本多真梨子(日本語版) エリカ・リンドベック(英語版)
概要
『新次元ゲイムネプテューヌVⅡ』に登場するキャラクター。「てんのうせい」ではなく「てんのうぼし」。一人称は「俺」。「零次元編」と「心次元編」に登場。
ネプテューヌとネプギアが迷い込んだ、「零次元」と呼ばれる滅亡寸前の世界に住む少女であり、また零次元で確認できる唯一の守護女神、オレンジハートの正体でもある。
ぶっきらぼうで男勝りな口調をしているが、義理人情に厚い性格で、零次元の住民を守ることに命をかけている。公式webサイトのキャラ紹介文曰く、「気迫と気合の塊」。
しかしその本質は夢見がちで妄想が激しい少女そのものであり、妄想をしている時などにそういう一面が表に出てくる事もある。その際は一人称が「うずめ」に変わり口調も女神化した時に近い物になる。
主な戦闘スタイルは右手のメガホンの様な専用の武器を使用しての音波(?)攻撃と拳を使った肉弾戦。また、左腕にはヴィジュアルラジオを装着しており、通信などに使用している。
主な人間関係としては、自身の良きパートナーである人面魚の海男(うみお)や零次元に迷い込んだネプテューヌ・ネプギア・大人ネプ、そして零次元の味方モンスター達との絡みが多い。
※ちなみに零次元では人間は誰一人と生存しておらず、ネプテューヌ達が迷い込む前の零次元の住民は、スライヌやひよこ虫と言ったうずめに味方するモンスターばかりであり、他の零次元の存在はうずめ達と敵対する凶暴なモンスターと零次元を滅亡寸前にまで追いやった元凶でありモンスター達の親分であるダークメガミぐらいのものであった。
なお、前述のうずめに味方するモンスター達は比較的非力で温厚な性格をしており、うずめに守ってもらう事で身の安全を確保している。うずめは彼らを守る為日夜懸命に戦っており、モンスター達も彼女に恩義を感じており、自分達の出来る範囲で彼女の助けになろうとしている。
親しい者の事をあだ名で呼ぶ事が多く(海男除く)、ネプテューヌを「ねぷっち」、ネプギアを「ぎあっち」、大人ネプを「でっかいねぷっち」と呼んでいる。
(ネプギアはあだ名で呼ばれることが今までなかったので、とても嬉しがっていた)
作品の性質上明言はされていないが、パーソナルカラーがオレンジであること、また衣服のあちこちに見られる渦巻状のマークから、モデルとなっているのはドリームキャストであると思われる。
名字の「天王星」は同じプラネテューヌの女神のネプテューヌとプルルートに合わせたもの、名前の「うずめ」の由来はドリームキャストのマークとなっている「渦」から。公式同人誌のコラムでは渦に睫毛をつけて目に見立て「渦」+「目」が由来としているものの、デザインラフ段階で渦に睫毛がついていることが確認できない事や、中国語表記が「渦芽」である事から後付けの可能性もある。
また、日本神話に「アメノウズメ」という女神がいるため、こちらが由来の可能性もある。
彼女の謎
実は彼女は記憶喪失であり、自身の治めていた国の名前やそこでどんな暮らしをしていたのかといった自身の過去についての記憶のほとんどを失ってしまっている。そして「零次元編」のストーリーが進んでいく内に零次元の過去の出来事を記したデータがいくつか発見されるようになったが、所々文章が欠損している上にどうやら僅かに窺えるその内容もあまり穏やかな物とは言えないようで…。
その実態
実は彼女こそが超次元のプラネテューヌの元守護女神であり、詰まる所ネプテューヌとネプギアの先輩である。しかも『mk2』や『 Re;birth2』に登場して主人公たちに打倒犯罪神のヒントを与えた過去の守護女神「ウラヌス」より前の女神であることが判明した。ちなみにプラネテューヌの代々の女神と共に過ごしてきたイストワールとも交流があったことも本編で語られている。
