闇深絵師
やみふかえし
この記事は広い意味でセンシティブな、デリケートな内容を含みます。
記事の中立性を保つため、そして無益な編集合戦を防ぐ為にも、特定のユーザーや作品に対するヘイト・差別・誹謗中傷にあたる記述はしないようお願いします。記事コメントも同様です。
pixivにイラスト・漫画を投稿しているユーザー(絵師)の中で、第三者視点で「闇が深い」と、あらぬ心配をされそうな投稿を繰り返すユーザーを形容する呼称である。
pixiv内において、(評価タグなど)ユーザーが他のユーザーを指す目的で使われているというよりは、外部のサイト(特に掲示板など)で使われている表現である。
また、一部pixiv以外のサービス(TwitterなどのSNSや、他のイラスト投稿サイト)のユーザーも含まれるが、「ピクシブ」百科事典における記事であること、またpixivの日本での知名度の高さやユーザー数も踏まえ、本記事ではpixivに限った形で紹介する。
一口に「闇が深い」と言っても幅が広いものの、作品の「闇が深い」(「作風」として、意図的に「(心や人間関係の)闇」を描いたり、ブラックなネタを取り扱ったりしている)というよりは、作者の「闇が深い」、具体的には、制作・投稿にあたっての精神状態について、第三者が不安を抱いてしまうようなユーザーを指す。
中には大量投稿やタグの利用方法などで、投稿が「荒らし」に相当するような状態のユーザーもおり、悪質・迷惑行為として問題視されていることがある。むしろ「闇深絵師」というと、悪意なく荒らしまがいの投稿を行うユーザーを指す場合が多い。
「闇深」と呼ばれるユーザーには、第三者から見て以下のような特徴、あるいは問題点があるとされる。
ただし判断基準は個人の主観によるところも大きく「レッテル貼り」となってしまう可能性もあるため、具体的な作品やユーザーについては触れないものとする。
画力が(極端に)稚拙
端的に言えば「幼児のお絵描き」のようなクオリティのイラストが、改善される事なく大量かつ年単位で投稿され続けている場合にこう判定され易い。
「画力」の指すところやその伸び方については個人差が大きいため、後述のように「絵が下手」というだけでは「闇深」と呼ばれることはあまりないが、
- 稚拙なことに加え、長期かつ多数投稿しているのに、画力の向上がほぼ見られない。
- 後述するように同じキャラクターやジャンルに偏り、使いまわしの構図・ポージングであることも多く、手抜きが際立ちやすい。
- 画材や制作形態(アナログ/デジタル)を問わず、描画線や着彩が粗雑。撮影方法やデジタルでの加工方法が適切でない。
- 総じて10代以降の人間が、真面目に取り込んだ物とはとても見えない。
といった特徴が複数、かつ長期にわたって継続して現れている場合に称され、投稿者が「狂気」や「幼児退行」に陥っているのかと疑われる状況を主に指す。
ある程度画力の高い人が表現の一環としてあえて下手に見えるように描いた作品(「ヘタウマ」など。また画風によるアカウントの使い分け)や、最初のうちはそうだったがその後画力が大きく向上したなどといった場合は使われない。
なお、絵が下手な人を「画伯」と(ギャグ、ネタで)呼び評価する文化があるが、基本的には絵以外のジャンルでの活動が主体の人か、商業作品としての発表など絵によって何らかの実績を残し多くの人に知られるような存在になった人を指すため、趣味として長期的に絵の投稿を続け、活動がPixiv内に留まる「闇深絵師」のほとんどは該当しないといえる。
ジャンル・マナーの問題
闇深絵師にカテゴライズされるユーザーは、特定のジャンル(特に二次創作)に固執し、同じタグで大量の投稿を行うことが殆ど。すると該当タグの検索内容がお粗末な絵で埋め尽くされ、検索妨害に等しい結果に繋がってしまうケースが数多く見られる(無自覚な荒らし)。
タグの利用に関連して、いわゆる棲み分けタグを活用しない事例、例えば投稿時のR-18・R-18Gの設定が不適切であったり、ネタバレやショッキングな表現、オリジナル設定やクロスオーバー等を注意なく投稿したりといった、他の閲覧者に対する配慮に欠ける行動もたびたびある。
さらに、あからさまな盗作や作品を利用した誹謗中傷など、倫理や利用規約に反する行動をしているならもはや論外である。
