概要
本作の本放送とほぼ同時期に稼動を開始したパチンコ機『CRルパン三世 徳川の秘宝を追え』や『ルパン三世officialマガジン』で掲載された漫画と、本作の登場キャラクターがリンクするという、シリーズ初のメディアミックスな試みがなされた作品である。
Last Jobだけに(?)テレビスペシャルとしてはテレビ第2シリーズから長きに渡って演じられた石川五ェ門役を井上真樹夫氏、峰不二子役を増山江威子氏、銭形警部役を納谷悟朗氏が務めた最後の作品となった。また、長年シリーズの録音監督を務めてきた加藤敏氏も、本作を最後に降板した。
2019年11月15日にはYouTubeの「TMSアニメ55周年公式チャンネル」にて本編の無料配信(21時からのプレミア配信→アーカイブ配信)が行われた。
ストーリー
ルパン達はドイツのプローラの「地獄如来像」を盗む計画だった。
銭形の警備もすり抜け、まんまと成功。と思われたが、謎の忍者集団が現れ「地獄如来像」を奪われる。何とか奇襲を逃げ切ったルパンが見たものは、ミサイルの爆発に巻き込まれた銭形の帽子だった。
彼の葬儀の後、次元と五ェ門はいつものように不二子に頼まれたと思いルパンの所に行くと、ルパンが依頼者である不二子では無く、銭形の部下であり、風魔一族の血を引くくノ一「神楽坂飛鳥」と対していた。
ルパン曰く、今回の目的のお宝「風神」は、手にすれば誰でも天下を取れると言う代物。
ルパン達は謎の忍者組織のボス「モルガーナ」と、風神をめぐった対決が始まった。
そして全ての人物がある場所に集結したとき、風神に隠された秘密が明らかになる。
ゲストキャラクター
飛鳥の仲間
- 虎太郎(犬)
飛鳥の飼い犬。
- 摩耶 CV:朴璐美
モルガーナの一味だが、実は飛鳥の姉貴分で二重スパイしていた。
モルガーナ一味
- モルガーナ CV:津嘉山正種
謎の仮面の男。マンガ版・パチンコではマイケル・F・モルガン局長としてICPOも動かしていた。
- アンドレ・マクシム CV:玄田哲章
モルガーナが雇った殺し屋。巨大なヨーヨーのような武器を操る。次元とは、本編に先駆けた「ルパン三世officialマガジン」に掲載された漫画『ルパン三世M 消えた王家の証のありか』で対立していたらしい。
- レイモンド・ラブレス CV:藤原啓治
モルガーナが雇った殺し屋。鋭い爪を持つが終盤でルパンと一戦中にルパンの背後に部下達がルパンをマシンガンで射撃をしたが、ルパンは寸前に回避をし、直撃で蜂の巣にされた。
その他
- レオーネ刑事 CV:三上哲
ICPOの刑事にして飛鳥と銭形の同僚。
余談
本作はルパン達の携帯電話に関する描写が比較的多く(テレビ電話で五ェ門が本体を縦から横にした際に画面も横に向くなど芸コマな演出も)、次元はガラケーを使ってテレビ番組を視聴している、五ェ門はルパンや次元に先行して携帯電話の機種変更をしており、スマートフォン(iPhone3GSに酷似。不二子からテレビ電話がかかってきた際、次元から「お前、携帯変えたのか」と言われていた)を使用しているなど、作品の根幹に関わるほどでは無いがかなり現実的な描写になっている。