概要
群馬県みなかみ町の山間部に位置し、JR東日本の上越線が乗り入れる。
1931年に信号場として開設され、1936年に駅として昇格し旅客開業。
谷川岳登山や付近のスキー場の客などで賑わっていたが、モータリゼーションによるマイカー化や路線バス路線の充実化もあって利用客が減少し1990年代中頃以降は完全無人駅化。
水上駅・高崎駅方面方面の上り線ホームは駅舎のすぐ裏の地上に位置。
一方で1967年の上越線全面複線化に伴って使用開始された越後湯沢駅・長岡駅方面の下り線ホームは、南隣の湯檜曽駅と同様に離れた新清水トンネルの中にある。
改札口から下り線ホームまでは薄暗い渡り廊下と300m以上もある長い階段を移動する必要があり、ホームから階段を昇る場合は体力がない人は10分以上かかるとされている。
地下トンネルホームは薄暗く夏場でも霧や湿気で満ちてはいるが、扉のついた待合室や男女共用トイレが設けられている。
その独特の構内形状と雰囲気を求めて見学目的の客も多く、JR東日本は「日本一のモグラ駅」として案内している。
近年は旧駅事務室を民間のカフェ店が間借りして営業している。
余談
無人駅化以降も改札口横の待合室は開放されていたが、一部の寝泊まり客による禁止されているガスコンロ等の使用が相次いだため現在は原則ドアが施錠されて利用が禁止されている。
2020年2月~3月の期間限定で、グランピング施設として活用する実験が行われる(アーカイブ記事)。
また最近になって駅舎の通路から線路の向こう側にあるペンションに続く出入り口が整備された。