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鏡の中にもう一つの不思議な世界が…その中にカオルちゃんはお母さんを見た

そして鏡の中に誘い込まれたカオルちゃんを追ってゲンも…

しかしそこには凶暴な怪獣スペクターが!2人は再び生きて地球に帰れるか?

さぁ、みんなで見よう「ウルトラマンレオ」!!

飛べ!レオ兄弟宇宙基地を救え!本話決闘!レオ兄弟対ウルトラ兄弟

STORY

ある日の広場。ゲン百子トオルカオルの5人が遊んでいた。梅田兄妹の手には模型飛行機が握られており、そんな2人をあとの3人が木々の間を縫って追い回し、彼らは楽しい時を過ごしていた。

そんな中、木の下に模型飛行機が落下。その木の影から和服を着た女性が現れ、飛行機を追ってきたカオルに飛行機を拾ってあげる。

女性(なんて可愛いのかしら、そっくりだわ…亡くなった娘にそっくり)

カオルは女性に礼を言う。笑顔を返す女性を見つめる内、カオルは不思議な光景を見た。

真っ青な布に身を包んだ女性…否、死んだ母と光の中で再開する、夢のような光景を。カオルにとっても女性はまた、死んだ母に生写しだった。

カオルは母の手を取り、景色が回ってゆく。しかしいつしか、そこにいたのはゲンに変わっていた。母の姿は遠ざかり、やがて見えなくなる…

トオル「カオル!何やってるんだよ、早く!」

そこでカオルの意識は先程の公園に戻った。

女性「カオルって名前なの?」

そこへゲンが笑顔で駆け寄ってくるが、ゲンには女性の姿がカオルとは異なって見えた。

ゲン「宇宙人…!?」

女性に化けた宇宙人はそそくさと退散。カオルは女性を母親だと思い込み、ついて行こうとするがゲンに止められる。

カオル「待って!私も行く!」

ゲン「カオルちゃん!行っちゃいけない!」

カオル「また邪魔をするのね!?」

ゲン「違う!」

カオル「ゲン兄ちゃんのバカ!」

ゲン「カオルちゃん!」

カオル「離して!離して!ゲン兄ちゃんのバカ!!」

異変に気付いた百子らが駆け寄って来たので、ゲンはカオルを彼らに任せて宇宙人の後を追う。

宇宙人は街の中へ逃げ込んだ。ゲンは電話ボックス越しにその姿を発見し、地下道へ逃げ込む宇宙人を追跡する。暗い地下道を見失いそうになりつつも追跡するゲンだったが、なんと宇宙人は鏡の中に歩いて行き、そのまま姿を消してしまった。

(場面転換)

家へ帰ったカオルはペンダントの中の母の写真を見る。それは今日出会ったあの女性とそっくりだった。母を思うあまり、嘗て母が使っていた口紅を塗るカオル。すると、そこへ何処からかカオルを呼ぶ声が。誰もいない筈の部屋を見回していると、鏡の中に母の姿が。手招きする母に一瞬躊躇するカオルだったが、大丈夫だと丸め込まれカオルは鏡の中へ手を伸ばす。鏡の中の闇へと2人は消えて行き、鏡の上に残されたペンダントが寂しく揺れる…

万華鏡の様な幻想的な世界で、カオルは母と踊り遊ぶ…

(場面転換)

ナレーション「その夜、カオルは遂に帰って来なかった。そして街では不思議なことが起こっていた」

カオルのいなくなった部屋に集まったゲン、百子、トオル、猛。鏡はなぜかひび割れており、ゲンは破片を手に首を傾げる。ペンダントを手に取ったゲンは、百子に尋ねる。

ゲン「これは?」

百子「カオルちゃんのお母さんよ」

ゲン(似てる…鏡の中に逃げた、あの星人そっくりだ)

(鏡が割れる映像と共に場面転換)

翌朝、歯を磨いていたトオルは何処からかカオルの歌う声を聞く。その声のする方を探していると、トオルは鏡の中にカオルと踊る母を見た。

大の字に 寝っ転がって 眩しい 太陽を見よう

大の字に 寝っ転がって 綺麗な 空を見よう

大の字は とっても 楽になる

トオルは何度も声をかけて手を伸ばすがカオルには届かないやがて母がカオルを服で包み、トオルの方を見た瞬間にその光景は鏡が割れる様に崩れ去り、元の鏡に戻ってしまった。

