「ああ、ごめん。ちょっと計器を見てた。山の上の新興勢力に対抗するために、外や月の技術を集めて私が監督した発明品が、他にもたくさんある。ただ、どうも計器の示す値が妙だな。話の分かる人はいない？私は河城にとり。通称、谷カッパのにとりさ。」
「天を突きそびえ立つ 人呼んで妖怪の山 壮絶なる戦いの火蓋が 今 切って落とされる！」
曖昧さ回避
原作における「超妖怪弾頭」は該当記事を参照してください。
超妖怪弾頭とは、東方ロストワードにおける河城にとりの二つ名だが、同時に同作品におけるパラレルワールドの河城にとりの二つ名となっている。この記事では主に後者の方を指すものとする。
| 実装形態 | 恒常 |
|---|---|
| 式 | 妨害式 |
| 気質 | 江風 |
| 拡散 | 通臂拳 |
| 集中 | 空中魚雷 |
| スペカ1 | 泡符『撃て！バブルドラゴン』 |
| スペカ2 | 戦機『飛べ！三平ファイト』 |
| ラスワ | 『スーパースコープ3D』 |
概要
山の神々が騒ぐ世界の河城にとり。汎異記号は「A11」。
この世界では、山の神々の騒動が長期化しているため、このにとりは山の妖怪たちや先住神たちと共同戦線を張り本来の歴史よりも長く戦い続けているらしい。博麗神社含む「麓の勢力」とは騒動収束まで同盟関係を結ぶことになっている。
守矢神社が起こした騒動の長期化によって、本来は顔を出さないはずだった妖怪や神までもが参戦しており、戦況は混迷を極め、以下のような理由から膠着状態が続いている。
- 山の新しい神たちは風と水にまつわる力を持つ。
- 水を操る河童や風を操る天狗は対抗の主力となり得る可能性がある。
- 相性が悪い側面も強いということでもあり、天狗と河童は神々が操作する風雨に翻弄されてしまう。
- しかし河童や天狗は知恵深く賢い妖怪である。そこで山の神に対抗するため天狗の諜報（スパイ行為）力と河童の開発力が合わさることで、山の神が持ち込むたびにその新しい技術を迅速にコピーした。（いわゆる『逆行工学（リバースエンジニアリング）』。）
今後のストーリーで登場するかは現在のところ未定。
通常のにとりの衣装も風神録がベースだが、こちらはそこからさらにZUN絵に寄せた感じになっている。（リュックやアクセサリーの大きさ、上着より濃い青色のスカート、ツーサイドアップなど）原作通り、左手に蒲の穂、右手に野蒜（のびる）もしくはシダの葉を持っている。背景は風神録3面「瑕疵無き要塞」のステージの舞台である未踏の渓谷らしき場所が写っている。
プレイアブル化
| 実装形態 | フェス限定 |
|---|---|
| 式 | 技巧式 |
| 拡散 | ワンカシスピナー |
| 集中 | シバテンスモウ |
| スペカ1 | 光学『ハイドロカモフラージュ』 |
| スペカ2 | 河童『スピン・ザ・セファリックプレート』 |
| ラスワ | 『風雲！妖怪の山３Ｄ』 |
2月21日の「盟友よ、風上を狙い撃てフェス」にて実装された。
『河童「スピン・ザ・セファリックプレート」』の攻撃前効果もしくはスキル2でCRI防御、CRI回避デバフを与えられるのが特徴。『光学「ハイドロカモフラージュ」』では陰防・回避バフを3段階、スキル3で自身の霊力を0.70上昇する同時に味方全体の陰攻を3段階アップできるのでCRI(クリティカル)でダメージを伸ばせるキャラや陰気寄りのアタッカーとは好相性。
スペルカードは両方とも2段階のブーストで凍結ブレイクを狙える「氷壊弾」を確保できる。スキル2で相手単体に結界異常「凍結」を付与できるので紅魔塔といった高難易度の探索での活躍も期待できる。
さらに”能力”で結界異常「燃焼」「凍結」にはかからずに体力を回復できる。味方にも「凍結」をばらまいてしまうヘカーティア・ラピスラズリと組ませた場合でも、無効にした上で体力を回復させられる。また結界異常「燃焼」も無効のため、陰攻/陰防デバフがかからないという陰気寄りのアタッカーにとってありがたい仕様になっている。
育成コストは超フェスキャラと比べてかなり低いが、フェス限定なので通常のにとりと比べると入手はそれなりに困難。
ガチャを回す人によってはお値段異常な結果になることも。
テーマ曲
風神録のにとりのテーマ曲は、オーライフジャパンの「かっぱっぱ考え中」。原曲は、「芥川龍之介の河童」。
東方風神録ネタ
台詞の元ネタ
- 「本気ってやつを確かめさせてもらうよ！」→「仕方がない、これ以上山に入るというのならその本気、確かめさせて貰うよ！」（自機：博麗霊夢）
