概要
嘗て日本に一人の偉大な巨匠が居た。
その名は『SABE(さべ)』。
うんことキチガイの乱れ舞うような、人におススメしがたい事この上ない狂ったテンションのギャグエロ漫画を描く、規制の緩い雑誌でしか生きられない、どう頑張ってもメジャーには成れそうも無い漫画家であった。
死因は未だに明かされていない。
その偉業
マイナーなエロ漫画家ではあったが、彼の漫画を読んだ者は一同にして彼を巨匠だと認めざるを得なかった。
見た者を抱腹絶倒に導くそのギャグの才能よりも、彼を巨匠足らしめたのはブルマである。
そう、異常なまでに、狂おしいほどに、ブルマに惜しみなく愛を捧げまくったその姿勢こそが彼を巨匠と呼ばしめたのだ。
その姿勢は最早歌川国芳の猫、伊藤晴雨の緊縛にも劣らぬやもしれなかった。
彼の漫画に登場する『フード女』や『ペンギン虐待女』といった破天荒でエキサイティングかつエキセントリックな女性キャラクター達は、みんなブルマ着用である。
掲載誌や作風からしても長生きできそうにない方ではあったが、2009年1月28日に人知れずひっそりと死去していたことが、死亡日から少し後になってから何の前触れもなく、連載中の掲載誌や過去に彼の漫画を掲載したことがある雑誌等の各メディアから発表された。
最早現実のブルマが絶滅し十年以上、リアルタイムでブルマを拝んでいないブルマ絵師の方が多数であるかもしれぬこの世の中、何れはブルマそのものも忘れ去られる運命にあるかもしれない。
だが、我々は夜空に輝くさべ星を見る度に思い出そう…彼のような偉大なブルマの巨匠が居た事を…。
代表作
エロ漫画雑誌ではなく、健全な一般誌である『講談社月刊アフタヌーン』で連載されたシュールギャグ漫画。
おじいちゃんたちにこよなく可愛がられる“お孫さん”なる女子高生を主人公とする物語。
ここで注目するのは作中に登場する女教師・イカ子である。
イカをこよなく愛し執着するあまりに墓参りに花を挿すのではなくイカを指した事で当然おじいちゃんに叱られてしまった。
今なおイカに対しての執着は一層増して私生活のほとんどはイカ尽くし。
それどころかおじいちゃん、老人集たちに可愛がられる生徒であるお孫さんに対して逆恨み的な行動をとる。
一時は学校を占拠したこともあったがお孫さんの活躍により学校は元通りに、罰としてイカ子は倉庫に押し込められた。
まさに「先生何やってんすか」状態である。
時期的には『侵略!イカ娘』を先駆けた(?)キャラクターであった。