「異次元をも制する悪魔の如き王の力!」
「たっぷりと味わうがいい!!」
概要
遊戯王OCGに存在するカテゴリーの1つであり、DDとは「ディファレント・ディメンション」の略(意味は異次元)でありDDDとは「ディファレント・ディメンション・デーモン」の略である。
DDDモンスターもDDモンスターのサポートカードの恩恵を受ける事が出来るが逆にDDモンスターはDDDモンスターのみを対象にしたサポートカードの恩恵を受ける事が出来ない。
このカテゴリーのモチーフはなんと「企業」であり、後述するモンスター名称等からもそれが窺える(ただし、社員(属するモンスターが全て悪魔族)やサポートカードの1つ「契約洗浄」を見る限りではまともな企業には見えないが・・・)。
「暗黒シャイン王アークトーク」程露骨ではないが……。
それにイラスト内で「契約洗浄」をしているのはDDモンスターではなく王宮の人間である点は意識しておきたい。
なお、一見するとCEO・会長・創業者・社長に該当する「DDD」モンスターたちが経営者の様に見えるが、これらのモンスター達は本当の経営者では無い。
真の経営者とは、このカテゴリを支配するプレイヤー自身なのだから。
漫画版のカードは「Data Dictionary」とかけているとする説もある。
特徴
属するモンスターは上述の通り全て悪魔族で統一されており、属性はエクストラデッキの一部DDDモンスターを除き全て闇属性である(メインデッキのモンスターは全て闇属性)。
このカテゴリーの最大の特徴は同一カテゴリー内で融合召喚、シンクロ召喚、エクシーズ召喚、ペンデュラム召喚、リンク召喚が可能という全カテゴリーを見渡しても非常に珍しい特徴がある
多様な召喚法が行えるカテゴリーとして儀式召喚も行う事が可能なセフィラがあるがセフィラは他のカードと組み合わせる事で召喚法が増やせるのに対し、DDはDDカテゴリーのみで上記の召喚法全てがこなせるという違いがある。
更に専用サポートカードとして「契約書」とよばれる主に永続魔法、永続罠カードが存在しこれらのカードは共通して「自分のターンのスタンバイフェイズ時に1000(カードによっては2000)ポイントのダメージを受ける」というデメリットがあるがその代わりに効果が強力なカードが多く、契約書のデメリットを回避もしくは逆に利用するカードも同カテゴリー内には存在するのでそれらを駆使する立ち回りがDDの特徴である。
ペンデュラム召喚も可能でありスケールも幅広いものが多いがクリフォート等と同じく初期のPモンスターには「自分は「DD」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。」というデメリットを持つものが存在し、他のモンスターをペンデュラム召喚をするのはあまり得意ではない。
名称法則
DD及びDDDモンスターにはモンスター名に幾つかの法則がありパターンとして
「DD○○○」
「DD魔導賢者○○○」
「DDD○○王△△」
の3つのパターンになっていて
「DD○○○」と書かれているモンスターは○○○の部分が「神話や伝説上等の魔物の名前」になっている
「DD魔導賢者○○○」と書かれているモンスターは○○○の部分が「歴史上の科学者や発明家の名前」になっている。
「DDD○○王△△」と書かれているモンスターは更に幾つかの法則に分かれていて
1:△△が伝説上あるいは実在の王・皇帝・英雄などをモチーフ、または一単語であるもの
2:○○が会社の役職との掛詞になっており、△△は主に神話上の終末をモチーフにした2単語であるもの
3:アニメで融合素材を混ぜたもの、もしくはあるモンスターの上位型
となっている(漫画版で登場したDDモンスターは例外でこの法則に当てはまらないモンスターも存在する)。
また、名称とは関係ないが「DD魔導賢者○○○」は全てペンデュラムモンスター」、「現状では「DDD○○王△△△」以外のDDモンスターにエクストラデッキのモンスターは存在しない」といった法則もある。
戦術
モンスターや契約書を利用して手札や場を整え、そこから様々な召喚法を駆使して強力なモンスターを揃えていき相手を制圧、蹂躙するのが基本戦術である。
DDDのモンスターには墓地のDDを蘇生する効果を持つ者が多く、墓地が肥えていれば数珠つなぎに次々と特殊召喚が可能。
見ての通り解りやすい大量展開型テーマだが一度回りだしたらその展開力が半端じゃない。
場、手札、墓地の状況次第では1枚のカードを起点に一気にモンスターを2体、3体と次々に展開するのは日常茶飯事、モンスターゾーンが埋め尽くされるのもしばしばという爆発力を秘めていて後述の使用者のように1ターンで融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスターを揃えるのも強ち不可能ではない
