解説
62式軽戦車(62式轻型坦克・WZ-131)は、冷戦初期の1962年に制式化された中華人民共和国の軽戦車。
ソ連製T-54中戦車、およびその中国版59式戦車の縮小版といった趣の車輌ではあるものの、設計は中国の独力によるもので、同国初の純国産戦車とされる。
1963年から1989年までに約1,500輌が生産され、国内の人民解放軍のみならずベトナムやスーダンなど他国にも多数が輸出された。
軽量小型で機動力に優れることから起伏の多い地形・湿地帯での運用に適応し、現在も東南アジアやアフリカの数カ国で運用が続けられている。
なお、中国国内では2010年代に入って後継の15式軽戦車などが実用化したため、現在は完全退役済みとなっている。