概要
神碑の翼フギンの相方であちらと同様に速攻魔法以外の神碑魔法のサーチと自身をコストにフィールドのカードを守る効果を持つ。
また、維持すればライフを回復できる効果と地味に守備力もそこそこある為、基本的にビートダウンが出来ずデッキ破壊でじっくりと戦う【神碑】では心強い壁にもなるモンスター。
カードテキスト
「神碑」モンスター×2
(1):このカードがEXデッキからの特殊召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「神碑」永続魔法カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドの、「神碑」カードまたはセットされたカードを対象とする魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、
フィールドのこのカードを除外して発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。
自分は1000LP回復する。
解説
(1)はEXデッキからの特殊召喚時、神碑永続魔法をサーチする効果。
該当する永続魔法は現状神碑の誑かしのみ該当しており、直接的なアドバンテージは稼げないもののデッキ破壊の手助けになる。
ただし、手札コストを要求するため無効化された場合はディスアドバンテージとなるので注意。
(2)は神碑またはセットカードを対象に取る効果の発動を無効にして破壊する効果。
神碑にとって重要な魔法カードへの除去を無効にして破壊できる点は強力だが、現環境で主に用いられる魔法・罠カードの除去はハーピィの羽根帚やライトニング・ストームなどこのカードでは対応できない全体除去なのがネック。過信することなくこのカード以外の対応策も用意しておくべきだろう。
尚、自身をコストに除外する点はEXモンスターゾーンを空けることにも繋がり、神碑の牙ゲーリのような戦闘破壊時の効果も無いので積極的にこの効果を使っていける。
(3)は互いのエンドフェイズにライフを1000ポイント回復する効果。
基本的に低速で戦う神碑にとってライフ回復で継戦能力を高めることができるのは有り難い。
何気にこの効果は同名ターン1が無いので複数並べればそれだけ回復量が増える。互いのターンに回復する点に注目して少数の神碑速攻魔法と共に【キュアバーン】に採用するのもありだろう。
回復効果を持つので一見アロマージと相性が良いように見えるが実際はあちらの種族サポートを受けられず、回復のタイミングを選べないのでアロマージ側の発動タイミングを調整出来ず相性は悪い。加えて、神碑速攻魔法の制約でEXゾーンを埋めてしまう上、バトルスキップ効果もあちらの動きを阻害する可能性もあるのでやはり積極的に組む理由は薄い。
その他、簡易融合に対応した天使族なので【神碑】以外では効果を無視して採用されることもある。同じく神碑に属する神碑の翼フギンや簡易融合に対応している無の畢竟オールヴェインとはステータスやチューナーなどの点で差別化できる。
余談
元ネタは北欧神話でオーディンに付き従う1対のワタリガラスの1体、『ムニン』だろう。
その名前は『記憶』を意味し、もう一体のワタリガラス『フギン』と共に世界中を飛び回り、見聞きした様々な情報をオーディンに伝達するという。
実際にこのモンスターの翼には『言葉』、『伝達』を意味するルーン文字「アンスル」が描かれており、上記との関連がうかがえる。
カードイラストでは凍てつく呪いの神碑、破壊の神碑、まどろみの神碑にその姿が確認できる。
フギン同様大きさは手のひらサイズと小さく、破壊の神碑の場面で壁を破壊する主人公を囃したり、凍てつく呪いの神碑の場面では迫りくるモンスターにフギンと共に逃げ惑っており以外にノリがいいのかもしれない。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3では神碑の世界観がゲームの攻略本風にまとめられている。
それによると彼を含めた神碑の融合モンスターは神碑の妖精であり世界に散らばるアイテムの情報をくれたり、神碑の輝きを消費することで戦闘を補助してくれるなど神碑の主人公をサポートする存在とのこと。
また、同紙によると彼は相方のフギンと共に『鴉神(あしん)の神殿』と言うダンジョンに捕われており、開放することで使い魔として旅に同行してくれるらしい。