「褐衣披挂淨天下,風波千里遠瀰渺,
時與六塵空遺世,鳳分九天只蒼顥。」
概要
称号:顥蒼無蘄(こうそうむき)
「和者」の二つ名を持つ医者。木を使って治療をこなす。
医者として、挹天癒と名を並んで「癒和雙者」と呼ばれる。
その正体は、猂族明脈の現当主・明脈原皇(めいみゃくげんこう)。
猂族が苦境を侵略する際に、その一員として暗躍していた。
プロフィール
人物
眼鏡をかけ、白い服を身にまとう医者。木やツタなどを駆使して、治療をこなすのが特徴である。その一流な医術から、水を使って治療をこなす医者・挹天癒と名を並んで「癒和雙者」と呼ばれた。登場してから、剣霊の逆璽に木でできた実体を与えた。それ以外にも、挹天癒と共に、手負いの倦收天を治療した実績がある。
挹天癒とは親友で、二人はそれぞれ五巔之戰の時期に拾った子供を、従者として育てている。挹天癒は荒靡を、和鳳翥は荼然を引き取った。荒靡と荼然は共に奇病を患っており、定期的に挹天癒と治療する必要があった。
本拠地の十定風波には、大きな樹木・明珀異木(めいはくいぼく)が植えている。倦收天が治療でここに運ばれた際、明珀異木が異様な光を放っていた。
明脈原皇
和鳳翥の正体は、猂族明脈の現当主・明脈原皇である。一見穏やかそうだが、苛烈な本性を隠していた。猂族を復興させるために、手段を選ばない。明脈原皇として活動する時は眼鏡を外し、その鋭い目つきが確認できる。
猂族はかつて、五巔之戰で苦境の人間と戦った過去がある。その戦いを経て、猂族の四大種族の中で、明脈と祇脈が滅亡してしまう。同時に、猂族全体を統べる猂界守・荒禘も一族ごと封印された。生き残った和鳳翥は、藐烽雲に救われ、以降は苦境で医者として活動する。
妹の姤兒と荒禘が夫婦であることから、和鳳翥と荒禘は姻戚関係にある。荒禘に忠誠を尽くす彼は、猂族明脈の復興に動き出す。猂族の苦境侵略と同時に、武林で暗躍を始めた。傒五音の意識を取り戻して、猂族の蚩蛾がその肉体の乗っ取りを助けた。また、倦收天の体内にある九陽真氣を抽出し、倦收天が天劍非天に変貌するきっかけとなった。
荒禘と姤兒の間に、息子の荒天塵がいて、和鳳翥の甥にあたる。荒靡と荼然の正体は、分離された荒天塵だった。それを利用して、計略目的で挹天癒に接近し、友人になった。タイミングを見計らって、荒靡と荼然の体から荒禘の気を爆発させ、挹天癒と各勢力の衝突を作った。
荒禘の復活
癒和雙者の力により、荒靡と荼然が合体して、荒天塵の姿に戻られた。やがて和鳳翥の正体が各勢力に知られ、さらなる手段に出る。荒天塵を利用して、挹天癒の立場を追い詰めていく。藐烽雲の策の下、挹天癒と共に猂玦を本拠地にある明珀異木に注いだ。
和鳳翥が明珀異木を植えたのは、荒禘の肉体を新たに作り、復活させるつもりである。これにより、荒禘が復活して、正式に降臨する。それ以降、和鳳翥は明脈原皇として、荒禘の命令に従う。敵対する者は、たとえ猂族であろうと、容赦なく死に追い詰める。
挹天癒の正体は、猂族祇脈の当主・玄魁敇天である。だが立場の違いから、苦境側に付き、荒禘と敵対することになる。猂族の一員として、和鳳翥は玄魁敇天を敵視し、殺そうとしていた。
最期
玄魁敇天が荒禘に勝利して、荒禘が降伏した。その矢先に、藐烽雲が荒禘の肉体と力を完全に乗っ取り、さらなる脅威をもたらす。藐烽雲の攻撃を受け、和鳳翥が重傷を負ったまま、挹天癒の目の前で息を引き取った。
死ぬ直前に、挹天癒と仲直りして、親友として自分の気持ちを語った。最初から最後まで、挹天癒のことを「好友」と呼んでいたのは、本気で友人として接したかったかもしれない。もしも二人が猂族の当主ではなく、ただの医者であれば、本当の親友になったかもしれない。
和鳳翥の死は、挹天癒を大きく悲しませ、藐烽雲の行為に憤慨した。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(和鳳翥)※中国語