概要
てんとう虫コミックス29巻及び、藤子・F・不二雄大全集14巻に収録。
「自家用人工衛星」とも言う道具で、小型の人工衛星。衛星を軌道上に打ち上げるのに使うロケットとその発射台、衛星を操作する以下のデバイス各種がセットになっている。また打ち上げた衛星はその日の夜には落ちてしまう仕組みになっている。
偵察衛星
雲や屋根などを透き通して見ることのできる衛星。衛星の捉えた映像は「衛星テレビ」で見る。捉えた映像を撮影し、衛星テレビで印刷することも可能。1986年放送の「テレテレホン」にも登場した。
エコー衛星
山のような形の衛星。上空で衛星がある地点の音(空気振動)をキャッチし、電波に変えて送ることでその場の音を聞ける。偵察衛星で映像を見るのと同様に音は衛星テレビで聞く。反対に、衛星のある場所に音を送ることも可能。
気象衛星
気象観測ではなく、天候を変えるための衛星。衛星テレビとは別の機械で操作する。天候を変える場所を音声で指定した後、「晴れ」「雨」「雪」「曇り」のうちいずれかのボタンで決定。
カクミサイル発射衛星
当たると痛い「角」ばったプラスチックの弾を打ち出す攻撃衛星。携帯用の発射ボタンを押すと、いつどこにいても目標物に当てることができる。勘違いされやすいが、核ミサイルではない。
軌道上サービス衛星
2022年版に登場。作業用のアームが付いており、アームを用いで宇宙空間での様々な作業を行う。
ストーリー
ゆうべの夜空に何か凄まじい閃光が東から西に向かって飛んで行ったのを見たのび太は、これをUFOだと思いしずかに熱心に説明。だが彼女からは今朝の新聞を読まなっかのか聞かれ、ジャイアンとスネ夫が、その光はソ連の人工衛星が落ちて行ったものでニュースでもやっていたと話すと、のび太は早々に帰り出し、彼らに笑われながられてしまった。
更にドラえもんにこのことを話しても彼らの方が正しいと言い出し、人工衛星が以外にもしょっちゅう落ちて来ることや、今わかっているだけでも四千何万個も飛んでいること、そして22世紀では何百万個にもなっていることも説明し出した。これに驚いたのび太は、それでは空が真っ暗になってしまうとい発想したが、ドラえもん曰くそれは極超大規模集積回路の開発によって、衛星そのものが小さくなっているので大丈夫とのことだった。
他にも偵察衛星やエコー衛星、気象衛星、核ミサイル発射衛星なども紹介されたことで、興味が湧いたのび太はドラえもんに何か一つ打ち上げて見せてとお願い。そこで庭でロケットを一発打ち上げ、それが地球の軌道に乗って静止したタイミングで、これから送られてきた画像をモニターに映し出した。すると日まず本列島が映し出され、拡大していくと町内、野比家、自分達の部屋が映し出されたので次は空地を見てみたところ、ジャイアンとスネ夫が何かしゃべっているのが確認された。
そこでエコー衛星を打ち上げてみると、2人は自分のことをバカにしていたため、怒ったのび太は「バカとはなんだ!」と怒鳴りゴマスリネズミと音痴ゴリラと言い返したが、この声があちらにも聞こえていたため気付かれてしまった。そこで他のえお見てみることにし、しずかを映し出したが、彼女が面白そうな漫画を読んでいたため、ちょっと頭をどけてや次のページをめくって、などと言ったことで彼女は怖がって逃げて行ってしまった。
するとその時ママの声がしたので映し出してみると、降雨によって洗濯物を干せずに困っていたので気象衛星を打ち上げ、これで天気を晴れにしてあげた。面白がったのび太は自分もこれで雪を降らせることにし、ドラえもんは洗濯物のことを心配していたが、そのことを踏まえて空地にだけ降らせると皆がこれに喜んでいたので、のび太も雪だるまを作りに遊びに行こうとする。
だがドラえもんからさっきジャイアン達を怒らせたことを指摘され、居間行くと確実に殴られることが目に見えていたので、核ミサイル衛星を打ち上げてもらい、これを発射させるボタンももらって改めて遊びに行くこととなった。するとやはりジャイアン達に目を付けられ、首を絞められ殴られそうになったが、ボタンのおかげで何とか回避し、もう一度殴られそうになったがやはり結果は同じで、2人はとうとう観念して逃げて行った。
その晩、打ち上げた衛星は4つ全て落ちてしまったが、そのことをのび太は翌日皆の前であれはUFOではなく衛星であると説明したが、しずかにはそんなニュース聞かなかったと言われ、ジャイアンはどこの国のなんて衛星かと聞かれ、スネ夫にはあんなのをバカの一つ覚えと言うと言われてしまい、見返すことはできずのび太は不機嫌な顔で帰って行った。