概要
始めに、アニメや特撮におけるヒーローやヒロインの変身が、外部からのダメージ等の介入で自分の意思と無関係に解かれてしまう変身解除がシチュエーションの一つにある。
この変身解除不能はそれと真逆、即ち自分の意思で変身を解除しようにもできなくなってしまう状態である。
一般的には一種のギャグとして描かれることが多く、変身した姿のまま日常生活を送らざるを得なくなって普段は何気なくやっていることに悪戦苦闘する他、周囲に迷惑がられたり、奇異の目で見られる等で困り果てるのがお約束となる。
「ヒーローとしての姿=本来のもの」(あるいはそもそも変身しない)である場合には、ヒーローが弱い姿に変身させられ元に戻れなくなって力を封じられるという逆パターンも。
ただし、中にはシリアスとして描かれるパターンもあり、シャドームーンの場合、変身機能は創世王に操作されているために自分の意思で変身解除することが不可能というパターンもある。
一方で「変身した姿=変身前よりも強化された姿」という図式が成り立つのが一般的な為、変身解除に比べるとピンチとして扱われることは少ない。
…と言いたいところだが、これが魔法少女等の変身ヒロイン、またはバトルヒロインとなれば話は別。
如何にもな派手な装いやどこかエロチックに感じられる衣装のまま大勢の前に出なければならなくなる為、ある種の羞恥プレイとなることも決して少なくない。大抵この手のヒロインは戦ってる時は集中していて気にならないといった場合が多く、非戦闘時には今まで感じたことのない羞恥心を覚える事になる。
尚後者の場合R-18タグが付く場合も少なく無い為、その辺りは注意が必要である。
また、能力の源によっては、人間に戻れないという危険に直結する場合も。
一方、ウルトラシリーズにおいては、ウルトラセブンを筆頭に、人間態が「ウルトラ戦士が人間に変身している」という擬態系のパターンも存在しており、このパターンの該当者の場合は、ウルトラ戦士の姿になることは「変身」ではなく、本来の姿に戻っているために文字通り「変身解除」が正しく、ダメージを重ねる、本来の姿に戻れる時間が限られている、敵を倒すのにエネルギーを使い果たすなどして人間に強制変身、そのままエネルギーが回復しない、変身解除アイテムを使えないなどの事情で元の姿に戻ることのできないパターンも存在しており、これらも「変身解除不能」である。