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柴進

さいしん

中国文学・『水滸伝』に登場する貴族。
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概要

天貴星の生まれ変わりで、梁山泊第十位と言う大幹部の地位につく。滄州に住む大富豪貴族で、朝廷の特別保護を受けて居た。人の面倒を見るのが好きな、心優しい貴公子。あだ名は小旋風だが、「畏れ敬われたから」「好漢による騒ぎがいつも起きていたから」など名前の由来は様々。

追われた者の味方

登場するのは比較的早い9話で、当時で34~35歳くらい。流罪になった林冲が自分の住まいがある滄州を通ったところ、狩りの帰りだった柴進は彼を呼び留めて邸宅に招く。使用人達が一皿ずつの御馳走や酒一本、僅少な金額のお金を林冲に差し出したのを見て注意し、羊一頭を潰して振舞うほどのもてなしぶりだった。林冲の棒術を利用して態度の悪い武芸者をお仕置きしたりと、人材活用もうまい。

しばらくして林冲が高俅の刺客を返り討ちにして脱獄した時、彼が自分に仕えている地元民と喧嘩していた時は取りなし、梁山泊への逃亡を手引きした。その翌年、宋江が亡命してくると快く受け入れ、先客だった武松とひょんなことで喧嘩になりかけた時も諫めて、両者を大事にもてなした。

なし崩し的に梁山泊入り

それからも柴進は多くの流れ者や貧民を救ったが、ある事件に巻き込まれる。友人を逃がした責任で流刑地に追放された朱仝が、上司である滄州の長官から預かった坊ちゃんを李逵呉用に殺され、激怒して彼らが逃げ込んだ先である柴家の門を叩いたのだ。親梁山泊派の貴族である柴進は、朱仝を助け出そうとして殺害事件を起こした梁山泊の意志を伝えて取りなす。朱仝は戻れないこともあって渋々ながらに引き受けるが、李逵と会いたくないと言いだしたので柴進は李逵をしばらく預かる。

その1ヶ月後、柴進はとてつもない災難に見舞われる。高唐州と言う所に柴皇城なるおじが住んでおり、州長官の義弟チンピラ殷天錫が皇城の屋敷を力ずくで奪いにかかり、彼を憤死させたのだ。お供した李逵は天錫のやり口と柴進への暴力に耐えかね、飛び出すや否や取り巻き共をぶっ飛ばし、殷天錫を落馬させて殴る蹴るの暴行を加えて殺してしまう。

それに怒ったのが天錫の姉婿で、梁山泊の宿敵高俅のいとこでもある高廉長官だった。柴進は李逵を庇って逮捕され、特別保護のお墨付きすら認められず、拷問責めの憂き目に合う。一時は高廉に死刑を宣告されるが、良心ある兵士が古井戸に柴進を隠したことから一命は助かる。その年の冬、一清道人を助っ人にした梁山泊が高廉一門を壊滅させた際に例の兵士に手引きされた宋江や李逵により、柴進も梁山泊入りする。

縁の下の力持ち

高唐州の一件以来、柴進は呼延灼盧俊義を仲間入りさせる作戦のサポート役として働き続ける。それでも何もできずにいたわけでは無く、役人の制服を着こんで皇居に忍び込んでいたずらをしたり、燕青と協力して徽宗お気に入りの芸子・李師師を宋江と面会させるなど工作活動も特技に加える。

朝廷に帰順した後の柴進は、遼や反乱軍征伐の一員になる。貴族の出自だけあって使者を務めたり、王を自称した方臘から皇女を嫁がされるまでに信頼され、敵軍を内部から崩す。征伐を終えて凱旋した柴進に横海軍滄州都統制の位が与えられるが、彼はそれすら辞退して一平民になって悠々自適に暮らした。多くの義士が散る中、柴進は珍しく「黄金の精神」を貫いたままで一生を終えることが出来た数少ない一人となった。

チート技能?

舞台が封建的な中世中国と言うこともあり、貴族出身である柴進は他のメンバーが使えないチート級の切り札を幾つも持つ。

  • 血筋:何と言ってもコレ。柴家の祖先はに降伏した後周最後の皇帝・柴世宗であったため、その見返りとして朝廷とのコネクションがある。
  • 丹書鉄券:特別保護のお墨付きとされる証明書で、柴家の領地が治外法権を認められる根拠となされることが多い。水戸黄門印籠を思わせるが威力はさほどなく、高俅一味の前では殆ど無力化した。
  • 教養:様々な文化に精通している。朝廷の役人に化けたり、敵に身内扱いされるまでに信頼されるなど学識と気品は梁山泊どころか、作中でもダントツ。

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水滸伝 好漢 貴族 富豪 後周 
黄金の精神

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