概要
1984年、仕事で日本に来ていたアメリカの大富豪ハイム・サバンは泊まっていたホテルで見たスーパー戦隊シリーズをいたく気に入り、1985年に東映と交渉。スーパー戦隊シリーズの放映権を1話1万ドルという価格で取得し、1986年にパイロットフィルムを製作した。それがシリーズ第8作『超電子バイオマン』を原作とする『BIOMAN』である。
サバンは当初、バイオマンの英語吹替版を制作する予定だったが、シュキ・レヴィ監督の提案により、ドラマパートをアメリカで新規に撮影することが決まり、レヴィの脚本と監督で作られることになった。
しかし俳優組合のストライキの影響やテレビ局に相手にされなかったことから日の目を見ることはなかった。
その後、アメリカの子供向けテレビ局「FOXキッズTV」がこのパイロット版を見て放送を決断。しかしすでに1990年代に入っており、当時の俳優では製作が困難と判断され『恐竜戦隊ジュウレンジャー』を原作とした『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』として製作された。
一部キャラクターの名前もBIOMANから引き継がれている。
登場人物
- ビクター・リー/バイオリズム・レッド(レッドワン)
マーシャルアーツの達人。演じたのは後に『KAMEN_RIDER_DRAGON_KNIGHT』でマスター・ユーブロンを演じ、現在は『ジョン・ウィック』シリーズの出演でも有名なアクション俳優のマーク・ダカスコスである。
- ザック・テイラー/バイオリズム・グリーン(グリーンツー)
警察官。
- ビリー・クランストン/バイオリズム・ブルー(ブルースリー)
アスリート。
- トリニー・クリスタル/バイオリズム・イエロー(イエローフォー)
小説家。原作ではイエローフォーは一度死亡してしまうが、こちらではどうなったかは不明。
ちなみに演者はキャリー・フィッシャーの異母妹。
- キンバリー・ハート/バイオリズム・ピンク(ピンクファイブ)
エアロビのインストラクター。
- アルファ5(ピーボ)
レンジャーをサポートするロボット。
- ザダール(ドクターマン)
半分機械のサイボーグ。しかし存在が語られているだけ。
