概要
仮面ライダーエグゼイドが最終話を放送終了した直後、Vシネマ『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザーエンディング』のCMが流れた。
我々は忘れていた この男が全ての悪の根元であることを─
檀黎斗神「仮面ライダー諸君、刮目するがいい。限界を知らない、私の神の才能に」
それを見た視聴者は思った。
「誰も忘れてない」……と。
そもそも
仮面ライダーエグゼイドの物語における、諸悪の根元は大体は檀黎斗である。
九条貴利矢をゲームオーバーにしたり、宝生永夢にバグスターウイルスを感染させたり、『仮面ライダークロニクル』を作ったりと、彼がこれまで働いた悪事を上げていくとキリがない。
一応フォローを入れると、バグスターウイルスの発生自体は偶然であり、黎斗が仮面ライダーという対抗手段を作らなかったら本編がかなり悪い状況になっていた可能性はあった。その上、父親である檀正宗の誘導もあったと考えられる。
物語後半は割と味方陣営の強化や対抗策を作ることに貢献していた為、「味方になったんだなー」と感じていた一部の視聴者は、この記事タイトル通り忘れていた可能性はあるが。
時は流れ2020年
仮面ライダーゼロワン第38話「ボクは1000%キミの友だち」が放送。
天津垓の過去が明らかになりゼロワンとサウザーが共闘展開に。この流れ、まさか「Vシネマで“我々は忘れていた”パターンでは」と身構える視聴者が続出した。
…しかし味方側になってからの垓は、積極的な協力姿勢を見せたり、悪行を謝罪したりと、自らの贖罪の為に至って善良な行為を行っている(黎斗も積極的に協力を行うことはあれど、自らの行いに関して謝罪は行わなかった)。
さらに、終盤にはサウザー課と呼ばれる部署に島流しされ、最終回での様子からしても、心機一転していた為、どうも悪事を企んだり、そういう素振りは見受けられない様にも感じる。…前述のおかげで信じられないといえば信じきることは出来ないが。
一方、彼の本音やその本当の性格を考えると、そういう事態は起きないとも言えるかもしれない。
本編が終了したものの、現時点では一概にVシネマのラスボスになるとは言い切れない為、タグ付けには注意が必要。
さらに時は流れ、2021年─
2021年4月1日、天津垓は突然仮面ライダーゼロワン公式Twitterにて、新たな株式会社、「サウザンインテリオン」の設立を発表、さらには、自らに密着したドキュメンタリーという、「仮面ライダーサウザー THE PRESIDENT」なる作品の公開を発表…しかし、日付のせいもあり多くのユーザーから疑われる事態に。
明くる日に、天津垓は緊急謝罪会見を同じく公式Twitterにて行った。しかし、謝罪会見の最中に突然苦しみ出す垓。その背中からは、驚きの文字が現れ…
なんと、すべてが3年前の2018年にエイプリルフールネタで発表されていた仮面ライダーゲンムズの正式な作品化への壮大な前フリであった。
今回のタイトルがゲンムズである事や、タイトルのゲンムの髪色から、もう2人のゲンムコーポレーション社長の登場も予測されているが、何よりも檀黎斗、再三の復活がPVにて確定し、ついに、檀黎斗と天津垓、放送中にも散々比較され、同じように世界を史上最悪レベルの災厄に巻き込んだ社長2人が邂逅することとなった。
エグゼイドの放送終了から経つこと4年。本当に「我々は忘れていた」を、ついに実現させてしまった。
関連タグ
混沌を極めていた(スカイウォール):『仮面ライダービルド』に登場するワンフレーズ。
その日人類は思い出した:『進撃の巨人』のフレーズ。こちらは第一話にいきなり出てきたので読者は思い出そうにも知りようがない。