「ああ 勉強は簡単だ(中略)オレに言わせればロードレースのほうが難しい」
「戦うことで知識を獲得することは 0gで武装できるということだよ!!」
プロフィール
人物
箱根学園に在籍する、黒髪で短髪の髪形に四角の眼鏡をかけている箱根学園自転車部の部員。
箱学の主要なメンバーからは「ジョー」と呼ばれている(原作では「高田城」に「ジョー」のルビが入る)。
脚質はしばらくは不明だったが、スペアバイク公式ファンブック(以下FB)でプロフィール公開と共にオールラウンダーであることが明かされ、荒北靖友・黒田雪成に次ぐエースアシストポジションの位置にいる。ライディングスタイルは腕でハンドルを押し込んで車体を左右に振りながら進む、スピードスケートに着想を得た「スケーティングダンシング」。本人曰く平坦よりは山のほうが速いらしい。その他にも気配を消して相手の隙を突く走りも見せ、その姿を人は「ステルス・レイ」と呼ぶ。
初登場は週刊少年チャンピオン2013年27号の258話であるが、委員長こと宮原すずこ同様長らく下の名前が不明で、総北高校の鏑木一差からは「タカダ・ジョー」とフルネームっぽく呼ばれることもあるが、2022年の22・23合併号の684話でようやく下の名前が「礼」であることが話中で公表された(ここまでで約9年)。彼もまた、委員長同様初登場から長きにわたってフルネームが公表されなかった人物である(ただし、委員長のフルネーム公式判明までの期間は約11年とこちらのほうが長い)。合わせて、プロフィールもしばらく公開されていなかったが、FBで初めて公開された。
概要
原作258話「憧れの背中に」及びアニメ3期7話「最後の走行会」で、名前のあるモブキャラの一人として初登場。ファンライドと称した3年生追い出しレースで、引退する3年と新たな主将となった泉田塔一郎の走りを体験したい一心で食らいつくが、やはりそこは1年生なのか、泉田とこの年のエーススプリンター新開隼人とのスプリントレースのスタートの加速を目の当たりにして二人の速さに驚愕し、「これ以上は(無理)」と諦めるも、傍にいた黒田から「よくついてきた」とそのガッツを褒められる。
その後も、翌年のインターハイ栃木大会ではサポートとして所々で顔を出している。
IHが終わってからの引継ぎでは、主将となった真波山岳や副主将となった銅橋正清に次ぐ3人目の幹部として名を連ねている。泉田は彼を3人目の男として選んだ理由として、真波の「感性」、銅橋の「指導力」と共に、簡潔で有効な手立てを打ち出す「知恵」を評価して選んだ模様である。
レースなどでは事前に情報を分析するタイプで、知識を武器と例えて「0gで武装できる」と考えている。
実は学年1位の成績を持つ秀才で、遅刻と寝坊で進級が危うかった真波にポイントを記したノートを渡して留年の危機から救ったことで、真波から「救世主」と呼ばれていた。ただし自身の存在感が薄いのか、真波は彼が同じ部員であることに気づいていなかったことに加え、「便利な知り合い」扱いされていた模様で、後でそれを聞いたときは相当凹んでいたらしい(その後、真波から認識してもらえた模様で、「最近あったいいこと」としてFBのパーソナルデータに記載されている)。しかしその存在感の薄さがのちに武器となる。
ちなみにそのノートは銅橋曰く字も綺麗で読みやすく、「高田城(ジョー)ノート」と半ば伝説化されていた。そのうえで、勉強は簡単だがロードレースは教科書がなく難しいといいつつも、攻略のしがいがあるとも口にしている。
レース戦績