場や手札だけでなく墓地も利用しての展開、おまけにペンデュラムでの展開もあるので多数のモンスターが過労死待ったなしと言わんばかりの酷使っぷりである。
サポートカードの契約書はデメリットがあるが、上述の通り強力な効果が多く維持できれば膨大なアドバンテージ源となり、モンスター効果でダメージを回避若しくは逆に利用したり不要になったらモンスター効果のコストにしてしまうのも運用の1つである。
DDにとって契約は踏み倒すものであり不当な契約の代価など払わないのである。
展開方法はシンクロ型とエクシーズ型に大別される。
シンクロ型はシンクロ召喚が主体であるため、クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンやフルール・ド・バロネスといったテーマ外のシンクロモンスターがサイフリートと並ぶ場合が多い。但し、シンクロ召喚の要である水晶機巧‐ハリファイバーが禁止となったため、大きな打撃を受けることに。
一方、エクシーズ型はDDグリフォンとDDD赦俿王デス・マキナ登場以降テーマ内での展開されるモンスターが強力であるため、主流となっている。
弱点は墓地利用が多いが故の始動の遅さと墓地利用最大の弱点の除外および王家の眠る谷-ネクロバレー、そして特殊召喚をこれでもかと利用するので特殊召喚封じも苦手である。また、大量展開に手札・墓地の消費が激しいので大量展開で決めきれなかった場合も苦しい(まあ、これはどのデッキでも一緒だが)。
そして契約書のデメリットも回避方法があるとはいえダメージ量が馬鹿に出来ないレベルなので怠れば瞬く間にライフが無くなっていく(遊戯王OCGではライフ・アドバンテージが場や手札や墓地のアドバンテージに比べて軽視されやすいので尚更ライフが無くなりやすい)。
正しく運用できれば相手の布陣を蹴散らしながら蹂躙する程に非常に強力な反面、運用を誤れば一瞬にして自身のライフが消し飛び即座に破滅する危険性を常に秘めている総じてハイリスク・ハイリターンなカテゴリーである。
DDモンスター一覧
メインデッキの非ペンデュラムDDモンスター
元ネタはSF・ファンタジーなどを題材とした作品に登場する粘性生物、「スワラル」とは「渦」という意味で、《融合》のカードが渦を巻いていることからのネーミングと思われる。過労死枠その1。手札から発動することでDDD融合モンスターを特殊召喚。墓地に行った後は手札のモンスターを特殊召喚と一枚で二度美味しい。墓地での効果を使うと除外されてしまうが、後述のDDゴーストで再利用できる。まさに過労死。
元ネタは上記と同じスライムであり、ネクロとは英語で「死」を意味する。上のスワラル・スライムが手札からの融合召喚なのに対して、こちらは墓地にいる時に自身とそれ以外の墓地にあるDDカードを使っての融合召喚を行う。
元ネタはギリシャ神話に登場する怪物「ラミア」。
元ネタは無く名前は直訳すると「夜の遠吠え」。召喚(いわゆる通常召喚)に成功した時に墓地のDDモンスターを特殊召喚する効果を持つレベル3チューナー。特殊召喚されたモンスターは攻撃守備共に0になってしまうが、この手のカードとしては珍しく「モンスター効果の無効化」は無い。であるので後述の《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》を蘇生すれば壊薙王の効果で別のDDDモンスターを蘇生可能。もちろん蘇生したカードとでそのままシンクロ召喚も出来る。ただしこの効果の発動後には悪魔族モンスターしか特殊召喚できないというデメリットがあるので呼び出せるのは実質的にDDDシンクロモンスターだけである。
元ネタは旧約聖書などに登場する悪魔「リリス」。召喚・特殊召喚に成功した時に墓地からDDモンスターを回収あるいはエクストラデッキから表側表示のDDモンスターを回収できる。エクストラデッキからの回収は非常に有用で、《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》などを回収できる。一方、DDでは墓地にモンスターがあった方が有利な場合が多いのでこちらの効果はあまり使い道がない。
元ネタは山羊の頭に人間の体を持つ、キリスト教に措ける有名な悪魔である「バフォメット」。このカード以外のDDモンスターのレベルを1から8の間で変更する効果を持つ。シンクロ・エクシーズ召喚の補助として有用な効果ではあるが、このカード単体ではアドバンテージが稼げないのが難点。
元ネタはギリシャ神話において神々が生み出したとされる美女「パンドラ」及び彼女に持たせたとされる「パンドラの箱」。レベル5で攻撃力1700しかない。モンスター効果は相手の効果ないし戦闘でこのカードが破壊された時に「自分フィールドにカードが無い場合に、カード2枚ドロー」という、場に残るPや契約書の都合上あまりにも重い条件のドロー効果。素直に闇の誘惑を入れれば良い話であり、採用する余地はない。
