Dr.パルナサスの鏡
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どくたーぱるなさすのかがみ
『Dr.パルナサスの鏡』(The Imaginarium of Doctor Parnassus)は、2009年に公開されたテリー・ギリアム監督のファンタジー映画。
ロンドンの街を、旅芸人の一座が興行している。
最大の売りはパルナサス博士の《イマジナリウム》だ。一見すると銀紙を貼っただけの小さな鏡だが、中に入った人間は欲望を幻想にして見せられる。そこで人は新しい自分に生まれ変わるのだ。
しかし人々はその存在を信じず、一座もろともバカにするばかり。
パルナサス博士はかつて高名な僧だったが、悪魔Mr.ニックとの賭けの末、永遠の命を手に入れた。
しかしそれはニックの罠だった。永遠の命は永遠の苦悩。不死から解放される代償として、娘のヴァレンティナが16歳になったときに差し出さなければならなかった。
パルナサス博士は娘を救うため、ニックと新たな賭けを始める。それはどちらが先に信者を五人集められるか、というもの。刻限はあと三日と迫っていた。
そんな折、一座は橋の下で首を吊る男と遭遇する。
テリー・ギリアムの監督長編10作目。
重要な役で出演していたヒース・レジャーが撮影中に急逝し、あわやお蔵入りかと思われたが、ヒースと交友のあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの三人が《イマジナリウム》の中の姿を演じることで完成にこぎつけた。
このため四人が演じたトニーは、鏡の中で欲望によって顔が変わるよう、内容が調整された。
また、代役の三人は出演料をすべてヒースの娘に寄付したため、実質上のノーギャラ出演という美談も語られている。
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