概要
『デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ』に登場する種族“夜魔”最高位の悪魔。
出現地はあの幽鬼ギリメカテも出没する終盤の難所として知られる「おそれのやま」で、混乱付与の「テンタラフー」、最高3体までの即死魔法「ムドハンマ(ムドダイン)」、魔封じおよびステータス全体をデバフするBOO(豚化らしい)の「のろい」を使ってくる嫌な敵で、今作では“夜魔”はEVIL属性で仲魔にできないため、会話で戦闘回避も適わずカロン送りになった者は多いと思われる。
モチーフはネパールで伝承される、闇夜に手にした刀で人々を殺し回るという悪鬼で、シヴァ神の化身バイラヴァに調伏され、魔王シュムバと戦う際に使役された特に力が強い者はハクマ・ブドー(本作には色違いの“幽鬼”として登場、『真・女神転生』にはサウォバクしか登場しなかった)と呼ばれるという。
初代『女神転生』に登場した邪鬼オニの身体にまるで日の丸扇子のような飾りで額を飾った“地霊”ラケー(同じくネパールで伝承される食人鬼)や“幽鬼”ハクマ・ブドーの姿を元に、ATLUSに入社した金子一馬氏によって緑肌の悪鬼としてリデザインされた。
日本の創作では『女神転生シリーズ』以前はほとんど知られていなかったマイナー悪魔であるが、登場に至ったのは本作の悪魔設定の鈴木一也氏が、アジア各地の伝承に詳しいためであると考えられている。
『真・女神転生』ではさらにディテールアップした薄緑肌の種族“幽鬼”の悪魔で、シナガワの地下道に居る「四門の玉」を持つ太めの悪魔使いが同時に8体召喚する中ボスでもある。
火炎魔法「マハラギオン」「アギラオ」の他、こちら全体をHAPPY状態にしてしまう「ハッピーステップ」を使ってくる敵悪魔として登場するが、種族特性故にハマ系魔法さえあれば簡単に蹴散らすことができる。