(場面転換)

ナレーション「街に起こった不思議な出来事は、次々MACにも知らされた」

ゲン「トオル君、元気を出すんだ!必ずMACが力になるからね」

本部に集まった隊員達。ダンは敵の正体を既に知っていた。

ダン「マザラス星人だ」

佐藤「マザラス星人ですって!?」

ダン「記録によれば、マザラス星人は鏡の世界に住んでいて、屡々人間の子供を攫うそうだ」

ゲン「じゃ、カオルちゃんは鏡の世界にずっと…」

ダン「恐らく帰ってくる事はできないだろう」

佐藤「カオルちゃんを助ける事は出来ないんですか!?」

ダン「うん…」

ゲン「そんな…!」

ダン「お前の気持ちはよくわかる、しかし出来ない事は出来ないんだ」

ゲン「そんな馬鹿な…!カオルちゃーん!!」

ゲンはやりきれない思いで基地を出て行った…

(場面転換)

無人の体育館に1人座り込んだトオル。どこからかバスケットボールが跳ねて来たがトオルは気にも留めない。2階でゲンが見守っていると、トオルは思わぬ行動に出た。

なんと、飾ってあった鏡を叩き壊したのである。その為にトオルの右手は血塗れになってしまったが、トオルは涙一つ流さず右手を握りしめ、左手で押さえる。

すると、ふと何処からかカオルの声が。ゲンが導かれる様に入ったのは後ろの用具入れ。その中にあった鏡をじっと見ていると、そこには鏡の中で遊ぶカオルとその母…否、マザラス星人の姿があった。

ゲンが鏡に駆け寄ったその時、行手を杖が阻む。何時からいたのか、そこにはダンが立っていた。

ダン「行ってはならん!」

ゲン「僕にはカオルちゃんを見捨てる事は出来ません!」

ダン「あそこに居るのはマザラス星人だ、例え行ってもカオルちゃんを返す様な事はしまい…第一、帰ってくる事は出来ん!」

ゲン「やって見なければ分かりません!」

ダン「ゲン!!」

ゲン「必ずカオルちゃんを連れて帰って来ます!」

ダン「やめろ!!」

ゲン「デヤーッ!!」

ゲンはダンの静止を振り切り、ゲンは向かいにあったもう一つの鏡へ突入して行った。鏡の悪魔が待ち受ける、裏の世界へ…

(Aパート終了)

鏡が割れるイメージが流れた後、ゲンが投げ出されたのは寂れた砂漠であった。辺りに打ち付けられた竹の柵、遠くに生え散らかした雑草、そこら周を飛び回るカラスの群れの鳴き声、砂浜に静かに打ち付ける波音…

そんなこの世界の音を全てかき消す様に、カオルの歌い声がどこからか聞こえてきた。ゲンがその声のする方へ走ってゆくと、そこには砂丘の上で一緒に遊ぶカオルとマザラス星人の姿があった。

ゲン「カオルちゃーん!!」

ゲンは必死にカオルの名を呼ぶが、今のカオルには大好きな母の声しか聞こえない。ゲンは膝を落とし、このやりきれない思いを表すかの様に一掴み取って握りしめた砂を地面に叩きつけ、やがて立ち上がり走り出した。

砂に足を取られてもめげずに進み続け、やっとの思いでカオルとマザラス星人のすぐ近くまでやって来たゲンは、必死にカオルに呼びかける。

しかし…

ゲン「カオルちゃん!さぁ帰ろう!」

カオル「嫌よ、私帰らないわ!」

ゲン「どうしたんだい!?」

カオル「ゲン兄ちゃんは、どうしてそんなに私の邪魔ばかりするの?私お母さんに、やっと会えたのよ?」

マザラス星人「カオルは私の娘よ」

ゲン「マザラス星人め、カオルちゃんを返せ!」

カオル「私のお母さんになんてこと言うの!」

ゲン「カオルちゃん、さぁ来るんだ!」

今のカオルには口で何を言っても無駄だった。カオルにとって母親とは、夢にまで見る程の大切なものだったのだ。嘗ては母親に憧れるあまり、友達と喧嘩したことすらあった。まだ幼く、父さえも失ったカオルは、その悲しみを既に克服していた兄とは違ってまだ乗り越えられずにいたのだ。

