概要
昔の日本にあった、お茶や軽食を提供する店。茶屋、水茶屋、掛け茶屋ともいう。
町中にあるものと、峠や街道筋など、人通りはあるものの住む人の少ない界隈に建つものとがある。
なお、「茶店」を音読みした「さてん」は「喫茶店」を表すやや古い俗語であり、「茶店」のイメージとはかけ離れている。
詳細は「茶屋」を参照。
茶店の一般的なイメージ
茶店のイメージは、立地条件にかかわらず一定の範囲に収まる。現在のテレビや映画の時代劇で見られるモチーフである。
1. 当然ながら、建て方が和風である。
屋根は瓦葺き、茅葺きまたは板葺きで、外壁は木の板でできている。また入口には暖簾が掛かっている。
韓国、中国、タイなどにも茶店はあるが、それぞれ韓国風、中国風、タイ風の茶店である。
2. 壁の外側を茅で覆っていることが多い。
風よけか防火対策か何かと思われる。
3.店の前にベンチがある。
店の中だけでなく外でお茶を飲むこともできる。またそもそも店の中は調理場や倉庫になっており、客が座って飲食するスペースが無いこともある。
遠くからでも目印になる。
昔の日本では飲食業には女性が就くことが多く、また自宅から近い場所に店を構えられる(=家庭の様子がすぐに把握できる)という利点から、これは当然ともいえる。
6. 看板娘がいる。
どっちかというと、時代劇などでの後付け設定のような気もするのだが……。