PartyHard2
ぱーてぃーはーどつー
『Party Hard 2』とは、Pinokl Gamesによって開発されたステルスアクションゲーム。『PartyHard』の正式な続編にあたる。
2018年10月26日にSteamにて配信が開始された。
パブリッシャーは前作同様、Hello_Neighborなどで有名なtinyBuild。
物語の舞台は、「Party Hard殺人事件」が起こった2000年から10年が経ったアメリカ。本作はそこで製薬会社をクビになった主人公が復讐を胸に、あらゆる手段を使ってパーティーを台無しにするというゲームである。
前作同様、アクション、ステルス、ストラテジーなどの要素を持ち合わせている。
2019年春現在、PlayStation 4やXboxOneなどの家庭用ゲーム機には未対応であり、PCのみでプレイできる。
(あらすじ)自身が勤めていた製薬会社をクビになった主人公は、休息を求めて眠りに着いた。しかし午前3時にもかかわらず近所のパーティーは賑わうばかりで眠れやしない。彼はナイフを手に取り、マスクで顔を隠し、この事態に終止符を打つことを決めた。
(公式の紹介文)最狂のパーティー虐殺ステルス戦略アトラクションが帰ってきた!拡張された Party Hard の世界へようこそ!数百の手段から選択して騒々しいパーティー参加者を始末し、ついでに麻薬組織を壊滅させ、地球をエイリアンの侵略から救おう!ー(公式Steamストアページより引用)
- Party Hard Killer(パーティー・ハードキラー)
本作の主人公。黒髪で青色または紫色のシャツを着ている。常に仮面を被っており、素顔を明かさない。凶器はナイフ。
製薬会社に勤めていたが何らかの理由でクビになってしまった。
薬物依存症やそれに伴う不眠症などを患っており、セラピストであるマックブライド博士の治療を受けている。
容姿や殺人を決意した経緯など、PartyHardの主人公との共通点が多い。
- Marena(マレーナ)
主人公のガールフレンド。謎が多い女性。黒髪のショートヘアに色褪せたデニムのショートパンツ、網タイツ、眼帯を着用している。
主人公とは地下鉄の中で出会ったらしい。
- Dr.McBride(マックブライド博士)
主人公の主治医である女性セラピスト。本名はDeloise McBride(デルイズ・マックブライド)。
青いジャケットと白のシャツを着用し、黒縁眼鏡を掛けている。髪色はオレンジ。
カットシーンは主に、彼女とテレビ番組『High Crimes』の司会者とのやりとりによって進行していく。
- Archer(アーチャー)
主人公が勤めていた製薬会社の同僚であり親しい友人。工場から漏れ出した科学物質で負傷し、入院している。
白髪で人工呼吸器を着けているが、被っている帽子だけがパリピっていてやけに目立つ。
- Freddy(フレディ)
主人公が勤めていた製薬会社のCEO。本名はFrederic Ramirez(フレデリック・ラミレス)。
長髪で、スーツとドロドロに溶けたスマイリーフェイスのような柄のネクタイを着用し、色眼鏡を掛けている。
主人公とアーチャーの共通の上司で、「フォアマン」と呼ばれているらしい。
●ビジュアルと照明効果が進化
背景も人物も2Dグラフィックで表現されていた前作とは異なり、本作のビジュアルは奥行のある3Dの背景とペラペラな2Dの人物を組み合わせたユニークなグラフィックで表現されている。
また、物理演算によって爆発や立ち昇る黒煙の迫力が格段に増し、光と影の表現も追加された。
レトロなドット絵と近代的な3Dの組み合わせが何とも癖になる。
その他にも、
- パリピの視線が黄色や赤色の線で表示され、主人公の犯行に気付いたのかが分かる
- 警察が来てから帰るまでの間、画面の上部にゲージが表示される
など、以前にも増して情報量が増えたが、その分直感的な操作がしやすくなった印象を受ける。
●トラップ同士のコンビネーションが可能
トラップ同士のコンビネーションが実現可能。
具体的には、水を溢した範囲に電流を流してパリピを感電死させたり、パリピの足元にガソリンを撒くことでトラップ爆破時の被害を拡大させたりすることができる。
●作成システムと豊富なアイテム