元ネタは幽霊を指すゴースト。レベル2のチューナー。モンスター効果は墓地に送られた時に既に墓地にあるカードと同名のカードを墓地送りにする効果とこのカードが除外された時にこのカード以外の既に除外されているカードを墓地に戻す効果。このカード単体ではフィールドのアドバンテージは稼げないが、墓地アドバンテージが重要なDDでは有用なカードである。レベル2のチューナーという点も大きく、レベル1のラミア・レベル3のナイト・ハウリングと使い分けするためにも1枚差しておくのも悪くないカードである。
元ネタはギリシャ神話に登場する怪物「テュポーン」。モンスター効果として、召喚に成功した時に自分フィールドのDDモンスターをリリースすることでレベル7の「DDD」モンスターを特殊召喚。2番目の効果が「このカードが墓地に送られたメインフェイズ」に墓地からこのカードを含む融合素材を除外することでDDD融合モンスターを特殊召喚する。1番目の効果は自身がレベル7なのでランク7のエクシーズ召喚に繋げられるがそもそもDDDにランク7のエクシーズモンスターはいない。ビッグアイなどに繋げるためにこのカードを採用するのは疑問符が付く。2番目の効果も「ネクロ・スライムで良くね?」としか言いようがないため、このカードを使う意義は無いといっていいだろう。採用されているレシピもあるが。
魔導賢者以外のDDペンデュラムモンスター
元ネタはギリシャ神話に登場する双頭の犬「オルトロス」。ペンデュラム効果として自分フィールドの「DD」ないし「契約書」と引き換えにフィールドの魔法・罠カードを破壊することが出来る。DDの弱点である全体除外カート(マクロコスモスなど)や「王家の眠る谷-ネクロバレー」を破壊することが出来るため最低一枚は入れておきたい。モンスター効果は自分が効果ダメージを受けた時にこのカードを特殊召喚できる。DDでは効果の発動機会には困らない。ただし特殊召喚したターンは悪魔族モンスターしか特殊召喚出来ない制限があるのでそこには注意が必要。
元ネタはギリシャ神話に登場する地獄の番犬「ケルベロス」。
元ネタは伝承や神話に登場する怪物「オーガ」、「プラウド」は英語で「誇らしげな」「尊大な」という意味・
元ネタは騎士のフランス語読み。
元ネタは獅子の胴体にワシの頭と翼のある幻獣「グリフォン」。
DD魔導賢者
DDDモンスター一覧
- メインデッキの非ペンデュラムDDDモンスター
- DDDペンデュラムモンスター
- DDDD超次元統皇ゼロ・パラドックス
- DDD融合モンスター
- DDD融合・ペンデュラムモンスター
- DDDシンクロモンスター
- DDDシンクロ・ペンデュラムモンスター
- DDDエクシーズモンスター
- DDDエクシーズ・ペンデュラムモンスター
- DDDリンクモンスター
DD罠カード一覧
通常罠
DDDの契約変更
DDDの人事権
DDDヘッドハント
永続罠
DDリビルド
契約書一覧
- フィールド魔法
特許権の契約書類
- 永続魔法
地獄門の契約書
魔神王の契約書
闇魔界の契約書
魔神王の禁断契約書
異形神の契約書
- 永続罠
戦乙女の契約書
誤封の契約書
常闇の契約書
- 「契約書」に関するサポートカード
契約洗浄
未OCGカード
DD魔導賢者、DDD、契約書の未OCGカードは各記事を参照。
- DDブラウニー
Pゾーンから自己SSできる効果で評価が高く商品化を求める声がある。
- DDDフュージョン
- DDDシンクロ
- DDDエクシーズ
- ディメンション・ドレープ
- DDデスティニー・サーベイヤー
- DDゼロ・サーベイヤー
- DDカウント・サーベイヤー
- DDスケール・サーベイヤー
- DDエクストラ・サーベイヤー
- DDコールド・ゴーレム
- DDグリーディ・ゴーレム
- 創造的破壊
- 無限封印
- ゼロ・ポテンシャル
- GO-DD・WORLD
- DDD昇進アドバンス
アニメ、漫画にて
アニメ、漫画の両方で赤馬零児が使用している
アニメでは初期ライフが4000なので契約書のデメリットがOCGよりも重いが零児は巧みに契約書のデメリットを回避したりデメリットを逆に利用したりしている
投稿作品
余談
アニメ遊戯王ARC-Vにて赤馬零児のテーマ曲に「DDD」という曲が存在し彼のデュエルの際に流れる事が多い
高いコーラスとドラム、ストリングスが合わさりDDDモンスターの重圧と緊迫感を見事に表現しているが、下記のBGMを聴けば分かるがどう考えてもボスキャラのBGMにしか聞こえない(零児自身は味方サイドの人間である)
アニメARC-VにおいてこのテーマのみアニメテキストがOCG版に修正されるが、これはDD魔導賢者ケプラーのテキストがデュエル中に変化した事に由来するものだろう。
オッドアイズや魔術師と違いDDはストラクチャーデッキ出身のカードを赤馬零児が使用した。
関連タグ
赤馬零児:使用キャラクター