無疆侯
むきょうこう
「怒犼驚嘯,仇火燎荒。長恨不滅,一劍無疆!」
本名:劫狨無疆(ごうじゅうむきょう)
別名:長恨無疆(ちょうこんむきょう)
「霹靂布袋戲」の登場人物。「霹靂兵烽決」などの作品で活躍した。
獣人族である猂族(かんぞく)の覇者。強気で負けず嫌いな性格。
はじめは中原を侵略する敵役だった。猂族の戦いが平定されて以降、談無慾と共に、正道の一員として奮闘することになる。
深寰地宇(しんかんちう)から来た、猂族の覇者。深い茶色の髪をまとめ、野性に溢れた獣皮の服を着こなす。しかめっ面な目つきは、負けず嫌いな性格を体現している。強気な性格だが義理堅く、親友のことを大切にしている。
猂族の劫脈(ごうみゃく)に属し、上位者である劫脈八凶(ごうみゃくはっきょう)の一人として、苦境に進出した一族をまとめてきた。猂族は獣人族であるため、ほとんどの者に、動物の特徴を持ち合わせている。無疆侯のモチーフは、中国の伝承に伝わる霊獣・犼(こう)である。
幾度も談無慾に敗れたことから、一方的に談無慾のことをライバル視している。無疆侯曰く、二人は「一時瑜亮(三国時代の周瑜と諸葛亮のようなライバル関係)」である。無疆侯は武勇に優れているが、知略に欠けており、その言葉は談無慾を困惑させた。
猂族の封印が解かれた際、劫脈を指揮して、中原侵略の先陣を切る。劫脈八凶の苦境進出に成功させたが、侵攻はことごとく談無慾の計略に敗れ、以降は談無慾のことをライバル視するようになる。劫脈の当主・劫鏖主が復活したあと、侵攻の不手際から、猂族から追放された。
浪人になった頃、兵禍血色塔に捨てられた剣の怨霊・恨劍少(こんけんしょう)と親友になり、短い間に行動を共にした。恨劍少が死亡した際に、一振りの剣「長恨」に変化した。恨劍少の死を悲しみながら、その形見を武器にした。以降の無疆侯は「長恨無疆」と名乗り、剣士になって猂族に返り咲く。
猂族の戦いが一段落した後、猂族と人間の共存は叶えた。その後の無疆侯は、談無慾と共闘して、正道の一員に加わった。靖玄者たちを訓練したり、日夜殊界や六蝕玄曜と対抗したりなどの活躍を見せた。ツンデレな一面も見られ、談無慾の指示に文句を言いながらも、それに従って奮闘する。策の実行にこき使われる姿は、談無慾のライバル(自称)兼護衛役の立ち位置となった。
- 公式人物資料(長恨無疆)※中国語