概要
2015年よりHiveworks社で連載している魔法少女コミック。原作者はメアリー・ケーグル氏。
巨大なバリアーで覆われた街を舞台に、愛・人情・裏切りなど様々な人間ドラマが繰り広げられている。
実はメアリー氏は英語教師として来日した経緯があり、そこで日本の文化に強い関心を抱くようになった。
特に本作では日本のアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を強く受けており、そこから悲劇に立ち向かう魔法少女の物語として考案されるに至った。
また、同じくメアリー氏が手掛ける『Kiwi Blitz』からも4人がゲスト出演している。
あらすじ
魔法のバリアーで守られた街は、深夜になるとそれが弱まりモンスターが現れ、魔法少女たちが退治、パトロールすることが日常茶飯事のようになっている。
そんな中、そこに一人の魔法少女がいた。
かつてのチーム・アルケミカルの一人であり、水を操る少女。
名を「ウンディーネ・ウェルズ」。
あの晩の悲劇で親友を失い、自身も死にかけた時、遅れてやってきたテッサの助けもあって一命をとりとめた。
そしてその数日後、あの日の真相を探りに再び戦いへと舞い戻る少女。
しかし彼女を待っていたのは、あの日の悲劇の元凶であるグープスと、危険な罠の数々だった。
グープスによる囁きが、孤独な少女をさらに追い詰めていく。
そして、少女は魔法少女界で最強の魔法少女である「愛知こころ」と出会う。
2人の運命が交わる時、少女は戦いを誓う。
あの事件のすべてを明らかにするために。
そして過去から逃げた自分を取り戻すために—。
登場人物
- チーム・アルケミカル(Team Alchemical)
ウンディーネとテッサがかつて所属していたチーム。
- ウンディーネ・ウェルズ / アルケミカル・ウォーター(Undine Wells / Alchemical Water)
チーム画像一番右側の人物。本作の主人公。
水の力を操る魔法少女。
思いやりが強い一方、実力に自信が持てないことも多く、チームの中でも役立たずかもと不安な気持ちが強い。
ある日のパトロール中に、モンスターによる襲撃で大けがをしてしまうが、遅れてやってきたテッサの甲斐もあって回復し、以降はチーム最後の一人となる。
以降は別のチームに入ろうといろいろ模索したが、うまくいかなかったところ、こころと出会ったことで、以降は彼女とチームを組むことになる。
- テッサ・クィン / アルケミカル・エーテル(Tessa Quinn / Alchemical Aether)
チーム画像一番左側の人物。
チームリーダーでエーテル使い。
チーム内では最後に魔法少女の力を授かる。チームリーダーとしてのあまりにも強いプライドゆえに他のチームメイトとすれ違いを起こすこともあった。
やがてそれが理由でチームメイト達を亡くし、さらに瀕死のウンディーネを救う過程で力を失ったことをきっかけにウンディーネとテッサ、二人の運命は全く別の方向へと大きく動き出すことになる。
そしてグープスと融合したテッサにかつての面影はなく、魔法少女たちの敵として立ちはだかることに。
- シルビア・スカイラーク / アルケミカル・エアー(Sylvia Skylark / Alchemical Air)
画像中央の人物。
風を操る魔法少女。
魔法少女以外でも様々な場面でメディアへの登場が多かったゆえなのか、当時の人気はテッサを抑えチーム内で一番だった。
序盤のパトロール中にモンスターの襲撃でサリー、グウィンと共に死亡してしまう。
- サリー・フィンタン / アルケミカル・ファイヤー(Sally Fintan / Alchemical Fire)
チーム画像左から2番目の人物。
炎を操る魔法少女。
自意識過剰な性格で、パトロール前にも「ただ単にぶっ潰せばいいだけの話じゃん!」と言い放つほどの脳筋である。
それ故に、テッサに対してリーダーのことを不満にしたことでチームの瓦解を招いてしまい…
- 森田グウィン / アルケミカル・アース(Gwen Morita / Alchemical Earth)
画像右から2番目の人物。
大地を操る魔もある。
表向きは冷静な性格だが、それとは裏腹に好戦的な性格であり、日常でも一人でトレーニングしている描写がある。
実はこころの大ファン。
- パワートレーング倶楽部(Magical Girl Power Training Club)
- 愛知こころ / ハートフル・パンチ(Kokoro Aichi / Heartful Punch)
本作のもう一人の主人公。通称「HP」。