闇深絵師は故意に他ユーザーを困らせようと、大量投稿や不適切なタグ付などを行っているというわけではなく、規約や投稿上のマナーを把握していないか自覚することが出来ず、結果的に迷惑に思われるような行為を働いてしまうと考えられる。
また、上述したように、画力の低さそのものが「闇深」と呼ばれるというよりは、投稿スタイル、マナーに関する問題に付随して画力が注目されることが大半である。
なお、子供向け番組・子供向けテレビゲームや乗り物、特殊性癖系といった、Pixiv全体からするとマイナーなジャンルに「闇深絵師」と呼ばれるユーザーが多い傾向が見られるが、基本的には「マナーの面」が問題視されており、ジャンルだけで決めつけてはならない。
しかしながら、マイナージャンルでは「検索しても一人の作品しか出てこない」ということも少なくなく、その「一人」こそが「闇深絵師」であるようなこともままある。これを一種の検索妨害と考える人もいる。
大前提としてPixivは趣味の範疇で利用しているユーザーがほとんどであり、傍から見て「闇が深い」と思われるようなユーザーも「好きなものを自由に描いて投稿しているだけ」に過ぎない。このため、一概に非難することはできず、また誹謗中傷や侮辱に当たるようなコメント、嫌がらせは当然ながらしてはならない。
一方、本人にとっては「楽しい趣味」であっても、その利用方法によっては検索妨害・閲覧者に不快感を与えるなどの結果に繋がることもあり、これに対して適切な利用を呼びかけ批判することもまた自由であり、線引きが難しい。
Pixivのユーザー数が増えれば、それだけ「闇深絵師」にあたるようなユーザーも増え、またそのようなユーザーが多くの人の目に触れる機会も増えることになる。
Pixivのもう一つの側面であるユーザー間の交流、例えばコメントの送り合いや企画イベントへの参加といった場面でも、積極的に交流を求めるユーザーもいれば、完全に没交渉のユーザーもおり、その感覚は個人差が大きい。
閲覧者が良かれと思って送った技術や投稿方法に関するアドバイスも、投稿者がそれを素直に聞き入れて実行し、技能の向上・改善につなげられることもあれば、指示が十分に通らず改善しないこと、また「上から目線、嫌がらせ」と拒否されてしまうこともある。
さらに、そのユーザーにとって投稿そのもの、制作そのものがルーティーンとなっている、制作方法に強いこだわりを持っており、自分の決めたパターンを守ることを重視して、他ユーザーへの影響は気にしていない可能性も考えられる。
このため、外部からの介入で「『闇深絵師』でなくする」ということはほぼ不可能ともいえる。
「絵を描いて、インターネットに継続して投稿する」というのは、実は世間一般からするとそこまで多い趣味ではなく、マイナージャンルではなおさらである。
失礼な言い方になるのは百も承知だが、「枯れ木も山の賑わい」ということで、仮に「闇深絵師」であったとしても、規約違反など明らかな問題がない限り無理に排斥はできないのである。
イラスト投稿者に比べて母数が圧倒的に少ないが、小説投稿者でも似たような事例は存在する。
少ない理由としては、(ネット)小説はPixiv以外に著名な投稿サイトが複数あるため、ユーザーや投稿数が分散していること、「表紙」の設定が必須で文字数やタイトルがデフォルトで表示されるため、知らない人が内容もわからず読む可能性が低い(そもそも気づかれにくい)こと、一枚絵に対して一定のストーリー構築が必要となるため制作に時間がかかり、大量連投がしにくいことなどが考えられる。
基本的には「絵師」と同じく、意図せず検索妨害やマナー違反となるような投稿を多数している(文章力の低い)ユーザーのことを指す。投稿内容の方向性については、モチーフ(キャラクターなど)の魅力や自分の想像を思ったままに描くと言うよりは、どちらかと言えば「ヘイト創作」や「厳しめ」に当たる内容が目立つとされる。
pixivマナー 悪質ユーザー撲滅キャンペーン 無自覚な荒らし 大きいお友達 検索妨害
AI絵師:棲み分けタグを付けずに投稿するユーザーが該当する。
コマタクシリーズ:小説における「闇深」の事例に近い。こちらもセンシティブな内容なので閲覧注意。
同じ作者の作品をまとめる:闇深絵師やAI絵師のような迷惑ユーザー対策機能とする見方もある。