概要
Su-27と基本的には変わらないが、着艦時に使用するアレスティングフック、主翼と水平尾翼の折りたたみ機構、Su-37のようなカナード翼が搭載されている他に着艦の衝撃に耐えるべく前輪は二重タイヤなっている。特徴的なテイルコーンは接触防止に短縮されている。
機首左側に格納式の空中給油用プローブが増設され、胴体中央部に(Su-24等と同じ)UPAZ-1/1Aバディポッドを搭載することで他のSu-33に給油する事が出来る。
製造数は24機と、少数製造されるにとどまっている。
複座型はSu-33UBと呼ばれ、Su-34のように並列複座となっている。
単純に複座にしたりSu-34を艦載型にしたのではなく、主翼の再設計や水平尾翼の折畳機構を排して延長等、胴体部分以外は新造という大幅な改修が行われている。
こちらは発着艦練習機と言われる事もあるが、Uchebno Boevoy(練習/戦闘用)という形式から分かるように戦闘も行える機体となっている。こちらは政治的事情によりMiG-29Kが採用されたことで2機が製造されたにとどまった。
初飛行時はSu-27Kと、複座型はSu-27KUBと呼ばれていた。
フィクションにおけるSu-33
エースコンバット6ではシュトリゴン隊の機体として登場しており、空中管制空母の艦載機としても運用された。
2001年の日本映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』では、Su-33に灰色の制空迷彩と日の丸を塗装した機体が、日本防衛空軍の戦闘機「F-7J」として登場。ゴジラを誘導爆弾で攻撃した。