しかしそんなカオルを甘やかしてばかりはいられない。トオルも猛も百子も、皆カオルの帰りを信じて待っているのだ。それに母を喪ったのはゲンだって一緒なのだ。ゲンはカオルを取り戻すべく駆け寄るが、マザラス星人は手鏡で太陽の光を反射してゲンの目を眩まし、行手を阻む。そして砂漠の遥か彼方を向いて、大きな声で呼びかけた。

マザラス星人「スペクター!この男を追い払っておくれ!」

すると砂漠の果てから不気味な鳴き声と共に、砂埃を纏って大きな鏡の怪獣がその姿を露わにした!

ゲンはマックガンを発砲してスペクターを迎え撃つが、スペクターは両手から青い煙幕を吹き出してゲンを狙う。そして近くの砂山を崩し、カオルのすぐ目の前まで接近できたゲンを雪崩に巻き込んで落としてしまった。ゲンはくぼみに嵌まり、絶えず流れ込んでくる砂の雪崩に苦しめられる。

カオル「ゲン兄ちゃーん!」

マザラス星人「お前にこの幸せを壊されてたまるものですか!カオルちゃん、さっ行きましょ?」

カオル「でも、ゲン兄ちゃんが…」

マザラス星人「カオルちゃん、貴女私とあの人とどっちが大事なの?」

カオル「それは…」

マザラス星人「さ、行きましょう」

カオルはゲンのことが気になる様だったが、マザラス星人はそんな彼女を丸め込んで連れ去ってしまった。

その後、すっかり砂に埋もれてしまったゲンは悔しさを顔に滲ませていたが、カオルの母のペンダントを見つめる内に妙案を思いつく。

ゲン「くそ〜っ!…そうだ、鏡を使ってこの世界に入れたんなら、出る時も鏡を使えばいいんだ…!」

一方のカオルは海岸で沢山の美しい花を摘んでいた。マザラス星人もそれに優しい笑顔を返す。他人の子を自分の娘に見立てているとは言え、彼女なりにカオルを愛する気持ちは本当のつもりだったのだ。

だが、外で本当の家族が待っている以上、カオルを宇宙人の手に渡す訳にはいかない。ゲンは2人に気付かれない様に近づき、花を取ろうとカオルが星人から離れ、星人も花の方に目をやった隙にカオルの手を取る事に成功。そのままカオルを連れて全力で走り去った。

カオル「あっ!お母さん、助けてーっ!」

ゲン「お母さんなんかじゃない、騙されてるんだ!さぁ!」

カオル「嫌!嫌!お母さん、助けてよ!お母さーん、助けてよ!」

マザラス星人「カオルちゃん!」

ゲン「カオルちゃん、来るんだ!」

マザラス星人もカオルを取り返そうと必死にゲンを追ったが、着物では砂に足を取られて思う様に走れない。ゲンは砂の坂を駆け下り、カオルを引きずってでも引き離した。

ゲンは水面を鏡に見立てて脱出を図ったが、マザラス星人の手により青い壁の様なものが現れる。母を諦めきれないカオルに、ゲンはペンダントを取り出して見せる。

カオル「お母さーん!お母さーん!!」

ゲン「カオルちゃん!よく見るんだ、これが本当のお母さんだよ!」

最初こそ抵抗するカオルだったが、やがてペンダントを見たカオルは写真の中の本当の母とマザラス星人をじっと見比べ始める。だが、星人は手鏡の光でペンダントを狙い、燃やしてしまった。

マザラス星人「お前を生きては返しません、鏡の世界からは返しません!スペクター、スペクター!!」

再び現れたスペクターはゲンに爆撃を開始。それに乗じてマザラス星人は先回りをし、ゲンとカオルの前に立ち塞がる。

だがゲンもマックガンで星人の手を狙い、手鏡を撃ち落とす。そして拾った手鏡で現実世界へ帰ろうとするが、カオルは帰りたがらずに抵抗。

ゲン「さぁ、カオルちゃん!帰るんだ!」

カオル「嫌!嫌!私帰りたくない!嫌よ、嫌よ!」

マザラス星人「カオルを連れ帰れるもんならそうしてご覧、鏡の中を見るがいい!」

ゲンとカオルが鏡の中を覗き込むと、そこには信じがたい光景があった。

なんと先程までここにいた筈のスペクターが現実世界に現れ、街を荒らし回っていたのだ!