持ち歩けるアイテムがナイフを含めて4つに増え、アイテム同士を組み合わせることも可能になった。
例:酒+ガソリン缶=火炎瓶 など
アイテムは左Ctrlキーで狙いを定めて投げることができ、特定のパリピだけに当てることも可能。
酒をパリピに投げつけてパリピを気絶させても誰も通報しないので、気絶したパリピを担いで物陰でこっそり殺すのもありだ。
また、アイテムの種類は前作よりかなり充実している。
ガソリン缶、アドレナリン錠剤、空の缶、破片手榴弾、金など、フィールド上には様々なアイテムが存在する。これらはステージ上にちらほらと点在する場合と、ステージに設置された箱から入手できる場合がある。
箱の中身はランダムで決まるため、それによってステージの難易度が上下することもある。この点に関しては前作と同じである。
アイテムの概要や組み合わせ方などに関しては、こちらのアイテム一覧やアイテム組み合わせ一覧を参照。
●主人公の新たな2つの能力
デフォルトの主人公、すなわちパーティー・ハードキラーには新たな能力が備わっている。
キー | 能力名 | 説明 |
---|---|---|
Rキー | 『インスタ・キル』 | 強力なマルチキル能力。ゲージが溜まったときのみ使用可能。複数のターゲットを同時に始末できる |
TABキー | 『パーティービジョン』 | オブジェクトスキャン能力。部屋の構造や未使用のトラップなどが一目で確認可能 |
●NPCとのやりとりが可能
前作の主人公は聴く耳を持たずにバッサバッサとパリピを殺していたが、本作の主人公は一味違う。
NPCに酒を飲ませて抵抗できなくしたり、チンピラに賄賂を渡したり、ストリップショーに金を払ったりと、NPCと積極的にやりとりをすることができる。
ステージに立って謎の歌を歌うこともできる。
こいつ、誰よりもパーティーを楽しんでやがる!
主人公が掴みどころのない性格をしているのは前作も本作も変わらないようだ。
○シリアスなストーリー展開
前作と同じく、ステージをクリアするたびに、シリアスなストーリーが展開される。声優陣を起用した洋画のようなカットシーンは見ごたえがある。
前述した通り、本作は『PartyHard』の続編のため、シリーズの核心に触れるネタバレが含まれている。『Party Hard 2』を深く楽しむためには、先に『Party Hard』をクリアすることをおすすめする。
○難易度が高め
前作同様、死んだり警察に捕まったりすれば最初からリスタートすることになり、これが意外ときつい。
しかも本作では携帯電話やスマートフォンが普及しているため、すぐに警察が来てしまう。
誰にも見られぬよう時に静かに、時に大胆に行動することが大事である。
もし最短クリアを目指すのであれば、ステルスの概念を捨てるしかない。
警備員を殺してスタンガンを奪い、パリピを殺し、通報を受けてきた警察をスタンガンで気絶させ、何度も刺して殺し、再びパリピを殺し…を繰り返せば最短クリアが可能である。上空のヘリにも気を配ろう。…ステルスってなんだっけ?
○パーティーを台無しにしてくれる奴らが登場
パーティーを台無しにしてくれるのは、主人公だけではない。
- 警察官
当たり前のようにパリピを轢き殺しながら来る。そしてその近くにいただけのパリピを犯人に仕立て上げるという悪徳ぶり。
- サーカスの熊
前作でもパーティーを台無しにしてくれた熊。サーカスのポスターを見た後、電話一本で呼べる。
- 掃除のおばちゃん
ただのおばちゃんだからと侮るなかれ。刺しても感電させても死なない、無敵のNPCである。
危害を加えると逆に反撃してきて我らが殺人鬼も太刀打ちできない有様である。どうしたらいいんだよ…
- ターミネーターっぽい人
時々ステージの路地裏に出現するフル〇ンのおっさん。見るからにターミネートしている例のおっさんっぽい。主人公を見つけると殴ってくる。
もうツッコミが追い付かない。
2019年3月4日、Working Hard Deblogの該当記事にて、『Alien Butt Form DLC』およびゲーム内のレベルエディターのリリース日が発表された。両方とも同年3月19日にリリースされる予定だそうだ。
DLCの価格は国や地域によって異なるが、アメリカでは$4,99で購入可能。
レベルエディターはParty Hard 2を購入した人なら誰でも無料で利用できる。