演者一覧
CV:辻谷耕史
橋本真一(舞台『「はじめの一歩」The Glorious Stage!!』)
概要
音羽ボクシングジム所属で、元日本ジュニアフェザー級1位。
学生時代はボクシング記者でも目が追いつくのがやっとな程の高速連打、通称「ショットガン」を武器に53戦53勝46KOでインターハイを3連覇したが、スター選手のいない日本プロボクシング界を憂慮してプロに転向。その華麗な経歴と実力とルックス、それと自信溢れる発言でデビュー当時から注目を浴びており、ファンは女性中心だが後楽園ホールを埋めるほど。そのビッグマウスも傲慢さだけでなく上記の日本プロボクシング界の現状や地位を向上させて新人でも人気があれば一花咲かせられるようトレーニングも手を抜かない、典型的な温室エリートとは一線を画している。
東日本新人王決定戦では危なげなく準決勝に進出、同じスピード型の宮田一郎と並ぶ優勝候補と噂されていた。
準決勝では幕之内一歩と対戦するが、インファイト対策のアッパーに一歩がカウンターを合わせる奇策で相打ちとなり、ダメージが抜けきっていない事をショットガンの軽さから見抜かれ、乱打戦となり1RKO負けを喰らってしまう。
後に音羽に移籍してきたヴォルグ・ザンギエフの功をねぎらったり、カラオケ映像になぜか谷村新司「チャンピオン」のチャンピオン役で登場したりしていたが、Jフェザー級に転向し、瞬く間に1位にまで上り詰める。
しかし、同じく一歩と新人王で闘った小橋健太とのタイトルマッチで敗退。一歩戦で打たれた事で致命的に顎が弱くなってしまった模様。
小橋が引退した時に速水も引退しているという発言があったが、一歩が引退後、セコンドとして会場に訪れる際に再会。
引退したり再起したりを繰り返していたようで、上記の野望を今なお抱いているが、小橋戦以降は1勝10敗と大きく負け越しており、通算10勝12敗の成績で日本ランキング外にいる。
ファイトスタイル
国内屈指の手足のスピードを活かしたアウトボクサー。
鴨川会長ですら「単純な天賦の才であれば宮田以上」と評価するほどの才能の持ち主で、インターハイ3連覇を成し遂げた才能と努力で培った技巧は本物。
常にステップで軽やかに動きつつ高速のパンチを連打し、同じアウトボクサーであればスピードと手数で、インファイターであれば追い詰めて破れかぶれで飛び込んできた所を仕留める戦い方を得意とする。
インファイトもある程度可能で、新人王戦では一歩が意表を突かれた面もあるが、インファイトでダウンを取ったこともある。
得意技は上述の見切る事も難しい程の高速パンチの連打を撃つ「ショットガン」と、ショットガンに翻弄されて迂闊に接近してきた相手を狩るショートアッパー。ショットガンはレフェリーストップまでの僅か数秒で27発も叩き込めるほどの手数で、「はじめの一歩」の世界では珍しいオカルトチックな技。
他、インターハイを制した実績に違わず、ロープに追い詰められてもロープ自体のしなりを利用してパンチを避けるといった技巧を持ち、ピンチでの対応力もしっかりしている。
両手を胸の前でクルクルと回転させる動作でリズムを刻む。
実力は確かに本物である一方、弱点も少なくない。
まずパンチ力がそこまで高くない事。ハードパンチャーとは決して言えず、小橋のように軽い質のパンチというわけでもないが、一発に頼れるほどの威力は無い。(ショットガンはある意味それを補うための技とも言える。)そのため一歩戦のように、足が効かなくなると途端に手打ちになってしまい威力が激減する。日本ランキング外にいる現状でも相手をしてもらえる程度の選手に「これだけもらうと流石にキツイ」と言われている事が、手数が無ければ威力に乏しいという事の証でもある。
次にやはりビッグマウスや目立ちたがりな気質から来る慢心。本人の意識自体はしっかりしているが、やはり自分よりも実力が劣る相手と分かると華麗なパフォーマンスを見せようとするきらいがある。(上記の「スター不在の日本ボクシング界を盛り上げるため」という高いプロ意識が逆に「スターであろうとする」というパフォーマンス重視の戦いをしてしまう原因になってしまっているとも言える。)
そして致命的な弱点が顎の脆さ。元々さほど打たれ強い選手ではなかったが、一歩戦にてグラスジョーという言葉では足りないほどに顎が脆くなってしまっており、小橋とのタイトルマッチでもダメージを受けていたとはいえ、軽いと作中でも名言された小橋のパンチを顎に1発受けただけで失神してしまっている。
現在でも「ショットガン」は健在、むしろ更に切れ味を増しているほどではあるが、致命的な顎の脆さは悪化しており、少し掠る程度のパンチでも足にきてしまう。そのため一発でも当たると形勢が一気に逆転してそのまま敗退するパターンに陥っており、音羽ジムの会長からも見放されている。更に気の強さが災いし、ダメージが抜けきる前に試合を組む悪循環に陥っている。
ファイトスタイルのモデルは、プロボクサーのヘクター・カマチョ。
設定や戦闘スタイルからは後の冴木卓麻や板垣学をイメージさせることが多い(作中でも言及されている)。
関連タグ
ヴォルグ・ザンギエフ:同じジムのかつての同輩。
今井京介:同じジムの後輩。インターハイ・国体を2連覇し、速水と同じく若手のホープとなった元アマ王者。現在は速水が辿り着けなかった日本フェザー級王者となっており、「大成できた速水」とも言える。