我思う、故に百合あり。
……だが、そこに我、必要なし。
概要
百合を愛し過ぎる男子高校生・花寺啓介が主人公。担当編集者曰く「ギャグ漫画」。『コミック百合姫』2011年3月号から連載開始され、連載中は大絶賛と全否定をほぼ同じぐらい受けつつ、ドラマCDが発売されたり、同雑誌連載の漫画『ゆるゆり』のTVアニメ放送中には放送枠で頻繁にテレビCMが放送されたり、他誌である『gateau』でスピンオフ漫画『百合男子くん』の連載が始まったり、安元大事件が起きた事から局地的に話題となったが、2014年5月発売の7月号を以って第1部完結となった。
その後、2015年1月から続編の『俺の嫁なんていねぇ!』(『俺と百合-百合男子第2章-』)がスタートしたが、2016年5月号で打ち切りされた事が発表された(作者曰く「(単行本)1巻が売れませんでした!!」との事)。
作品内容
主人公の花寺啓介を中心に、百合好きの男子(百合男子)たちの日常を描く。ある意味では『ぼく、オタリーマン。』や『となりの801ちゃん』のようなオタクライフ漫画。
登場する百合男子たちは、基本的にアニメやゲームほか二次元の百合作品が好きだが、仲の良さそうな女子同士を邪魔しまいとするなど、現実の女子との関係も描かれる。
主人公の啓介をはじめ主要登場人物の多くは百合について語り出すと止まらなくなるため、やたら熱い議論シーンが多い。
また、劇中でたびたび掲載誌『コミック百合姫』の名前が挙がるなど、メタフィクション的な要素も強い。
登場人物(声優はドラマCD版のもの)
- 花寺啓介
cv:福山潤
主人公。高校2年生。百合をこよなく愛し、あらゆる百合で萌えることができる、詳しくは→花寺啓介
- 藤ヶ谷沙織
cv:佐倉綾音
啓介のクラスメイト。啓介曰く「清楚かつおしゃれ、細かなことまでよく気がつく素敵女子」。
- 宮鳥茜
cv:戸松遥
啓介のクラスメイト。第1話で啓介たちの通っている高校に転入してきた。啓介たちの通っている高校に転入する前は女子校に通っていた。沙織とは中学時代の親友で、転入してからは常に沙織と一緒にいる。沙織に親友以上の感情を持っている様に見える。
- 松岡涼
cv:茅野愛衣
啓介のクラスメイト。成績上位者だがあまり愛想が良くない。沙織に好意を持っているように見えるが本人は否定。
- 花寺みゆき
啓介の妹。よく兄の部屋に無断侵入してはカモフラージュにしているエロ本を盗み読みしている。兄の趣味には気づいていない。
- 籠目正二郎
cv:櫻井孝宏
ぱっと見はカジュアル系のギャル男。だが彼も百合男子で電車の中で啓介を百合男子だと見抜いた。
よく暴走する啓介を正論で言い包めたり、乱闘騒ぎがあった際は騒動が拡大しないように機転を利かせたりと常識人。R-18担当を自称しており、成年向けコンテンツから百合を探し出すのが生きがい。好きな作品は『少女セクト』。エロゲーも守備範囲であり『カタハネ』等を話題にあげている。本人自体は普通に異性愛者であり、今の高校に転入する前の宮鳥に一目惚れし片思いしている。
- 鎌倉豊
cv:置鮎龍太郎
大学生でアメリカに留学中。百合とはそもそも女性のものであり、書き手もまた女性のほうが好ましいと考えている。好きな作品は『青い花』。普段はFEELYOUNG系を中心に読んでいる。また、性表現を否定する武蔵野に対し『オクターヴ』を「あれはいいものだ」と勧めている。最終的に百合にゴールする物であれば所謂百合の間に挟まる男にも肯定的である。
- 桜ヶ丘健司
cv:安元洋貴
高校1年生。宅配も届かないような離島に住んでいる。安元大事件で有名。
女の子同士明るく楽しくイチャイチャな作品が大好きで、性的表現には拒否反応を示す。
好きな作品は『けいおん!』で、カップリングは律澪を好む。後に『ゆるゆり』にもハマる。アニメに目覚めたきっかけは『ひだまりスケッチ』、百合に目覚めたきっかけは沙英ヒロ。
男性の百合好きにしては珍しく受け攻めを気にし、籠目に澪律の同人誌を見せられた際に「カプが逆だ!!」と激怒している。
- 武蔵野弘之
cv:岡本信彦
中学3年生。北海道に住んでいる。鎌倉と同じく書き手は女性のほうが良いと思っているが、性表現には否定的。好きな作品は『マリア様がみてる』(ドラマCD版ではアニメからハマった事になっている)。少女漫画を好んで読んでいる。
- 鳳隆
鳳鮮魚店店主。彼もまた百合男子。小学生の頃の啓介に百合好きの才能を見出し『百合姉妹』創刊号を与え百合に目覚めさせた張本人。啓介と和解後は「師匠」と呼ばれている。好きな作品は『魔法騎士レイアース』等。彼の息子の翔太も小学生でありながら百合男子。妻であるさっちゃんには百合男子である事を隠しているつもりだがバレている。