8(ASTRAY)
はち
『機動戦士ガンダムSEEDASTRAY』シリーズに登場する、アタッシュケースに画面がついた形をした人工知能搭載コンピューター。
ロウ・ギュールが宇宙で漂流していた戦闘機から発見した人工知能搭載コンピューターで、発見した際にかすれた文字から「8」の一字だけが読み取れたため、ロウによって「8(ハチ)」と命名された。
自分自身の意思を持ち、アタッシュケースサイズのボディに付いたディスプレイに文字や画像を表示したり様々なビープ音を鳴らすことで人間と意思疎通をする。原作設定では発声機能はなく言葉を用いることは出来ないが、OVAやゲームでは声優が起用され、人間のように流暢な会話が可能な設定で出演している。また、音楽再生や電気ショックの機能もあり、一部のエピソードで披露した。
画面下にケーブルを指す箇所が存在し、システムとリンクさせるとジンを軽々と扱えるほどにMSを操縦できる。ロウは8のサポートを受けることでナチュラルでありながらガンダムアストレイの操縦ができる。
ロウがジェネシスαを用いて火星に行くと決めた際は同行を拒否し、ジェス・リブルに託される形で地球に残った。その後、ロウが地球に戻ってからは再びコンビを組み行動を共にしている。
肝心の構造に関しては、量子コンピューターウイルスの影響を全く受けなかったため、量子コンピューターが主流のCE世界では前時代的な回路であることが判明している。しかし、天才的なメカのセンスを持つロウですら内部構造が分からず、ブラックボックスだと述べている。
その後、ジェスがミハイル・コーストを取材していたとき、8がテロリストからの銃弾を受けて機能停止する寸前に陥るが、ミハイルはブラックボックスであった8を患者とみたてて手術するという離れ業で最悪の事態は免れた。しかし、内部構造については「一流の医者として患者のプライバシーは明かせない」として説明を拒否した。
上記のようにアストレイ、ジンなどを操縦している他、ジェス・リブルと同行している時にマルチパック、Gフライトを設計し、さらに後には自身のコピーである80を設計するなど、人工知能搭載コンピューターにしても驚異的な能力を有する。
また初登場時「私は戦闘のプロフェッショナル」「人類の戦闘のすべてを記録している」と語っており、その能力は底知れないものがある。
後に出ている別の無人MSのAIがコクピットブロックをまるごと換装しなければならないほどの大きさであることと比較すると、AIとしてはオーパーツレベルの異常性を有している。
80
「ハチジュウ」と読む。8のコピーで疑似人格AIであり、ヴァレリオ・ヴァレリに誘拐された際に無理やり開発させられた。コピーだが8本人(本体?)と異なり量子コンピュータで作られている。
ターンレッドの他、ハイペリオンGR・GLに搭載され、操縦を担っている。このため登場者であるヴァレリオ・ヴァレリは何もしなくてよい。
連動システム「トリオシステム」によりターンレッドハイペリオンGR・GLは高度な連携を行う。