カードテキスト
(1):このカード以外の自分フィールドの
自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。
概要
フィールドのカードを治療の神ディアン・ケトに変換してくれるカード。
ライフロスの多いデッキのほか、【チェーンバーン】などでも回復カードして採用される。
とはいえ、1枚をコストにして1000LP回復するだけならこのカード自身も加えて2枚消費するため効率の悪いディアン・ケトかご隠居の猛毒薬にしかならない。
それよりもこのカードの真価は自分の魔法・罠カードをコストとして墓地へ送るという稀有な特徴にある。
まず、無駄に自分の場に居座りやすいリビングデッドの呼び声や状況次第ではかえって自分の首を絞めかねないスキルドレイン、「契約書」カード等を処理できるのは便利。
また、自分の魔法・罠カードにチェーンしてそのカードの効果を処理する前に墓地へ送るという芸当が可能なのはなかなか貴重な存在であり、それを活用したコンボもいくつか考えられる。
例えば王宮の勅命と組み合わせた場合、自分の王宮の勅命を退かして魔法カードの効果を通したい時にこのカードのコストにすることでこのカード自身の回復効果も無効にならずに通す事ができ、失ったライフコストも補う事ができる。
上述した【チェーンバーン】などでは墓地の同名カードが多いほどカードを多くドローできるゴブリンのやりくり上手や現在は禁止カードとなっている悪夢の蜃気楼(相手ターンにドローし、自分のターンに同じ枚数だけ捨てる永続魔法)等と組み合わせる事で回復と同時に手札を増強する手段を担うことも可能。
このように工夫次第で色々と変わった動きができるカードである。
似たような効果を持つカードに通常魔法のグリフォンの羽根帚がある。あちらは強制的に自分の魔法・罠カードを全て破壊する上、破壊したカード1枚につき500ポイントしか回復しないため、単純に回復カードとして見た性能はこちらの方が上である。
しかし、こちらは「コストで」「墓地へ送る」のに対してあちらは「効果で」「破壊する」ので十分に差別化は可能。
アニメにて
いろんな意味で実用性がある(ライフ調整等)効果のためか、アニメでも使用者が少なくない。特にGXでは遊城十代が悪夢の蜃気楼と併用していたことを覚えている方も多いのではないだろうか(それ以前にDMのKCグランプリ編でもマスク・ザ・ロックが同様のコンボを使用している)。
またZEXALではカードだけではなく、学園祭の出し物のメニューとしても出されていた縁からか、ソーシャルゲームのデュエルリンクスでは、観月小鳥の固有台詞として、このカードを使った際の台詞が存在する。
大量ドロー可能なルールのラッシュデュエルを題材とした『遊戯王SEVENS』にはゲームバランスを著しく崩壊させるためか未登場。