鳳そう魚
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ほうそうぎょ
江戸時代に相州で捕まったという怪魚。
昭和時代の民俗学者・藤沢衛彦の著書『変態見世物史』に記述がある、江戸時代天保9年(1838年)6月に、相州(神奈川県)三浦半島・浦賀の浜辺で生け捕りにされたという怪魚。
その姿は全体的には海老のようであるが、頭は猩々、顔は馬または猫を連想させ、鰭は四肢のようにしっかりしていた。さらに両目は鐘のように光り、腹は金色に輝いていたという。
なおその姿を見た者は病難をまぬがれるというアマビエのような話しも伝わる。
日中は海中を泳ぎ、夜になると陸地に上がって過ごしていたといわれているが、生け捕りにされた後の記録は残っていない。
元の表記では「そう」は上が「赤」下が「相」という字で書かれるが、2024年時点でもUnicode未収録のためひらがな表記が一般的である。
- 水木しげる作品
『水木しげる妖怪大百科』の妖怪出現年表に挿絵付きで記載された。
- 陰陽師~平安妖奇譚~
光属性である、下半身が魚の半魚人のような式神。
- 三浦半島怪談集「三浦怪談」
杉背よい著の「短編1 占う魚 —浦賀ー」において、絵描きの男を翻弄する怪魚で本書の表紙も飾っている。
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