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おんぎょうき
飛鳥時代の豪族藤原千方に仕えた四鬼の一角。説話の舞台である伊賀・伊勢（三重県津市）を中心に地方伝承が残る。怨京鬼とも。名前の元ネタは中世以降に信仰を集めた摩利支天の隠形法。
姿を隠して敵に近づき、突然敵を押しつぶす（『太平記』）。
霧や霞に隠れる術を身につけ、人の心をたぶらかす（『現在千方』）。
近年、藤原千方説話の地元では伊賀忍者の祖として推されている。
『太平記』巻第16「143 日本朝敵事」では、金鬼・風鬼・水鬼とともに朝廷に叛逆を企てた藤原千方に従うも、紀朝雄による和歌の言霊によって千方の許を離れてどこかに失せ去った。
四鬼セットで登場する場合が多い。
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