雀蜂雷公鞭
じゃくほうらいこうべん
「“暗殺”と呼ぶには派手過ぎる」
数ある斬魄刀の中でも指の長さほどの非常に小振りな大きさだった始解とは打って変わり、砕蜂の右腕にハチの下腹部を模したような照準器付きの金色の砲台が装備され、そこに自身の二倍近い大きさ(身長150cmの砕蜂二人分ほどの長さがありおよそ3mほど)の蜂の針を思わせる金色の砲弾が装着されているゴツい外見が特徴。
その巨大さ故に重すぎて動く事も隠れることもままならず、砕蜂自身も隠密機動の矜持に反することや自身の長所を尽く打ち消す特性からあまり使用を好んでいない。
能力は上述の砲弾をミサイルの如く射出し、標的を爆殺するという本人曰く「”暗殺”と呼ぶには派手過ぎる」もの。
単純かつ一発の破壊力では隊長格の中でも上位に位置し着弾点に巨大な爆風を巻き起こすことやそもそもミサイルという特性上暗殺よりも殲滅戦に向いている。
ただし連続での卍解の使用は体力を著しく消耗するため本来なら三日に一発が限度とのこと。
また、砕蜂自身も反動で吹き飛ばされるため、第2十刃のバラガン・ルイゼンバーンとの戦いでは鎧の下地に使う鋼鉄の帯「銀条反」を自身とビルに何重にも巻いた上でこの卍解を使用していた。
しかし、実際に使用した際には爆風によってその銀条反も千切れ、更に吹き飛んだ砕蜂を庇おうとした大前田諸共ビル壁面にめり込む程の凄まじい威力を発揮している。
尚、バラガンとの戦いではこの卍解を二度使用している(1度目は前述、2度目はバラガンを有昭田鉢玄の結界内に閉じ込めた状態で炸裂させた)が、大ダメージこそ与えたもののいずれも決定打とはなっていない。
最終章・千年血戦篇では星十字騎士団のBG9によって一度卍解を奪われるも、再度BG9と対峙した際に浦原喜助の開発した侵影薬により取り戻す。
BG9との戦闘でダメージを負い立つことすらできない状態であったが、大前田に支えてもらい発射することができた。この時砕蜂自身の、あるいは大前田の鍛錬のためかそこまで反動を受けていない様子であった。バラガン戦と同様決定打にはならなかったがBG9を撤退させることに成功した。
劇中でユーハバッハが「始解と卍解に能力の繋がりのない斬魄刀は無い」と発言していたが、雀蜂の場合は「弐撃決殺」→「一撃必殺」と順当強化されるどころか、全く共通点のない能力になっている。