概要
東京都品川区東品川四丁目にある、東京臨海高速鉄道りんかい線の駅(R06)。
2002年12月1日、りんかい線の第3期開業区間にあたる天王洲アイル駅〜大崎駅間の開通と同時に開業した。
駅名の由来になった「品川シーサイドフォレスト」とは、この辺りで行われた「品川区東品川4丁目第1地区第1種市街地再開発事業」によって整備された大規模街区の名称で、日本たばこ産業品川工場などがあった約7万2900㎡の土地を同社と鹿島建設が新駅開業に合わせて再開発し、オフィスビルやショッピングセンターなどを整備、2005年8月に竣工した。
元来東品川エリアは、昭和初期に工業用地として埋め立てが行われ、京浜工業地帯の一翼を担ってきたものの、1980年代に工場から倉庫・業務施設・共同住宅等へ建て替った結果、開発時には共同住宅、業務施設、倉庫、工場が混在する地域となっていた。
日本たばこ産業では当地区にあった工場機能の移転に伴う土地の遊休化を念頭に、1991年頃から、将来の土地利用についての検討を開始。折も折、りんかい線は新木場駅~東京テレポート駅間の一期事業に引続き、東京テレポート駅~大崎駅間の二期事業検討がなされており、さらに地区南東の八潮団地(八潮パークタウン/人口約15000人)のアクセス改善のため、東品川地区への新駅、つまり当駅の設置が望まれていた。こうした背景の中で、整備費用の一部負担による新駅設置が合意され、これを前提に再開発して誕生したのが、品川シーサイドフォレストである。
当初はダイエーも参画してオフィス棟の一部を取得して本社を移転させると共に出店することを計画していたものの、ダイエーの経営難で計画頓挫を余儀なくされ、一時は広大な空き地が残ったが、ここに同じ流通グループのイオンの進出が決定、2002年10月17日にイオン品川シーサイドショッピングセンターとして開業する。そして2ヶ月後に当駅が開業した。
このほか、当駅から京浜運河を挟んで反対側に東海道新幹線大井車両基地がある。
駅構造
島式ホーム1面2線の地下駅。2007年8月1日より、ホーム上に掲出されている駅名標の下に「楽天タワー前」と表記され、線路側(壁面)の駅名標の脇にも楽天のロゴマークが掲示されていたが、楽天本社が二子玉川駅近くへ移転したのにともない、2015年8月1日より、ホーム上に掲出されている駅名標の下の表記は「ビッグローブ本社前」に変更された。
利用状況
2019年度の1日平均乗車人員は24,414人で、八潮団地の住民、日立ソリューションズやビッグローブなどの通勤者や、イオン品川シーサイドSCの利用者が多く利用している。
余談
当駅開業から約3年後に、つくばエクスプレスに八潮駅が開業したが、そちらは埼玉県八潮市に所在する。その八潮市にも八潮団地がある(ただし、八潮駅もしくは草加駅より東武バスに乗り換える必要がある)ので、東京都か埼玉県、どちらの八潮団地を目的地とするかで方角が反対になってしまう点は要注意。
なお、西側にある京急本線の青物横丁駅までは、徒歩10分~15分ほどかかる。