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概要編集

地球の雲の上にある12の雲から成り立つ天上連邦と呼ばれる国に住む種族。生物学的には地上人と同じであり、太古の昔に戦乱で追いやられた古代人のうち、彗星の激突によって発生したガスで固まった雲に乗って移民して建国した者達の末裔だと言われる。

地上の資源に頼れないことからクリーンエネルギーの技術が発展し、地上とは比べ物にならないほどの高いテクノロジーを持つ。地上との接触を避けつつ、絶滅危惧種の保護に力をいれ、結果として地上で絶滅した動物・植物が生き残っている。


建国時の経緯や地上の公害が原因で年々人口が減少し続けていること、地上人によって多くの動植物が絶滅に追いやられていること、それと地上人にたいして美点や長所を探さず実態を歪めて見て伝えている節もあり、地上の人間に対しては極めて非好意的であり、差別的で横暴な態度を隠さない。ただし、穏健派のパルパルがノア計画の裁判の流れを見て天上人に疑問を抱いたり、映画終盤に密猟者たちを見殺しにしなかったため、最低限の人道意識はある模様。

地上人を野放しにしておくわけにはいかないと「動植物と地上人をあらかじめ天上界に避難させ、大洪水で地上文明を洗い流して破壊、その後地上人に荒廃後の地上での生活を強制、管理する」という「ノア計画」を実行しようとしていたが、事実を知って対策に出たドラえもん一行が用意した雲戻しガスの主砲を密猟者達が使った結果、エネルギー州の雲が失われ、事実上、計画の実行は不可能となった。

しかし、ドラえもんの体当たりによって主砲を設置していた雲の王国が崩壊した為、天上世界そのものの滅亡は免れる事になり、最終的に天上連邦の人間達は植物星へ移民する事になった。


環境破壊に対する「自然の怒り」あるいは「自然破壊に対する憂慮」のメタファーとして描かれており、その一方で環境を妄信して自分達が自然破壊に与する部分には目を向けていない姿勢は、後に問題化するエコテロリストをいち早く表現しているという意見もある。


自然の営みを享受できずにいるためか、自然に対する過剰な盲信を抱いている面があり、ノア計画も「兵器を用いず自然的な方法を使っているから自然環境に害をもたらさない」だろうと甘い目論見で事を運んでおり(問題点はノア計画にて)、食糧さえ満たせば大丈夫と肉食動物と草食動物を同じ区域に保護していたりと、危うさが付き纏っている。


関連タグ編集

のび太と雲の王国 天上人 エコテロリスト


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