此よりは地獄。 “わたしたち” は炎、雨、力――殺戮を此処に……
概要
- ランク:D~B
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~10
- 最大捕捉:1人
アサシンとして呼ばれたジャック・ザ・リッパーの宝具。
通常はDランクのナイフだが、「時間帯が夜」「対象が女性(または雌)」「霧が出ている」の三つの条件を満たすと対象を問答無用で解体された死体にする。この宝具はナイフによる攻撃ではなく、一種の呪いであるため、遠距離でも使用可能。
発動時には因果の混乱が発生し、まず解体された死体という「殺人」が発生し、その次に標的の「死亡」が起こり、最後に大きく遅れて解体に至るまでの「理屈」がやってくる。
この内、霧に関してはもう一つの宝具『暗黒霧都(ザ・ミスト)』によるものでも可能なため、実質制約が無いに等しく、聖杯戦争における戦いは夜間が基本である為、「対象が女性(または雌)」の条件以外は容易に満たすことができる。またジャックを構成する怨霊が等しく持つ『胎内回帰願望』により、相手が魔術や宝具で外見・性別を隠していても看破することが可能で、正確に使用することができる。
使えば相手を確実に絶命させるため「一撃必殺」。
標的がどれだけ逃げようとも霧の中にいれば確実に命中するため「回避不能」。
守りを固め耐えようとしても物理攻撃ではなく極大の呪いであるため「防御不能」。
更に「情報抹消」によって事前に対策を立てることが出来ないため「対処不能」。
と、女性限定ながら最高性能の暗殺宝具である。
この効果を防ぐには物理的な防御力ではなく、最高ランクの「呪い」への耐性が必要となる。
一例としてFate/Apocryphaでは、もっとも「呪い」への耐性が強いサーヴァントであると言われるジャンヌ・ダルクを対象に使用したときは、腹部を弾けさせようとする寸前にジャンヌの宝具である『我が神はここにありて』が発動することで、聖旗が避雷針のように『解体聖母』の一撃を吸収している。しかし発動のタイミングがわずかに遅れていた事もあり、全ての呪いは吸収しきれずに全身に痺れが走り、苦悶の声を上げて黒く染まった血を吐き出したが、片膝をつくことすらなくその場に踏み止まった。
だが、この宝具があくまでも「女性」を対象とする以上性別が不明な(無い)者や外見と性別が全く違う者には女性への特攻効果は効かず、条件が整ってない場合は単純なダメージを与えるに留まるが、その際も条件が一つ整うたびに威力が跳ね上がる。
また、「防ぐ」事は不可能でもその場のやり方次第で「回避」することは可能であり、『Fate/Apocrypha』劇中ではモードレッドが「直感」スキルによって襲撃を察知し、「魔力放出」スキルによって霧を吹き飛ばして回避している。
また、この宝具の威力は(以上の条件すべてを満たして)ハサン達のザバーニーヤの平均値とほぼ同等となり、作中では並のサーヴァントなら容易に解体可能な代物だったと言われている。サーヴァント相手では昼間での使用や女性以外に対する効果はあまり期待できないが、対象がマスターのような生身の存在が相手ならば十分脅威になると思われる。
Fate/GrandOrderにおいての性能
ジャック・ザ・リッパーの宝具として抜擢。
種類はQuickで、効果は【自身に〔女性特攻〕状態を1ターン付与&敵単体に超強力な防御力無視の攻撃】の効果。
自身に特攻効果を付与する性質上、初段にこの宝具を放ってその後同じジャックで攻撃を続行すれば全ての攻撃に特攻効果が乗る。そのため、BraveチェインでExtra Attackを発生させれば、例え耐性クラスであるキャスターやルーラーでも平然と大ダメージを与える。
特に守りに入ると硬いと評判のマリー・アントワネットには、保有スキル「情報抹消」で無敵&リジェネも引っぺがす事ができるため天敵となり得る。
モーション改修後は新しいセリフパターンが追加され、使用時に背景が霧のロンドンをイメージしたものになり、『暗黒霧都』と併用しながら繰り出すような演出になった。