概要
JR九州の一般形電車の1つである。817系の後継車両として開発され、2018年より製造を開始する(2017年春に先行車として3両編成×2本が南福岡車両区に配置される)。817系をベースに305系やBEC819系の実績も踏まえたうえで、一般型・電気式気動車のYC1系と共通コンセプトで開発されている。
アルミ製で白色塗装、扉部が赤色塗装。車内はロングシートで、液晶式の車内表示機を搭載している。炭化ケイ素(SiC)素子を使用したVVVFインバータ制御をJR九州で初採用した。
当初は老朽化しつつあった415系の置き換えを目的として2025年までの増備が予定されていたが、新型コロナウイルス蔓延による旅客流動の激減及びそれに伴う大幅な減収の煽りを受けた結果、2022年までに落成した10編成30両を持って増備が打ち切られる事となった。
その後、同年9月23日のダイヤ改正によって817系が大量転出した熊本車両センターに全編成が転属。815系と共に熊本地区のローカル運用の主力(ただし817系も少数ながら残存)となった他、福北ゆたか線でも間合いながら日中にシャトル運用を行っている。