うずめが女神として活躍していた頃は、青年と一緒に草の根運動をしたり、イストワールの帽子がうずめのプロセッサユニットのヘッドパーツとデザインがお揃いであることに喜んでいたりするなどの描写が見られた。彼女に対して「ダッセー」と言う子供もいるが、その人からゲーム機を買ってもらうなど、人望はかなり厚かった。
また、上記の性格の変化もあってか、うずめが復活した際にイストワールはそれについて驚いていた。
彼女は「妄想を現実にする能力」を持っており、それが全ての発端だった。その能力は文字通り彼女の願望を具現化する力であり、まるでチート級の能力に聞こえるが、無条件に世界の因果律を捻じ曲げる程の力は無く色々と制約のある難しい能力である。
(零次元編ではうずめの「プリンの材料が欲しい」と言う彼女の妄想が具現化して崩壊した百貨店跡や味方モンスターから材料が都合良く入手できた)
とはいえ、それは当然ながら使い方によっては恐ろしい結果を生み出す能力でもあり、彼女を恐れ疎ましく思う国民も存在した。時が経つにつれて彼女は次第に国民から疎まれてゆき、遂には彼女の暗殺を企てる者まで出現。イストワールら教会の人々も力の制御を試みるが成果は上がらず。最終的にうずめはイストワールに己の封印を依頼し、うずめは教会の地下でゲーム機の中に封印される。これらの経緯の後、プラネテューヌの国民が新たに求め誕生した女神こそ、ウラヌスであった。
ただし、妄想癖が仇となり思い込みの激しいうずめは「自分さえいなければ」という思い込みから、彼女の心の闇が具現化。その心の闇こそ、『VⅡ』全編を通じての黒幕「暗黒星くろめ」であり、くろめから分離したシェアエネルギーを糧とする彼女の良心の部分こそが今作で味方となった「天王星うずめ」である。うずめの記憶が無いのも、くろめがその部分の記憶を持っているからである。(くろめについては彼女本人の記事を参照)
なお、くろめはうずめ本体がネガティブエネルギーを吸収した影響で誕生しており、本体と強くリンクしているが、うずめの良心の部分=劇中のうずめは後付けで生まれたらしく、くろめはうずめに対して「絞りカス」と呼んでいる。
彼女の復活
ダークオレンジ戦後、うずめはネプギアに巨大なシェアクリスタル(うずめ本体の中核部分であり、打ち砕かれるとうずめは消えてしまい本体は死ぬ)を打ち砕くように指示。ネプギアは躊躇しつつもネプテューヌと一緒に破壊。くろめの置き土産によりモンスターの大群を呼ぶが、うずめはただ1人で戦うことになる。(成仏エンドではそこでうずめは死亡して零・心次元は消えてしまう)
その後、うずめを放っておけなかったネプテューヌ姉妹・大人ネプはうずめを連れ戻しに行こうと心次元へ。うずめを連れ戻しアフィモウジャス将軍の用意した戦艦で脱却を図ろうとするが、そこで消滅したはずのくろめを発見。そのまま追いかけダークオレンジとの2回目の戦闘となる。
終盤、イストワールはうずめの蘇生及び復活を計画。本体の封印されているゲーム機やその周辺機器、そしてうずめから別れる際にネプギアが彼女から形見として貰ったヴィジュアルラジオを接続。
あくまでイストワールの願望が強く出ているのもあって、本体に強く影響されている悪い人格=くろめの人格が復活する確率が高いが、ヴィジュアルラジオがあれば成功率を高められるという。
イストワールがうずめの復活を図る途中、それを聞いたうずめ&くろめはお互いの生存を賭けるべく一騎打ち。
くろめは足掻こうとするが、海男からくろめを受け入れる事(=くろめと一緒になり、本来のうずめ1人となる)をうずめに指示。それを聞いたうずめは承諾し、くろめとの一騎打ちに勝利、そのまま2人の人格が融合して、うずめの人格で復活することに成功。
全ての決着が付いた後、うずめは大人ネプと一緒に超次元の各地を旅する描写が見られた。文化が進化していることや、時代が経って尚うずめの事を覚えている人がいることに大変喜んでいた。
余談
