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ようろうおつまみ

ようろうおつまみ

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。及び同作品のエピソードの一つ。
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ひみつ道具としての解説編集

藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。及び同作品のエピソードの一つ。TC10巻収録。

ひょうたんを模した一口サイズの食べ物であり、これを口に含みながら水を飲むと、その水が酒(のび太のパパ曰く「上等のウイスキー」とのこと)に変化する。


参考として『ドラえもんのひみつ道具使い方事典2』では、この道具は「アルコール・ココナッツミルク」、「水反応剤」、「無味カルメラ」で構成されており、バイオテクノロジーで生み出された酒の木の実を練って作られたおつまみで、口に含んで水を飲むと反応し、水が上等のウイスキーに変化すると解説されている。


エピソードとしての解説編集

クリスマスイブにパパが晩酌した際、もう一杯飲みたいとママにせがむが、彼女から「飲み過ぎは体に毒です」と断られてしまう。その様子を見たのび太は「たまにはパパに大好きなお酒を好きなだけ飲ませてあげたい」と考え、密かに小遣いを貯めてパパに酒を買うことを計画していたのだ。


それを聞いて感心したドラえもんは、のび太に養老の滝の話をするも、ドラえもんが話し終えた頃には既にのび太は酒を買いに行ってしまっていた。ドラえもんはそのままパパの元へ向かい、「ようろうおつまみ」を取り出して彼にプレゼントする。


パパは「金魚じゃあるまいし」と言いながらおつまみと水を口にしたが、「こりゃ上等のウイスキーじゃないか!」とその味に舌鼓を打ち、ママにも勧めた。するとママもこれを気に入り、どんどん飲み続ける。しかし飲み過ぎたママは悪酔いしてしまい、「ゲハハハハ!」と大笑いしたり、「いいじゃないお水くらい」とパパの制止を無視しておつまみを食べて水を飲み続け、最終的には屋根に上り大声で意味不明な歌を歌いだすまで酔っ払ってしまい(「ジングルベル」と「炭鉱節」と「証城寺の狸囃子」の歌詞が混ざった歌)、その様子を見たパパは参ってしまっていた。


その後、のび太が酒を買って野比家へ戻って来たのだが、ドラえもんは泥酔したママや慌てるパパを見ながら「今お酒を出しちゃまずいよ」と言うのだった。


関連道具編集

キャップ型のひみつ道具。

ジュース等が入った容器の口に取り付けると、キャップを通して注がれた液体に「ホンワカ放射能」が浴びせられ、その液体を飲むと擬似的に酔っ払うことが出来る。

アルコールではない為、未成年でも問題なく飲むことが出来る。しかし通常の飲酒と同様に、飲んだ量に比例して酔っ払う時間も長くなってしまう。

なおその結果ドラえもんのび太しずかは笑い上戸になり、スネ夫怒り上戸と化し、ジャイアン泣き上戸を通り越してオネエ化した。


余談編集

上記のエピソードは大山のぶ代版アニメで映像化されている。基本的な展開は原作版と同じだが、序盤とラストの展開がアレンジされている。

原作版ではドラえもんが養老の滝の話を話し終えた段階で、のび太は酒を買いに向かっているが、こちらではドラえもんが話を終えたところでのび太が布団を敷き、そのまま熟睡する展開になっている。

また、ママが泥酔してしまった後、のび太はキッチンに置かれていた「ようろうおつまみ」をお菓子と勘違いして食べてしまい、そのまま水を飲んだ為に酔っ払ってしまうオチになっている。


なお、2001年に定められた法律により20歳未満の者への酒類の販売は認められなくなっため、現在では本エピソードの映像化は困難と考えられる。

実際に自動販売タイムマシンのエピソードでも、お使いで買うものがタバコから別のものに変更されている。


現実世界では、水に溶かすことで酒になる「粉末酒」という商品が開発されており、ようろうおつまみは実現したひみつ道具と言えるだろう。


関連タグ編集

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