- 「奥には進まないでね、危険だよー？」→「じゃあねー人間。ちなみにこれ以上来ると危険だよー。」「お、さっきの人間。奥には進むなって言ったでしょ？」（自機：共通）
- 「つ、強い……こんな奴に負けるなんて……相手が元気すぎるんだ！」→「つ、強い……。こんな奴に負けるなんて……。」「元気な人間よ。河童と人間は古来からの盟友だから教えてやる。」（自機：霧雨魔理沙）
- 「のびーるアーム！！」
- 「引き返せばよかったものを！」→「山の上の神様だって？ そんなもん何人もいるけど……。悪いこたぁ言わない。引き返した方が良い。」（自機：博麗霊夢）、「それと、これ以上山に入るのは危険だから追い返そうと思ってね。悪いこたぁ言わない。引き返せ。」（自機：霧雨魔理沙）
- 「じゃあねー！」→「じゃあねー人間。ちなみにこれ以上来ると危険だよー。」（自機：共通）
- 「げげ！？」→「げげ、人間！？」（自機：共通）
- 「つ、強い………私の兵器でも倒せないなんて……」→「つ、強い。私の兵器で倒せないなんて……人間とは思えない強さだわ。」（自機：博麗霊夢）
ボイス
- ボイス1「人間の盟友程度の声」
→「あらあら、久しぶりに盟友である人間に出会ったと言うのに残念ね……。」「人間よ。河童と人間は古来からの盟友だから教えてやるよ。」（自機：博麗霊夢）
→「元気な人間よ。河童と人間は古来からの盟友だから教えてやる。」（自機：霧雨魔理沙）
- ボイス2「危険を警告する程度の声」
→「じゃあねー人間。ちなみにこれ以上来ると危険だよー。」「お、さっきの人間。奥には進むなって言ったでしょ？」「悪いこたぁ言わない。引き返した方が良い/引き返せ。」（自機：博麗霊夢/霧雨魔理沙共通）
- ボイス3「谷ガッパ程度の声」
→「私は河城にとり。通称、谷カッパのにとり。さあさあ、里へ帰った帰った。この先、人間に対して排他的な奴も多いよ。」（自機：博麗霊夢）
余談
気質は『山谷風（やまたにかぜ）』。昼間は谷から山へ(山風)、夜間は山から谷へ(谷風)と風向きを変化させる風のこと。
小ネタ
スキル
スキルの名前は、３つとも「河童の正体」に関係している。
「退役人形」が飛騨の匠の作った人形、「野生化式神」が安倍晴明の式神、「護法童子の末裔」が役小角の護法童子から。
特性は「スイコアーマー」「カワタロゲーム」「カハクシェル」。にとりの発明・装備品だろうか？
ショット
弾幕演出は、どちらも原作におけるボス戦の通常弾幕が元になっている。（ワンカシスピナーはいわゆる座薬弾、シバテンスモウは丸弾。）
ショットの名前の『ワンカシスピナー』は「椀貸(わんかし)伝説」、『シバテンスモウ』は「シバテン/芝天狗」と呼ばれる高知県や徳島県に伝わる妖怪が元ネタ。
- 椀貸伝説は塚や淵などから膳や椀を借りる話を主題とした言い伝えの総称。貸してくれる相手は童子、龍、地蔵、もしくは正体不明など様々であるが、その中に河童から貸す例もある。
- 芝天狗は河童に近い妖怪、もしくは河童の一種とも言われている。体長は1メートル程度で、人間を見ると相撲を挑んでくる。この相撲の相手をするとシバテンに化かされてしまい、一晩中相撲をし続ける羽目になるという。『シバテン』の名前は、この妖怪がもとは天狗だったことが由来とする説があり、”シバ”は柴犬の”柴”同様、小さいことを意味するという。
スペルカード
スペルカードは東方風神録からの採用。光学「ハイドロカモフラージュ」は4面道中、河童「スピン・ザ・セファリックプレート」はlunatic専用の最後のスペルカード。
東方ロストワードオリジナルのラストワードである「風雲！妖怪の山3D」。攻撃手段は「スーパースコープ3D」そのものだが、あちらがスネークだったのに対し、こちらは1993年発売のスーパースコープ専用ガンシューティング「ヨッシーのロードハンティング」を模したものになっている。
にとりが背中にスーパースコープを構えているのは、元ネタのゲームがヨッシーの背中に乗ったマリオがスーパースコープで敵を撃ち落とす内容であるためと思われる。
ソフトどころかスーパースコープ本体自体が現在では入手困難となっている為、幻想入りした存在とも言える。
また、”風雲！”の部分やラスワ発動前の口上はバラエティー番組「風雲！たけし城」の冒頭のナレーションのパロディ。「火蓋が切って落とされようとしていた！」の日本語の間違いも本家通り（火蓋は”切る”もので、”切って落とす”ものは幕。）。
河童と山童は関係性が深いという理由からか、山城たかねの勝利時モーションはこのにとりのものに似せている。たかねが食べているのはキュウリではなく茄子だが。