もうマザラス星人もカオルを手に入れる為なら手段を選ばなかった。しかし、これは最大の悪手だった。

燃え盛る街を避難する百子、猛、トオル。しかしトオルは転んでしまい、自信を踏み潰そうと迫るスペクターに悲鳴をあげたのだ。

トオル「助けてー!うわーっ!!」

カオル「お兄ちゃん!!」

マザラス星人「カオルをお返し!カオルちゃん、こっちへいらっしゃい」

カオル「嫌!」

マザラス星人「カオル、何を言うんです…」

カオル「おばさんは私のお母さんじゃないわ!」

動揺するマザラス星人。何がいけなかったのか分からない哀れな宇宙人に、カオルは強い視線を向けたまま言い放った。

カオル「本当のお母さんなら、お兄ちゃんも私も可愛い筈よ!!」

そう、カオルには何にも変え難い家族である兄のトオルがいたのだ。マザラス星人はカオルの母になれても、トオルの母にはなれなかった。本当の母なら、どちらも愛している筈。それに気付けなかったマザラス星人は、自ら墓穴を掘ってしまったのだ。マザラス星人は現実を受け止めきれず、悲鳴を上げて地面に倒れ伏す。

マザラス星人「カオルちゃん…あぁぁぁぁれぇぇぇぇぇっ!!!」

そしてその姿は水面が揺れるように歪んでいき、やがて般若の如き真の姿となって巨大化。薙刀を振り回し、荒れ狂う。

カオルは気絶し、ゲンはカオルを庇って星人に怒鳴る。

ゲン「何をするんだーっ!!」

マザラス星人「カオルは誰にも渡さない…!カオルは死んだ娘にそっくりなんだ!」

ゲンも覚悟を決め、一瞬の内にレオへと変身。マザラス星人と対峙し、カオルをその手に大切に収める。

マザラス星人「レオ、私の折角の幸せを壊したお前が憎い…!死ねっ!」

和太鼓や笛の音をbgmに、どこか幻想的な戦いが幕を開けた。

まずマザラス星人は薙刀を振り回し、レオは浜辺の方へ吹っ飛ぶ。立ちあがろうとするレオを踏みつけ、足を薙刀の柄で押し込んで苦しめる。

しかしトドメの一撃をしようと薙刀を振り上げた所でレオは間一髪回避。その後もバク転やローリングで攻撃を躱し続け、睨み合う。

今度はレオが攻撃を仕掛けるが、マザラス星人は薙刀で拳を受け止め、押し返す。そして体勢を整える前のレオを薙刀捌きで打ちのめし、倒れたレオの左足を柄で攻める。

足が折れそうな程の怪力に苦しむレオだが、右足で薙刀を蹴り返して脱出。拳をクロスさせて振り下ろされた刃を受け止め、持ち堪えたが棒術の要領で投げ飛ばされてしまう。しかしすぐに立て直してバク転で攻撃を回避しながら距離を取るレオ。

薙刀を受け止め、下を潜って攻撃をいなす。よろめいた星人の振動で近くの海の水面が震えた。

マザラス星人は再びレオに向かって薙刀を振り下ろし、避けられた所で続けて中段斬りに繋げるが、レオはなんと空中回転で中段斬りを躱すという離れ業を見せる。その直後に星人は大振りの攻撃を繰り出したが、避けられカウンターを食らいかけた。

その後も互いに距離をとりながら睨み合いを続ける両者だが、ここに来てマザラス星人は一気に勝負をつけるべく奥の手を発動。幻術で万華鏡の様に自分の姿を何倍にも見せ、苦しむレオを高らかに嘲笑う。

