天地創世(ビギニング・オブ・ザ・コスモス)
びぎにんぐおぶざこすもす
ムダヅモ無き改革で、小泉ジュンイチローが対プーチン戦にて使った技である。
轟盲牌と呼ばれる驚くべき握力で牌の表面を削り取る技を用いて、4回槓(明槓子1回、暗槓子3回)した上で、18枚の全ての手牌を白にした。本編では「4ページ見開き」というとんでもない演出を施されている。
もちろん、現実の麻雀では絶対に起こり得ない。
というか正直言ってイカサマでしかない。、
出自となる作品が非常に大味なため作品的には些細な問題であろう。
とはいえ、大味な元ネタ作品に限らずイカサマはその瞬間を押さえないと
証拠がないためイカサマとみなされないのが通例である。(有名な麻雀作品のアカギで、アカギの初対局でイカサマ役満が成立した際、あまりに無茶苦茶すぎるイカサマに食ってかかったヤクザが、別のヤクザにたしなめられ、「(好き放題やられたままで)良いんですか!?」と言い返した時に「良いも悪いもねぇ、やられた方が阿呆なんだ」と返しているシーンが特に有名、直後のシーンで「一度だけにしておけよ、またやって現場抑えられたらその時は指が飛ぶ」と忠告している)
例えば「たまたま(真ん中のあたりがちょっとえぐれた)白が18枚が入っていた」
という確率もゼロとは言い切れないのである。
轟盲牌はともかくとして、牌を揃えるなどして実際のリーチ麻雀で行った場合も字一色・四槓子のダブル役満(全て暗槓子で行った場合はそれに加えて四暗刻単騎待ちのトリプル / クアドラプル役満)であり、やはり一撃必殺級であることには変わりあるまい。
しかし、本当に轟盲牌を行なっていれば多牌による錯和になり、和了どころか罰符を取られるものと思われる。
作中で登場したのは上記の通り白18枚使用で四槓子にしたものなのだが、槓子なしの白14枚の場合でもこう呼ばれることは結構ある。
この時は青天井ルールだったため役満は13飜の役として扱い、役満以外の役と複合するので、和了は以下の通り。
合計140符105飜で908溝6519穣5024禾予3594垓8349京9283兆6857億6135万1700点
※「禾予(じょ)」は本来は一文字(Unicode文字U+25771)。仕様上プレビューまでは可能だが書き込むと以降の記載が消滅するエラーが発生するため書けない。
ここでは対々和(2飜)が考慮されていないが、考慮するかしないかは以下の理由で考えが分かれる。
どちらを採用すべきかの判断は場の取り決めなどで異なるものと思われる。
対々和を考慮する場合
対々和の定義は「刻子(槓子でも可)を4つ作って和了する」である。上がり形を見ると槓子が4つあるのでこれより対々和は成立していると判断して良い。
もし対々和を役に数える場合、2飜加えて140符107飜となり点数は3634溝6077穣0097禾予4379垓3399京7134兆7430億4540万6800点(105飜のときの4倍)となる。
どちらにせよ天文学的な数値となる。
対々和を考慮しない場合
槓子を4つ揃えて和了する四槓子はその性質上、対々和の条件を同時に満たしている。つまり四槓子は対々和の上位役であると考えることもできる。二盃口と一盃口が複合しないように、下位役である対々和は成立しない(四槓子に含まれる)と判断できる。
しかし、役には「部分役(手牌の一部が条件となるもの)」と「全体役(手配全体の構成を条件とするもの)」という概念が存在する。部分役の例としては役牌や三色同順などが、全体役には平和やチャンタなどが当てはまる。
四槓子は部分役(4つの槓子という部分があれば成立する)であるのに対し、対々和は全体役(刻子を4つ作って和了する)である。
なので、「四槓子は対々和の上位役」であると考えるのは少々無理があるように思える。
備考・対々和が必ず絡む役満
こちらはコラ素材として描かれた似て非なるものだが、天地創世を連想した反応がちらほら。