概要
『バイオハザード5』で初登場したキーアイテムであり、ンディパヤ族の遺跡で生息している赤い花。
現地では「太陽の階段」と呼ばれており、太古の儀式にて食することで絶大な能力を手に入れられるとされていた。
実は始祖ウイルス(T-ウイルスなどの原型)が付着しており、それがバイオハザードシリーズにおける事件やバイオテロの遠因となっている。
花自体は他の土地でも咲くものの、始祖ウィルスは遺跡で咲いた個体、すなわち原生地の遺跡内でしか発生しない。
正確には、始祖ウィルスの遺伝子は花の遺伝子の中に組み込まれており、それが特定の環境条件の中で活性化して始祖ウィルスを発生させているらしい。
後述のジェームス・マーカスとその弟子であるブランドン・ベイリーによる実験検証によると、水分・土壌・気温・湿度・日照時間などあらゆる条件を原生地の遺跡と同じ環境を再現しても始祖ウィルスは発生しなかったとの事。
発端と発見
19世紀当時のトラヴィス商会(トライセル社の前身)の一族であるヘンリー・トラヴィス著『博物総覧』の書物を通じて始祖花の存在を知ったオズウェル・E・スペンサーは、貴族仲間のエドワード・アシュフォード、学友で当時は相棒であったマーカス、彼の弟子のブランドンと共に遺跡に赴き始祖花を発見。
発見当時の技術では変異性の高さ故に始祖ウィルスそのものの培養が不可能であり、上述通り遺跡以外では始祖花は始祖ウィルスを生成しないため、スペンサーの指示の下に遺跡を確保し始祖花を独占するためのアンブレラ・アフリカ研究所を遺跡内に建設していた。
現地に赴いたブランドンは更なる研究環境を整えるべく当初の予定の3倍の規模にするための拡張工事を進めた結果、太古より始祖花に水を供給していた地下水脈が工事の影響で水の流れを大きく変えてしまい、始祖花が枯れるのを防ぐために地下水を汲み上げるポンプを設置、それが完成するまでに作業員による人力作業を行う羽目となった。(後にトライセル社が研究所を接収した際には、ポンプシステムは動作はしていたものの既に一部のパーツを交換せねばならない程にガタが来ていた模様)
その後
完成したアフリカ研究所の所長となったブランドンが始祖花から抽出した始祖ウイルスを師匠のマーカスに送り届けるなどといった作業を行ない、やがては始祖ウィルスそのものの培養実験も成功させるなどしていたが、洋館事件から半年後にアフリカ研究所が閉鎖され、アンブレラの上層部によってアフリカ研究所の存在が秘匿される事となる。
そしてアンブレラが崩壊した後、新たにトライセル社とある人物によってこの研究所が再利用され新たな驚異を生む事に……。
備考
閉鎖から10年以上の月日が経った『5』では主人公達にアフリカ研究所の存在を知られてしまったが、始祖花がその後どうなったかは不明。
現時点では推測の域を出ないものの、のちの展開を鑑みれば、『5』以降も始祖花が何者かの手で密かに管理され続けている可能性も否定できない。
関連タグ
青い彼岸花:似たような性質を持つ花。