概要
南光太郎が30年後の未来である2018年の世界で出会った壊滅した未来世界の支配者。
マントを身に着けた仮面ライダーBLACKに酷似した姿をしており、オーストラリアの魔城「デビルズ・ロック」に潜伏している。一人称は「ワシ」
部下たちからは「猊下」と呼ばれている。
光太郎と対面したときには秋月信彦ではないかと問われたが、本人は「そんな奴は知らんな」と語っており、信彦だとしても殺さなければならないという光太郎に
「それは不可能だぞ。理由はいくつかあるが第一に……ワシはお前だからだ!」
と語り自身の力を見せつけ、既に変化している世界を共に統治しようと呼びかけるが、光太郎には拒否される。その後「賢者の石」の力のぶつけ合いになるが、30年という時間の重みで圧倒し1995年の日本に吹き飛ばしてしまった。
上述した発言や、光太郎に敗れた信彦が死の間際に「俺が死ねばお前が新世界の王となる」という言葉を語るなど、30年後の未来の光太郎であることをにおわせているが、一方で光太郎が魔王の声を信彦に似ていると語ったり、魔王の部下の手下の魔獣がBLACKを魔王と認識できずに吼えたりと謎が多い。
魔王本人は自身が光太郎であると語る一方で、「お前が死んでもワシは死なんぞ」「何故ならワシは世界の隅々まで力を及ぼした魔王だからだ」とも語っており、結局未来の光太郎なのか信彦なのかは最後まで解らなかった。
魔王になる条件とは賢者の石を掛けて殺し合い、勝った方が負けた方の石を体内に取り込む事であり、これを終盤で信彦は「オマエと一体になる」と表現していた。この言葉を信じるならば、光太郎が魔王に信彦の面影を感じたのも、光太郎が信彦を殺して(あるいは逆)石を取り込んだからだと考えれば矛盾はない。
キングストーンの導き
萬画版とは設定こそ異なるが、仮面ライダーBLACKRXではRXに進化した光太郎にキングストーンは語りかける。「RXのパワーは恐るべきもの」「その力を人々の前で使えば誰でも最初は賞賛するが、いずれ恐れられ疎まれる」「そして人間としての生の喜びを得られなくなり孤独になる」「愚か者ではなく賢き者として力を使う事」を述べて光太郎をまさに「太陽の子」「光の王子」として導いている。
特撮版の光太郎ももしかすると魔王に堕ちる可能性があったのかもしれない。
関連タグ
アバドン:バッタを引き連れる堕天使ないしは魔王。太陽の神アポロンが零落した姿とも。のちに「アバドン」を冠した仮面ライダーが登場する事となった。
創世王:テレビ版での彼に当たるキャラ。
オーマジオウ:主人公と同一人物疑惑のある魔王。こちらは世界を滅ぼした原因などではないが、滅びた世界を統治する王という共通点がある。
仮面ライダーBLACKRX:魔王化とは別の進化・存在となったBLACKのパワーアップ形態。