猫でごめん!
ねこでごめん
『猫でごめん!』とは、「永野あかね」による漫画作品である。
「ネコ耳萌え」の元祖的作品としてもしられている。
1989年よりマガジンSPECIALに掲載された後、週刊少年マガジンに移籍して連載された。
その後、再びマガシンSPECIALに再掲載され、1992年まで連載が続いた。
永野にとっては初となる連載作品である。
話数は全51話、単行本は全8巻。
また、ドラマCDも発売された。
現在「マンガ図書館Z」にて全8巻が無料公開されている。
※「声」はドラマCDでの声優。
白石やよい
声:冨永みーな
本作品の主人公で、高校2年生(第43話より3年生)。3月3日生まれのうお座。
ごく普通の美少女であったが、父が開発した物質転送機の実験台に無理矢理されてしまい、
その結果、猫と融合してしまった。
また、猫特有の「発情期」になると、毎回周りの男(特に稔)にエロく迫る(本人はこの事を覚えていない)。
瀬川稔
声:山口勝平
やよいと同じ高校に通う男子。
やよいとは両想いであるものの、重度の猫アレルギーであるため、なかなか進展しない。
真面目で誠実ではあるが、それが過ぎてややズレてもいる。やよいを連れ去ったヤクザ数名を相手にして立ち回るなど、やよいのためならばその身を張る事も厭わない。
やよいの父
声:永井一郎
やよいの父で彼女が通う高校の物理教師。名前は不明。
やよいを猫耳少女にした張本人であり、ことある毎に娘に引っ掻かれる。やよいを猫と合体させた、物質転送装置の開発者。ワルノリで様々な装置や発明品を発明しており、娘からも呆れられている。
融合の説明の際に、「蠅男の恐怖」を持ち出したが、娘からは「『ザ・フライ』でしょ?」と言われて、ジェネレーションギャップに悩む一面を見せていた。
瀬川勝
声:子安武人
稔の弟。兄とは違い猫好きであるが、それ以上に女好きである(ちなみに通っている学校も、不純異性交遊が当たり前に行われていたり)。
自分の一番の理想であるやよいが好きで、何度もアプローチをかけるが、空回りばかりする。
一時期は、やよいの猫の発情期を利用する事で、自らと深い仲になろうと試みた事もあった。
影子に一方的に惚れられており、ホラーものばりに迫られていた。
黒田令子
声:佐久間レイ
やよいと同じ高校に通う女子生徒。稔が好きでやよいの恋敵にあたる。
化学教師の父が開発した発明品で稔にアプローチをかけるが失敗ばかり。
最後は青山さつきに扮して二人の仲を裂こうとするが、失敗に終わり、副作用で、顔が大きくなってしまった。
ちなみに剥製フェチであり、恋する稔の事を剥製にして、ガラスケース内に入れて一生鑑賞したいとのたまっている(父親からも危険視されていた)。
黒田
声:緒方賢一
令子の父で化学教師。やよいの父とは、ことある毎に張り合っている。
令子と2人でアパートに住んでおり、家計はいつも逼迫している。
白石家とは違い、妻とは別居している。
目的は、自分の発明品を用いての世界征服だが、その動機は「世界を征服したらすき焼きが食える、贅沢できる、何よりアパートの家賃を払わずに済む」というもの。発明品もどこかせこい(祭りの屋台の水鉄砲を改造した火炎放射器など)。
助川明子
やよいの友人。後半に入るにつれ、出番が少なくなる。
いわゆるお色気担当キャラで、混浴温泉で他の皆が水着を付けていたのに対し、自身は裸で入っていた。しかしろくな男には迫られず……といった目に、毎回遭っている。
倉地影子
やよいのクラスメート。オカルトが好きで、その狂気じみた行動から敬遠されている。
分厚い瓶底眼鏡をかけているが、作中ではその素顔が明かされることはなかった。
(メガネ店員曰く、かけるのが勿体無いといい、敬遠していた勝が惚れ直すほど。)
両親も同じく分厚い瓶底眼鏡をかけている。両親および住居の屋敷もホラー的なそれで、勝が来た時には、猿の脳みそを料理として出した。
ちなみに、周囲の人間は関わるだけで不幸になるらしい。上記メガネ店員も、彼女が去った後にひどい目に遭っている。
北枕かみら
声:松井菜桜子
突如やよいのクラスに転校してきた女子。その正体は吸血鬼である。
周囲には可憐な美少女を装うが、実はかなり口の悪い腹黒キャラ。
コウモリに変身することもできるが、1回目は夢の島へ投棄処分されてしまい、
2回目は「おしゃべりコウモリ」として、ペットショップに売られてしまった。
その後も度々登場するが、次第にやよいと張り合うことはなくなり、最終回では血液をプレゼントした。
名前は「カーミラ」、苗字は縁起の悪い「北枕」から。
ドラマCDでは、自分の配下だという怪物「獣神サンダーガイラー」を引き連れて暴れていた。
(第26話~第29話)
やよいが戦国時代にタイムスリップした時に、彼女を解放した武将。
外見は稔に酷似しており、また、猫アレルギーである。
しかし、1600年の関ヶ原の戦いで命を落としてしまう。
※史実では、1615年の大坂夏の陣で戦死したが、作中の幸村は影武者ではないかとされている。