陳舜臣
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ちんしゅんしん
中国歴史小説家の巨匠。台湾籍だが後に中国籍と日本籍を取得。
1924〜2015。神戸生まれ。本籍は台湾籍だったが73中国籍を取り、89天安門事件批判を経て日本国籍取得。
大阪外語大学印度語部卒(ヒンディー語ペルシア語専攻)。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職。家業の貿易に従事。61『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69『青玉獅子香炉』により直木賞、70『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89『茶事遍路』により読売文学賞/随筆・紀行賞。92『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93朝日賞、さらに95「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員。
2015年1月21日、老衰のため、神戸市内の病院で死去。90歳没。没後に従四位を追叙された。
司馬遼太郎、吉川英治など歴史小説の大物に負けず劣らずの一大傑作を描く。歴史人物を生き生きと、風情あるように描く作風。中国史の入口として解説も丁寧にしてくれる。
歴史小説のイメージが強いが、デビュー作『枯草の根』等の推理小説や自伝的小説も執筆している。
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