概要
やなせたかしの代表作品である「アンパンマン」にゲッター線を浴びせたことで突然変異した作品。
狂気の沙汰も乗り次第のブログで公開されたパロディー漫画でアンパンマンにゲッターロボの要素をぶち込んだような作風で石川賢のバイオレンスな描写が描かれている。
ストーリーは「ゲッターロボ」と「新ゲッターロボ」を掛け合わせたようなストーリーで登場するキャラクターもアンパンマンの皮を被せた竜馬たちと言っても差し支えない。
2009年までに合計三話まで公開されたが残念ながら作者の気力が尽きたのか最終話の予定であった四話は公開されることなく、未完となった。
現在でも狂気の沙汰も乗り次第のブログで公開されているので興味のある方は是非読んでほしい。
ストーリー
パン工場を営んでいるジャムおじさんはゲッター線を発見し、それを基に心を持ったアンパンを生み出そうと試行錯誤を練っていたがある流れ星が落ちた日、ついに心を持ったアンパン アンパンマンを作り出すことに成功する。
それからしばらくひと月以上続く雨の中で動物(所謂カバおくんたち)の身体を乗っ取るカビが出現するようになり、パン工場にカビに乗っ取られたどんぶりマントリオが襲い掛かってきた。
ジャムおじさんは、スーパーロボット「ゲッターパンマン」を開発し、謎のカビたちと戦うのであった。
主要キャラクター
主人公。ゲットマシン「アンパン号」のパイロット。
竜馬の顔をしたアンパンマン。
ジャムおじさんに生み出された心を持ったアンパン。パン工場を襲ってきたどんぶりマントリオを撃退した後にジャムおじさんから敵なる存在「カビ」について話され、ゲッターパンマンのパイロットの一人として戦うことになる。ジャムおじさんのことを「じじい」と呼んでおり、顔の中のあんこにいちごジャムを混ぜられたり、発信機を埋め込まれたりと飛んだ目に合っている。
ゲッター線から生み出された影響か顔のダメージに対してある程度耐性が付いている(原作では汚れたり、濡れたりすると戦えないほど弱体化する。尤もこちらも顔に大量のガラス片が刺さった際には交換したが)。
ゲットマシン「しょくぱん号」のパイロット。
しょくぱんまんの皮を被った神隼人。
動物の村に法と秩序を与えるために食料の配達する代わりに厳しい掟を敷いた男。
初期の隼人と新ゲッターロボ版の隼人の性格を合わせたようなもので迎えに来たアンパンマンと交戦したり、ゲッターしょくぱんに変形したゲッターパンマンのコントロール権を掌握するなど最もゲッター線に汚染されたキャラ。
ゲットマシン「カレーパン号」のパイロット。
カレーパンマンになった武蔵。
カレーが丘を拠点とする男で写真では影DiOのようなポーズをとっていた。非常に温厚な人柄ではあるが食事のマナーには厳しい。原作同様に口からカレーを出せるが本作では少々下品。口から出すカレーは原作と比べて量の制限がないと思われる(原作では出し過ぎると萎んで吐けなくなる)。
ジャムおじさんだが雰囲気が「世界最後の日」と「新ゲッターロボ」の早乙女博士を合わせたようなもの。
ゲッター線の発見者でアンパンマン、ゲッターパンマンを生み出した。
カビなる正体不明の敵の存在を秘かにキャッチしており、その対策を練り続けていた。
カレーパンマンが加入するまでゲットマシン「カレーパン号」のパイロットをしていたが負担が大きいためよくダウンする。
原作の温厚な性格は完全にオミットされている。
どうみてもミチルさんがバタコのコスプレをしているようにしか見えない。
主にジャムおじさんのサポートをしている。カレーパンマンに次いで温厚だがドジっ子でもある。
本作の数少ない良心。
こいつだけ特に変更点がない。
アンパンマンやしょくぱんまんに首を跳ね飛ばされたりするが謎の生命力でくっ付ければすぐに復活する。究極生命体なのかもしれない。
