概要
父は藤原宇合、母は石上氏あるいは石川氏、官位は従二位・内大臣、初名は宿奈麻呂、平城・嵯峨天皇の外祖父。
経歴
霊亀2年(716年)に誕生、天平12年(740年)の藤原広嗣の乱では兄広嗣の挙兵に関与したことで伊豆国に流された。後に赦免され天平18年(746年)に従五位下、越前国・上総国等の国司となり民部少輔・造営大輔となるが高官になれず一族の仲麻呂が政務を牛耳っており仲麻呂の子3人が公卿官位となっていた。天平宝字7年(763年)に仲麻呂暗殺計画を立てるが事態は発覚し官位剥奪の処分を受ける。翌年の天平宝字8年(764年)の藤原仲麻呂の乱では孝謙上皇側として鎮圧に参加した。乱後に従四位下となる。後に大宰帥となり天平神護2年(766年)に従三位となる。神護景雲4年(770年)に参議となり称徳天皇崩御後の皇位継承問題では白壁王(光仁天皇)を擁立した。その後中納言、内大臣に進み宝亀8年(777年)に死去。
血縁
娘の乙牟漏は桓武天皇の皇后となり平城・嵯峨天皇を生み良継は正一位・太政大臣の位を贈られた。