概要
ウィザーディング・ワールド/ハリポタの二次創作(主に小説)のうち、
グリフィンドール(獅子寮)の生徒や出身者へ厳しめ(いわゆるアンチ・ヘイト)であったりする表現が含まれる作品。
グリフィンドール厳しめとも。
ここでは便宜上、「厳しめ」だけでなく「アンチ」「ヘイト」や、
グリフィンドール全般ではなく特定のキャラクターへの厳しめ/アンチ/ヘイトについても取り扱う。
解説
多くがダンブルドア厳しめ/校長厳しめ/ダンブルドアアンチ/ダンブルドアヘイトである。
彼は光陣営側の正義の体現者であり、清濁併せ持つ複雑な面を持つ人間であり、かつ物語に大きな影響を発揮するキーマンである。
なので、彼に批判的な視点から物語を再構成するという試みはよく行われる。
また、悪戯仕掛け人(特にジェームズ・ポッターとシリウス・ブラック)、ウィーズリー夫妻、ハグリッドやロン、ジニーに批判的な創作も見られる。
そもそもハリポタそのものがグリフィンドール側で始まり、途中からスリザリンの魅力も見えて来る(正確には、世界は白黒で分けられようなものではないことが分かってくる)という構造なので、読了後に主人公側/グリフィンドールだけを見ていてもいいのか懐疑的になることもあるようだ。
また、スリザリンはセブルス・スネイプやドラコ・マルフォイ、レギュラス・ブラックといったキャラの同人人気が高く、対するグリフィンドールが敵対者として置かれやすい。
世間の一般(原作や原書の知識のないライト層)での人気も、半端な知識や稚拙な省略がインターネット含むメディアなど氾濫していることもあり、スリザリンが圧倒している。
そもそも善とされているものを、実は悪ではなかった真の善が打ち倒すという構造は一次創作でも人気を博している。厳しめには元々人気になれる素地があると言っても良い
単に善悪をひっくりかえしただけの稚拙な構成の“厳しめ”が存在するのもたしかである。どちらもひっくるめてより高位に止揚するような、いわゆるアンチテーゼに対するジンテーゼを行えているものはほぼ皆無。
ファンとしての熱も相まって、より厳しめにするためにオリジナル設定を作る作者も多々。そして公式設定と混同されるFanon(ファン設定)も多々。
なんにしろ、作中だけでなく現実世界でも獅子と蛇の戦いがあると考えると興味深い。
注意
厳しめ(アンチ・ヘイト)なのかそうではないのかは人により線引きが異なる。
なので、R-18(G)やオリジナルタグ以外は付与がユーザーの判断に委ねられるPixivでは、タグ付けをするよう作者に強要するのは好ましくない。
といっても、人を選ぶ二次創作に注意喚起を行うのもマナー。Pixivにおいてはブロック、マイナス検索にも制限があるので尚更である。
キャラクターを貶めるような描写がある作品には、その旨を書いておくと読者に優しいだろう。
作者も読者も余計な衝突は避けられるほうが好ましい。