パン工場に攻め込んできた最初の刺客。
かまめしどん、カツドンマンはジャムおじさんの火炎放射器で焼き殺されたがてんどんまんは逃亡。だだんだん一号機を呼び出した末に捕食される。
原作と比べてキモくなった。
カビに洗脳されるだけでなく、元から食欲旺盛で第二話ではミミ先生含める生徒たちを捕食し、第三話では地獄絵図を作り上げた。
主な被害者
第二話、三話と登場しているが次のシーンでは首だけになっている。
メカニック
ゲッターパンマン
ジャムおじさんが開発したゲッター線を動力源とするスーパーロボット。見た目は初代ゲッターロボのデザインにアンパンマンたちを掛け合わせたような外見。本家同様に三機のゲットマシンで構成されており、環境に応じて切り替える。
- アンパン号⇒イーグル号
- しょくぱん号⇒ジャガー号(但し、見た目はしょくぱん)
- カレーパン号⇒ベアー号(こちらは比較的に本家と似ている)
ゲッターアンパン
本家のゲッター1に該当する形態。メインの操縦者はアンパンマン。見た目はゲッター1の頭部をアンパンマンに変えただけ。主武装はアントマホークだが第二話の初使用では使わずにアンパンチばかり繰り出しており、ジャムおじさんから「トマホークいらなくね?」と突っ込まれてしまった。第三話でも使用されたがこちらでは敵の防御力に歯が立たず破損してしまった。ゲッタービームは未使用のため撃てるかどうかは不明。本作で単体で唯一敵を倒していない(但し、単機形態では初期型だだんだんを倒している)。
ゲッターしょくぱん
本家のゲッター2に該当する形態。こちらは頭部の形状を除けば比較的にゲッター2に近い。登場は二話で最初はアンパンマンが操縦をしていたが敵を倒してすぐにしょくぱんまんにコントロール権を乗っ取られ、学校を破壊し、危うく街へ向かうところだったがコックピットを割って乗り込んできたアンパンマンがしょくぱんまんを気絶させたため未然に防がれる。
ゲッターカレーパン
本家のゲッター3に該当する形態。収縮機能があるアームを駆使して戦闘するほかに大量のミサイルを抱えている。最初はジャムおじさんが操縦していたが後にカレーパンマンがジャムおじさんの指導の下で代理で動かす。
二話に登場するアンパンマンの顔を模したマシン。姿は原作とほとんど変わっていないが大きさはゲットマシン一台分収納することができるほど大きい。
ご存じアンパンパンマンたちの住居。地上は、原作と同じ造りだが地下にはゲットマシンの格納庫が存在する他、しょくぱんまんを一時的に拘束した部屋が確認されている。
一話の襲撃で破壊されたが次の回で地面から生えてくるような感じで復活した。
敵勢力
物語が未完で終わってしまったため、詳細は不明だが黒幕は恐らくバイキンマンだと思われる。その証拠としては動物たちに寄生して操るカビは目のデザインを除けばかびるんるんそのものでゲッターパンマンが交戦する敵もバイキンメカである。
謎のギャグ補正?
本作は本家同様に残虐描写が多数存在するのだがカビに乗っ取られたカバおくんやバラバラにされるみみ先生など二話で死亡したにもかかわらず次の回で何事もなかったかのように登場している。アンパンマン曰く「次回になる頃は元気になっている」だそうだ。
そして……
ゲッターロボアークのアニメ化記念に作者本人がTwitterでゲッターパンマンを投稿開始した。
詳しくはこちら↓
https://twitter.com/wv92OsY8GKSFlJU/status/1326209700451348480?s=19
関連タグ
川越淳:アニメ「アンパンマン」の描写にゲッターロボシリーズを含めたダイナミックロボットアニメーションでの経験を参考にしている張本人。