概要
不適切な形式や内容に文書や記録、画像等の内容やデータを修正、削除、加筆することであり、この言葉を用いる場合特に不都合な内容等を流布させないために行われる目的が多いとされる。詳細な内容は親記事である改ざん参照。
詳細
この行為は故意もしくは過失( 例えば記録媒体の誤操作などプログラムのバグ等 )により行われる場合が多いが、特に悪意を持った書き換えに使用され、真実を隠蔽する目的や「証拠隠滅」のため行われる事も多いが、偽りの情報を流して煽動などを行う「印象操作」を目的にする場合もある。
科学における改竄
科学の世界においては研究活動において意図的にデータ等や結果等を捏造、改変、あるいは盗用したものを真実として発表する行為を指し、この行為は研究不正とも呼ばれ倫理面、公正面などで問題がある行為とされ禁止されている。
統計における改竄
現代国家においては社会や経済の実態をとらえるためさまざまな統計が存在する。
しかし、時の権力者が自身の失政を覆い隠すためなどに改ざんされることがままある。
日本では第二次安倍晋三政権において特に重要な基幹統計の一つ毎月勤労統計の改ざんが発覚したほか、2018年には調査方法の変更が行われていた。
また他の基幹統計である建設工事受注動態統計調査においては安倍政権下の2013年4月分から菅義偉政権の2021年3月分まで二重計上が行われ、GDPも水増しされていた。
公文書における改竄
内閣府のウェブサイト、公文書管理制度によると「公文書等(国の行政文書等)は国及び独立行政法人等の諸活動や歴史的事実の記録」である。
日本では安倍晋三政権下の2016年に夫人の安倍昭恵が名誉校長を務める小学校を経営する森友学園に著しく値引きされた価格で国有地が売却されたいわゆる森友学園問題が発生し、公文書である決裁文書の改ざんも行われた。
wiki等における改竄
悪意を持った改変は特に不特定の人物が編集可能なwikiシステムにおいて顕著であり、たいていの場合荒らしとみなされる。例えば記事や項目の白紙化、無関係、あるいは不適切な内容への変更、あるいは虚偽や一般に認められない内容の追加などがあげられ、これを行うユーザーの目的も不都合な真実の隠蔽、いたずら、歪曲した信念など、複数存在しており、この行為を受けたサイトの管理人や運営が行う各種処置やそれに気づいたユーザーにより対処される場合がある。
ピクシブ百科事典
特にpixpediaでは各種の仕様や運営の問題によりそれらの対処が取られず、編集合戦が発生したり、複数編集により編集履歴の確認が困難となったり、荒らしにより改変された記述のまま記事を保護される事例が発生している。