しかし、レオは顔を振るって幻に惑わされんとする。その時、拳の中に握りしめたカオルが譫言を言うのをレオは聞き逃さなかった。

レオ「お兄ちゃん…お兄ちゃん…」

カオルが選んだのは偽りの母ではなく実の兄。レオは完全に幻術から脱し、地面を転がって振り下ろされた薙刀の一撃を回避した。

そして立ち上がったレオは、マザラス星人が来るより早くに右腕のウルトラマントを光らせ、光線に変えて星人と反対方向に放った。

そこに現れたのは、マントが変化した巨大な鏡。驚いたマザラス星人が歩みを止めた隙に、レオは鏡に駆け寄ってすり抜け、現実世界へ帰還。

星人も後を追って鏡に飛び込むが、邪な心を持つ星人をウルトラマンキングの秘宝たるウルトラマントは拒んだ。

やがて鏡は崩れ去り、消滅。マザラス星人は鏡の中に戻った反動で後頭部を地面に強打し、そのまま青い光となって消えてしまった。

(場面転換)

現実世界ではスペクターが絶えず破壊活動を行なっていたが、空中より鏡面世界から帰還したレオがキックで奇襲。地上でマックガン片手に戦っていたダンの元へ、カオルを託した。ダンは銃をホルスターにしまい、カオルを救出。

それを見届けたレオはスペクターと対決。スペクターと組み合ったレオは脇腹に蹴りを叩き込まれ、後頭部を殴られるが両手チョップでスペクターの右足を攻める。堪らず倒れたスペクターにボディプレスで追い討ちをかけるがこれは回避されてしまう。

激戦は続く。スペクターの腹にキックを打ち込み、スペクターもレオの頭を殴って対抗。レオはスペクターを横から掴み、顔面に何度をパンチを叩き込んでダウンを取った。

エルボードロップで追撃をかけ、立ちあがったスペクターに突進するも背中にパンチ連打を受けて更に踏みつけをくらい、左腕を振り回された挙句に投げ飛ばされ、ビルに突っ込んでしまう。

スペクターは続けて頭頂部から放つ破壊光線でレオを追い詰める。しかし、マッキー2号3号の決死の猛攻がスペクターを怯ませ、一瞬の隙を作った。

レオはすぐに立ち上がり、天高く跳躍して必殺・ハンドスライサーでスペクターを切り裂く。スペクターの身体は粉々になり、鏡の如く砕け散った。

ダンがレオの勝利に喜んでいると、抱き抱えたカオルの元へトオルら3人が駆け寄って来た。ダンはカオルの無事を伝えて安堵する3人と共に、悠然と立つレオの勇姿を見つめるのだった。

(場面転換)

カオルは梅田家の墓を訪れ、トオル達が後ろに控える中墓に水をかけていた。ゲンとダンも、墓の影からカオルを見守る。

ダン「鏡の中の宇宙人も、カオルちゃんを見て胸が締め付けられる思いだったんだろうな…気持ちは分かるが、許してはいけない事だ」

カオル「お母さん…」

ゲン「カオルちゃん…」

墓前で手を合わせるカオル。ゲンはカオルに歩み寄ろうとするが、ダンは肩を掴み、無言で制止。

カオルは涙を浮かべ、マザラス星人と過ごした時間を思い出す。僅かな時間で、相手は宇宙人だったが、カオルにとっては紛れもない母そのものだった。

赤く燃える夕陽が輝く中、カオルは何処かへ走り去って行った…

カオル「お母さーん!!!」

余談

円盤生物編に入る前では最後の通常回。

本話でマザラス星人の人間態を演じた原知佐子女史は実相寺昭雄監督の妻。また本話に実相寺監督は参加していないが、幻想的な演出や「死別した家族との再会」をテーマにした重く切ない物語など、どこか実相寺作品を彷彿とさせる描写が多い。マザラス星人とレオの一騎打ちの殺陣もクオリティの高い特撮であり、隠れた神回と称するファンもちらほら。

本話でカオルは母の墓参りを行ったが、まさかたったの3話後に彼女自身もその墓に入ろうとは誰が予想しただろうか…

レオが1話のうちに複数の巨大な敵を相手に連戦したのはこの回のみ。

鏡の世界のロケ地は鳥取県にある鳥取砂丘である。

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怪奇!悪魔のすむ鏡
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