IH栃木大会ではサポートに回ってたこともあり、彼が本格的にレースに登場するのはIH終了後の峰ケ山ヒルクライムレースで、1年後輩ながらもIHメンバーに選ばれている新開悠人と共に参戦(前年参加した葦木場拓斗は輪行での単独参加だったが、今回は学校の車で来ている)。最後尾スタートから先に出ようとする悠人を「不文律」があることで抑えつつも、集団がばらけてきたことを境に悠人とともに追い上げて、小野田坂道ら総北メンバーいる先頭に追い付く。直後に悠人が坂道に仕掛けた幅寄せのアタックを上手くかわして一緒に走るメンバーの士気を高める現象(この時は「Pressure Tuning」と分析していた)を見て坂道に近づき、あらかじめ資料で分析していた坂道のことを「小柄で華奢」と評し「資料通り」であると伝え、真波からの「伝言」を伝えようとする。
そこに「王を守る騎士(ナイト)」として仕掛けた挑発に喰らいついた鏑木に「その一角を崩す」と1対1の勝負を挑むこととなり、つづらの先にある街灯をポイントとした3本勝負を提案、ここでもまた鏑木を挑発し(ただしたまに出てくる鏑木の的外れな返答に呆れているが)、挑発に乗って崩れたと確信する。1本目は鏑木が先取するも2本目を奪取、そして最後の3本目は予め分析していたコースと鏑木の疲弊具合に勝利を確信するが、鏑木が前からやってみたかったという45度ターンという奇策からの追い上げで逆転を許してしまい1勝2敗で敗北する。
ゴール後、鏑木の煽りに腹を立たせながらも、事前に得た情報以上の理屈を超えた走りに悔しさを滲ませていた。
その後、坂道らの後続が追い付いたことで鏑木が戦線離脱し、悠人ともに坂道と今回の総北のエースを任せられた段竹竜包の二人を相手にした2対2の一騎打ちとなる。悠人との会話から坂道が段竹を引く姿を見て、ここでようやく総北の王(エース)が坂道ではなく段竹であることに気づき、IHのリベンジで悠人は制止を振り切って先行し、エースではない坂道はアシスト役であることに気づく。悠人先行後は鏑木とのバトルの疲れもあり失速した模様で、レースは総北に敗北を喫するが完走はした模様。
レース後、テントの中で悠人に「賢く立ち回れ」と指摘するも、悠人の勝ち方へのこだわりに納得をしていた。更には3位で表彰台に立つ坂道を見て「あれが真波のライバルか」と警戒感を強めるが、その後の真波からの動画メッセージ(事前に録画したもの)を見せた際に、録画でありながら画面に向かって頭を下げる低姿勢の姿に「これが真波のライバルか…」とそのギャップに呆れつつも驚きを隠さないでいた。
2年目の3年生追い出しファンライドではスタート直後から姿を見せていなかったが、それは敢えて存在を消した走りをしていた模様で、最終ステージでようやくエースアシストとして姿を見せ、真波世代の新たなエースとなった悠人を引き「ステルス・レイ」で先行、残り1㎞の段階で加速した葦木場を追おうとする悠人にゴールを託す。
インターハイ福岡大会
はじめて選手として参加するIH福岡大会では、「柚子越」という名前の部員(メンバーかサポートかは不明)と共に、他のメンバーより早く現地入りしている。
レースがスタートし、当初はファーストスプリントに出走しようとしていたが、総北の鏑木・段竹のチームSSコンビが飛び出したのを見て堪えられなくなった銅橋が出走することに真波が了承したことでお預けを喰らう形となった。その後スプリントレースに決着がつき、群馬陵成の雉弓射にスプリントリザルトを奪われた銅橋に「自分が出ていたらもっと下の順位だった」「有言実行は難しい」と伝え、改めて雉を要注意人物として再認識する。 その後の山岳ステージでは真波のアシスト役を務め、真波を最良の形で送り出す。
余談
得意科目は数学・物理、化学・倫理・世界史だが、地理はちょっと苦手意識がある。
シャインマスカットが好物。プロフィールが公開されたFBでは新たに洋ナシとグレープフルーツ(ルピー)も好物に加えられている。
彼が表紙を飾る単行本72巻は表紙(実際はカバー折り返しにも少し描かれている)から裏表紙にかけての一枚絵で、通常の弱虫ペダルの単行本では珍しいケースである。