CV:園崎未恵
概要
桜宇宙の惑星「サン・ジュエル」を支配する妙齢の女性。
花魁を思わせる和服に身を包み高貴な振る舞いをするが、本性は強欲で残忍。
衛星兵器「紅の眼(サテライト・ブレイズ)」で富裕層を襲う強盗などは問答無用で処刑し、器物損壊や窃盗などの軽犯罪者であっても労働区送りにして「鉱石生命体(ストーンズ)」(サン・ジュエルに生息する大型生命体で、体内に宝石の原料となる鉱石を蓄えている)から規定量の宝石を採取させる強制労働の刑罰を下す。
さらにタチの悪いことに、規定量の採取が完了したとしてもすぐに石のカウンターが加算され、刑期が終わることはなく死ぬまで労働を強いられるという、横暴な独裁者そのものである。
取引相手にドラッケン・ジョーがいるが、お互い悪人であるため信頼関係などなく、腹の内を探り合いながら利用し合っている。
経歴
本名はクレナイ・コウゲツ。ホムラ・コウゲツの実母である。
しかし、娘を産んだ後も愛情を注ぐことはなく、10年前に出稼ぎを装って惑星オオエドにホムラを置き去りにするというネグレクトを行う。
そしてサン・ジュエルに赴き、一攫千金を狙うものの文無しの末に、労働区送りになった。
5年後。ヴァルキリー・ユナに助けられホムラのもとに帰るよう諭されたが、その約束を反故にして当時の星の支配者であるモルド男爵に取り入った後に暗殺し、2年後には紅婦人を名乗ってサンジュエルを牛耳る立場まで上り詰めた。
そして自分の欲を満たすため、金目当てに鉱石生命体による大混乱を起こしたために労働区は混乱に陥り、その鎮圧のためヴァルキリーは奮戦した末機能を停止してしまう。
だが、彼女の意志は労働区に住む者たちに引き継がれ、紅婦人に立ち向かうレジスタンス「ヴァルキリー一派」が蜂起することになった。
そして現在。シャオメイの情報提供によって宇宙戦艦エデンズゼロに乗ってサン・ジュエルを訪れたホムラは事の次第を知り、母を止めることを決断。シキ達エデンズゼロのクルー全員もこれに協力する。
最終的に配下を一掃され、専用ナイトギア「紅鉄騎」で自ら殲滅に乗り出すが、シキによって破壊された末に失脚。ホムラの情に訴えかけ命乞いをする。
それに対するホムラの返答は「産んでくれたことには感謝するが、もう二度と自分の人生に関わるな」という、ヴァルキリーを奪った自分に対する憎悪と軽蔑に満ちた三行半だった。
ホムラと彼女の意思を尊重したレジスタンスに放逐される形で情けをかけられても反省せず「チョロイ娘」と実の娘を嘲笑し、また女を武器にして別の地で再起を図ろうと目論む。
だが、これまでの横暴によってクレナイから搾取されていた被害者たちに捕らえられ、恨みを晴らすための玩具として慰み者にされるという、因果応報の末路を辿ることになった。
また、このどさくさに紛れて「紅の眼」もドラッケンに奪われている。
その後、ユニバース3に至るまでの間に死亡。遺体はジギーによって惑星レンダードに運ばれ管理されていた。
ユニバース0
こちらでもサン・ジュエルにいたが、性格はそれまでのユニバースと真逆の「子を想う母親」となっている。
出稼ぎのためオオエドを離れたことは事実だったが、こちらではモルド男爵に見初められてしまい、それを断った見せしめとしてオオエドが攻撃を受ける(前のユニバースでのオオエドの被害もおそらくこれによるもの)。
自分が逃げることでホムラにも累が及ぶことを恐れサン・ジュエルに留まっていたが、行き違いからホムラと離別したヴァルキリーの訪問を受け、彼女がシャオメイから授かった「5年待てばホムラが来る」という予言を信じて立ち上がり、鉱石生命体に対処するための部隊を組織、自らも前線に立って戦い続けていた。
関連タグ
アイリーン・ベルセリオン…前作『FAIRYTAIL』の登場人物。彼女も娘を捨てたが、その理由は全くの正反対だった。
金有増蔵:同じく企業の社長で強欲な独裁者、自分の娘はおろか他者すら見下しているなどと共通点が多い。
ギルド・テゾーロ…ライバル雑誌の看板漫画の映画のキャラクターで、紅婦人と同じく、支配している街を富裕と貧困と民を差別している繋がりがある。また、彼は彼なりで悲しい過去がある。
神崎悟…エリア88に登場する強欲下克上キャラ。こちらは男性で、メディアによって末路が異なる(原作はラストで仇敵である主人公の手にかかり、OVAやTVAは第三者の手で失脚し、ゲーム版では末路以前にそもそも登場せず)。
蛇遣い座…同じく園崎氏がCVを担当した、レベッカとウィッチの中の人同士が同じチームに属していた作品に登場したラスボスキャラ。