解説
Bandkanon(略:Bkan)は、スウェーデン語の単語。
直訳すると『装軌式火砲』となるが、スウェーデンにおける実際の用法からして他国の『自走砲』に相当する語といえる。
スウェーデン軍における制式兵器の呼称にも用いられており、本記事ではその対象について解説する。
15,5 cm bandkanon 1
45秒のうちに155mm榴弾(=炸裂弾)×15発を撃ち切る(3秒に1発!)という驚異的な連射速度を有し、他国の自走榴弾砲とは一線を画す絶大な瞬間火力を発揮したほか、機動力も十分なものが確保されていた。
これは大規模な火力投射後に逐一位置転換を繰り返すことで相手の反撃を許さない現代砲兵の理想を実現するのにうってつけの特性であり、総じて非常に強力な車輌と評せる。
当初は70輌程度の導入が予定されていたものの、防衛予算の削減から総生産数は26輌の少数に終わり、運用期間は1967年から2003年までだった。
登場作品
スウェーデンの駆逐戦車として登場。
搭載砲弾数が14発と少なく継戦能力に欠ける上に防御力も半ば皆無だが、圧倒的な連射速度により多数の敵を一挙に捌けるポテンシャルを秘める。
関連タグ
Kranvagn:開発に際して試作車体が活用された。