彼女の登場に伴って、超次元の女神は設定変更で極端に年齢が下げられる事となった(例としてブランはダイヤルアップ接続時代には生まれてすらいない)のだが、ライターら制作陣が整合性を見落としていたのか不自然な描写・場面が目立つ。現代で彼女を思い出した人がいるどころか、グラフィックを見る限り高く見積もっても30代くらいの人物がうずめ時代のゲームで遊んだ経験があったりと、現四女神と2世代以上離れている事を考えると、ネプテューヌたちが女神になって10年程度しか経ってないとでも考えないとまともに成立しなくなってしまっている。(ちなみに世界観が共通の『mk2』『V』『VⅡ』の間は、具体的な年数は不明だがそれぞれ数年経過している事が明言されており、現に『V』ではゲイムギョウ歴2012年である事が明言されている)
『VⅡ』から7~9年後の世界となる『Sisters vs Sisters』でも未登場。ネプテューヌが犯罪神マジェコンヌと戦った際に行方不明になった為、ネプギアがイストワールに「プラネテューヌの最後の守護女神」と呼ばれているが、その台詞からうずめの存在を(シナリオ上・メタ的共に)完全に忘れていた節が見られてしまっている。理論上はうずめが不在のネプテューヌの代理としてプラネテューヌを治める事が可能だったはずだが劇中では行われていない。加えて、くろめ曰く犯罪神と戦った事があるとの事なので、過去の経験を活かした立ち回りが期待出来るはずだが活かせず仕舞いとなっている。
一応、プラネテューヌの危機に反してうずめの不在に関しては救出されたネプテューヌ自身も気になるようで、みんつぶでは「そういえば、うずめって今回いないの?」とネプテューヌが疑問に思っている事が描かれている。
その他作品での出演
2015年に発売のプレイステーション・ヴィータ用ソフト、『激次元タッグブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』『超次元大戦ネプテューヌVSセガ☆ハードガールズ夢の合体スペシャル』にも登場した。非常に特殊な性質を持つ彼女だが、『VⅡ』本編とは違って
- ネプテューヌやネプギアの先代女神ではない(『VSセハガール』に至っては、うずめ自身が後輩女神となっている)
- 本来の性格である妄想癖な部分が見られるシーンが存在していない(『激ブラ』のみ)
- くろめを意識している部分は見られず、海男の存在もほのめかすのみ(後者は『激ブラ』のみ)
と言った違いがある。
『メガミラクルフォース』でも、大人ネプやクロワールとともに本編のメインキャラとして登場している。こちらではわかっている情報から判断する限り、成仏EDを迎えたうずめ(とくろめ)が記憶喪失の状態で本編の次元に転生したらしく、本人は気づいていないが内部にくろめを宿している。(くろめの意思で交代は可能だが、うずめはその間の事を覚えていない)
メインを張っている割にガチャの扱いは相当悪く、別衣装はオレンジハートで1着しか追加されなかったうえ、特にサマーイベントでは彼女に水着を用意するのが面倒だったらしく(他のメイン3人はNPCのクロワールどころか、一瞬しか映らない主人公にすら水着がある)、1年目は体調不良で療養、2年目は山に遊びに行って未登場、という残念な扱いとなっている。(1年目のラストに「来年こそ遊びに行きたい」という会話もあったが2年目は上記の通りである)
アニメではOVA3話のエンディング後のラストシーンに登場。どうやらまだ零次元にいるようだが…?
関連イラスト
関連タグ
海男(ネプテューヌ) ネプテューヌ ネプギア イストワール(ネプテューヌ)
激次元タッグブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団 超次元大戦ネプテューヌVSセガ☆ハードガールズ夢の合体スペシャル
ツネミ:同じくメガホンを武器とするキャラ