概要
CV:滝口順平
第21話「妖獣ドローは人間が好き」に登場。
イラストのような足のない一つ目の姿で行動することもあるが、実態は赤い液状の体を持つ不定形の妖獣。不動明からは「動物の身体を栄養に無限に広がり、分かれ増える怪物」と称されていたが、正しくその通りで、自由に分裂・増殖することができ、一片でも細胞が残っていれば他の生物を吸収・同化することで完全に復元することが可能。鈍重そうな外見に似合わず、液体の姿で川や水道から侵入したり、デビルマンと同等のスピードで空を飛んだり、雨に混ざって降り注いだりと、高い機動力も持つ。ただし非常に燃えやすく火を苦手とする。
一人称は「おら」で、「~だど」といった口調や外見はどこかユーモラスだが、実態は上述の通りかなりの実力者であり、人間界に与えた被害も甚大。終盤に登場したマグドラーなどの精鋭にも劣らない強敵である。
活躍
妖将軍ムザンに「あらゆる生物を飲み尽くし、食べつくすこと」を命じられ、人間界に派遣されると、まず、急停止した塗装業者のトラックに積まれていたペンキに紛れ込み、不動明や牧村美樹らの学校に侵入する。
そして、校長室を塗装していた業者を襲った後、蛇口に侵入し、花壇の水まきで撒かれた水に紛れ込み、明や美樹達の教室に侵入した。その後、屋上でデビルマンと対決になり、怪力による格闘と伸縮自在で不定形な身体を武器に圧倒するが、デビルビームを食らい焼かれて灰となる。しかし、戦闘の最中に分離した体の一部が残っていたため完全には倒されておらず、復讐を誓いつつ一時退散する。
今度は、雨に混じり、びしょ濡れで帰宅した美樹の母親に付着して牧村家に侵入。明たちの前に再び姿を現し、美樹を襲おうとするが明にすぐ蹴飛ばされ、コンロの火で焼かれ消滅した。しかし、それもごく一部の分裂体に過ぎず、本体は雨となって広範囲に降り注いで町を襲い、多くの人間を餌食として増殖。母親を迎えにでたタレちゃんも襲うが、デビルマンに阻止されると、町に散らばった全個体が集結し、一つの巨大な姿となり再戦を挑んだ。
学校での戦いとは比べ物にならない巨体のため、デビルビームでも一部しか焼くことができず、デビルマンを苦戦させる。そして戦闘から逃げて火山の火口に隠れた彼を追跡し、火口を覆いつくして追い詰めるも、それはドローを完全に滅ぼすためのデビルマンの作戦であり、デビルビームにより誘発された噴火の凄まじい火力によって一片も残らず焼き尽くされ、敗れた。
関連タグ
魔人ブウ:大食家かつ伸縮自在で不定形な身体をもつなど共通点が多い。