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概要編集

トヨタスターレットの二代目モデルの形式。

1978年から1984年まで生産された。

メーカー公式の通称は「1300スターレット」。マニアからは「KP」と略称される事が多い。


先代モデルがパブリカの派生車種として「パブリカスターレット」と名乗っていたのに対し、本モデルからは独立した車種としてパブリカの名が外れた。

車体形状がクーペからハッチバックになった他、エンジンの排気量を1300ccに上げた。

この排気量はスターレットが廃止されるまで後継モデルに受け継がれた。


当時は大衆車のFF化の過渡期であったが、本車は先代同様にFRでデビューした。

また、足回りもこのクラスでは高水準であった事から、スポーツイメージの確立に成功。

テレビCMやカタログでも、「走り、較べたし。」「天性の走り。」など、走行性能を前面に押し出していた。


なお、イメージキャラクターはスウェーデンレーシングドライバーだったオブ・アンダーソン。


メーカー側もモータースポーツ活動を支援し、TRDよりアフターパーツを多数用意。

1981年からはN2仕様のワンメイクレース「スターレットグランドカップ」を開催し、後に国内外のトップカテゴリで活躍する選手を多数輩出した。

他にもラリージムカーナなど、あらゆるモータースポーツで活躍した。


年式によって前期型・中期型・後期型の3パターンに分けられ、その度にデザインが大きく変化している。

特に前期型と後期型はフロント・リア共にデザインがまるで別物で、素人目にも判別は容易である。

また、後期型ではEFI仕様の4K-E型エンジンが追加され、低中速回転域でのトルクが向上したが、吹け上がりが従来のキャブレター仕様より悪い事から好まれなかった。


後継のEP71型からはFFになった為、最後のFRスターレットとなった。


余談編集

  • レーサー土屋圭市が、デビュー前の走り屋時代に愛用していた。土屋曰く、「碓氷峠ではAE86がデビューするまではKP61が王者だった」との事。
  • プライベーターによりJTC(全日本ツーリングカー選手権、いわゆるグループA)に出走した実績がある。
  • 安価なパワーアップの手法として、AE86の4A-GEにエンジンスワップする改造が定番であった。この仕様はトヨタの型式命名規則にあやかり「AP61」と通称された。
  • TRDのレース用部品の中には、エンジンをミッションごと傾け、シリンダーを垂直にオフセットするという珍しいキットが存在した。目的は吸気効率の向上とされる。

関連項目編集

トヨタ スターレット 旧車 TRD

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