概要
1900年9月23日に豊川鉄道が新城駅から延伸した際の終着駅として開業。
当初は大海駅を名乗ったが、1903年3月15日に豊川(寒狭川)対岸の地名を取って長篠駅に改称した。
開業時は豊川鉄道の終着駅として奥三河・北遠・南信地方への玄関口となり、駅周辺は旅館や飲食店、運輸業者が集まり栄えた。
1923年2月1日に鳳来寺鉄道が開業し、北遠・南信地方への玄関口としての機能は同社線終着駅である三河川合駅へと移っていった。
両事業者の境界駅となっていたが、鳳来寺鉄道は豊川鉄道の傍系会社だったことから一体的に運営されており、実質的に中間駅となった。
1943年8月1日に両社線が国有化され国鉄の駅となり、同時に開業時の駅名である大海駅に戻された。
飯田線南部では最後まで貨物列車の発着があり、セメント包装所や製材所への引き込み線もあったが1984年1月16日に廃止された。
1987年の国鉄分割民営化に伴いJR東海の駅となった。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の地上駅。3線とも上下方向に発着可能。ホーム間は構内踏切で連絡する。
3番線は長らく使用停止中であるが柵などは設置されていない。
3番線の豊橋方にはセメント輸送用の貨物ホームが残されており、現在でも保線車両が留置されることがある。
1番線の豊橋方にあった製材所への引き込み線は撤去されたが、踏切は2線分の幅のままになっている。
豊川駅管理下の無人駅。かつては有人駅だったが1985年4月1日に無人駅となった。
現駅舎は1969年8月に建てられたもので、斜面上に配置され階段で上り下りする。