魔法少女界でもトップクラスの実力を持っており、接近戦を得意としている。
長らくチームを組んでおらず単体で活躍していたが、チームメイトを失ったウンディーネと出会ってからは、彼女とペアを組むようになった。
かなり社交的で活発的。
実は自身の母親である美月も魔法少女であり、出産の際にこころに力が流れたという経緯を持つ。
- ゾーイ・ブレッチャー(Zoe Blecher)
パチンコを使った戦い方で、こころとは対照的に遠距離戦に特化している。
魔法少女になったのは本編開始直前と比較的最近の方。
最初は魔法少女にあこがれを持っていたが、いざ魔法少女になるとその役割への不安を抱いている。
また、姉への強いコンプレックスもある。
- キャシディ・テーラー / フラッシュ・カット(Cassidy Tailor / Flash Cut)
はさみで分身することができる魔法少女。
こころの事が大好きで、仲間を見下す一面も。
こころとウンディーネがペアになっているという話を聞いたことで、ウンディーネに事情を問いただすべくして戦いを申し付けるが…
- ヴェディカ・ダワン / マインドフル・アイ(Vedika Dhawan / Mindful Eye)
テレパシーでコミュニケーションができる。
数少ない戦わない魔法少女の一人で、バリアーが弱まる深夜は病院でボランティアをやっている。
- バド / レーザー・スラッシュ(Bud / Laser Thrash)
強力なレーザーを放つ大きな花を作り出すことができる魔法少女。
いつもは目を閉じている。
非常に噂話が好きであり、ウンディーネとこころがペアを組むことをある程度察していた。
- ハーレイ / ナックル・スラッシュ(Harley / Knuckle Thrash)
こころと同じく接近戦が得意。
チンピラ・暴走族っぽい容姿の割には、控えめかつ友好的で真面目。
- チーム・ブリッツ(Team Blitz)
前述のとおりこのチームは全員『Kiwi Blitz』からのゲスト出演である。
- ステッフィ・フローリッヒ / ポップ・ブリッツ(Steffi Frohlich / Pop Blitz)
(画像は原作であるKiwi Blitzのものを使用)
チームリーダー。電気を操る魔法少女。
思いやりが強い一方で、自分が思っていることを躊躇なく話すことが多い。
左脚が光る包帯のようになっているが、これは原作Kiwi Blitzにて彼女は義足をしていたことに由来する(普段の学校生活ではしっかりその義足となっている)。
- チャンドラ・マキシグ / スイング・ブリッツ(Chandra Makisig / Swing Blitz)
(画像は原作であるKiwi Blitzのものを使用)
いたずらっ子。
原作では精神的に極めて弱いような描写があったが、本作もそうであるかは不明。
- 42 / テクノ・ブリッツ(Techno Blitz)
(画像は原作であるKiwi Blitzのものを使用)
ベンと共に情報収集を担っている。また、ドローンを呼び出すことも可能。
原作ではアンドロイドだったが、本作では生身の人間となっている。
- ベンゼン・コントラクター / ロック・ブリッツ(Benzene Contractor / Rock Blitz)
チームのマネージャー。
性別ゆえに魔法少女としての力を持っていないが、情報豊富な知能を駆使してチームのサポートに回る。
立ち位置としてはプリキュアシリーズの彼に近い。
- ルー・バイーア(Rue Bahia)
画像右側の人物。
ゾーイとペアを組む、謎の液体を駆使する魔法少女。
実は非公認であり、魔法少女でありながら普通の学校に通っている。
陰謀論者であり、街における魔法少女たちの扱いについて疑問を示している一面も。
- アネモネ(Anemone)
序盤はナレーション的な立ち位置だったが、最近では本編にも関わるようになっている。
どうやらこの街に関する秘密を持っているらしく…?
- 白衣の女性(The Woman in White)
魔法少女になる際、その直前の夢で必ず現れる存在。
その素性は謎に包まれている。
- グープス(Goops)
本作における敵。
様々なモンスターを生み出すほか、スライムのように瞬間移動することもできる。
魔法少女の苦痛を好むドS。
関連タグ
魔法少女まどか☆マギカ:前述のとおり本作に影響を与えた作品。
龍が如く(1作目):序盤に消えてしまったグループにいた主人公、登場人物の死から始まる、度重なる苦悩の末に豹変する親友、(のちの作品ではあるが)分身までする人物など、物語の展開等に似ている部分が多い。